蜜蜂と遠雷(上)
著者 恩田陸
近年その覇者が音楽界の寵児となる芳ヶ江国際ピアノコンクール。自宅に楽器を持たない少年・風間塵16歳。かつて天才少女としてデビューしながら突然の母の死以来、弾けなくなった栄...
蜜蜂と遠雷(上)
商品説明
近年その覇者が音楽界の寵児となる芳ヶ江国際ピアノコンクール。自宅に楽器を持たない少年・風間塵16歳。かつて天才少女としてデビューしながら突然の母の死以来、弾けなくなった栄伝亜夜20歳。楽器店勤務のサラリーマン・高島明石28歳。完璧な技術と音楽性の優勝候補マサル19歳。天才たちによる、競争という名の自らとの闘い。その火蓋が切られた。
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馴染みのないアイテムだらけの物語を夢中で読む。
2020/09/29 23:27
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
ピアニストが主人公、しかもあまりなじみのないクラシック。舞台は、彼らが競うピアノコンクール。面白く読めるんだろうか?と思いつつ、紐解き、あっという間に夢中になった。音楽を...聴いて楽しむものを「書く」ことで表現する。ハードルが高そうな試みはあっさり悠々飛び越えられ、いままで読んだことのない物語として結実。そして、エンターテインメントとしても秀逸で、先へ先へと興味が進む。上巻はコンクールの二次予選の途中だが、聞かなければならない楽曲リストが心の中にどんどん増えた。特に、課題曲である「春と修羅」を聴きたい。
一気読み注意
2019/10/19 20:45
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ヤマキヨ - この投稿者のレビュー一覧を見る
忙しいときには決して手に取ってはいけない本です。寝る前に手に取ってしまい、気がつけば空が白々・・・。ピアノコンクールの予選から本選を描いている「だけ」なのに、読み出したら止まりません。静かな夜だから、本作中の演奏・ピアノの音色の描写をいろいろ思い描いて没入してしまいます。(ピアノを弾いたこともないのに・・・)
下巻を早く読もう
2020/08/10 13:52
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しゅんじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
完全に出遅れたが、これは傑作だなあ。直木賞と本屋大賞のW受賞も納得。なんだろう、別に悲しいシーンとか感動的なシーンじゃないのに、読んでてふいに涙が出てくる時がある。特に明石のシーンがやばい。歳をとって涙もろくなってはいるんだが、それとは違うような気がする。映画化したらしいが、これは難しいぞ。早く下巻を読まんと。どう着地するんだろう。普段の恩田さんなら予測がつかんが、今回は直木賞だからなあ。楽しみ。
映画を見て買いました
2019/10/31 09:39
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴーた - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画を見てその帰りに購入しました。映画にはないエピソードが満載!ハードカバーとどちらにしようか迷いましたが、ハードカバーは本文が2段になっていて、ちょっと苦手な感じだったので、文庫本にしました。
涙が止まらなくなるので、人前では読みづらい
2019/09/09 22:28
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
いい作品に出合えて幸せだった。亜夜とマサルの再会シーンには涙が出てしまった、そして亜夜が再びプロコフィエフ第2番を弾こうとする場面も。「蜜蜂と遠雷」というタイトルはどこから来ているのだろう。作品の中では蜜蜂について「明るい野山を群れ飛ぶ無数の蜜蜂は、世界を祝福する音符であると」と、遠雷については「遠いところで、低く雷が鳴っている。冬の雷。何かが胸の奥で泡立つ感じがした。稲光は見えない」と表現されている。「音楽を外に連れ出せ」という恩師ホフマンの塵に対する宿題がタイトルになっているのである。「理解できる天才」のマサルと「理解できない天才」塵、そして両方を兼ね備える亜夜、3人とも好きだったので最後は誰が優勝してもいいやと思ってしまった、そして、明石さんの存在も忘れらない、素敵な人だった
表現力が
2021/01/23 11:37
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
音楽的センスのない私にも、空間が目に映るような、
そんな表現力で音楽を表してくれています。
下巻を読むのが楽しみです。
この恩田陸が一番好き!
2019/07/13 23:39
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みー - この投稿者のレビュー一覧を見る
恩田陸の本は好きで色々読みましたが、“蜜蜂と遠雷”は新たな全く新しい恩田陸ワールド。恩田陸らしい、普通な日常の隙間にゆれる現実にはない世界感がが、この話の中ではもっとリアルに力強く躍動感を持って迫ってくる。大人がもっと自由に飛躍したくなれる、そんな本だと思います。
蜜蜂と遠雷 上
2019/06/27 22:42
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ごんちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
風間塵の自由奔放な演奏、亜夜のピアノへの復帰など、コンクールに参加する一人ひとりの思いや感情をあますとこなく書かれていると思いました。クラッシックだけでなく、章のタイトルにジャズのナンバーを入れるなど工夫をこらした作品になっていると思いました。一気に上を読んでしまいました。さすが、直木賞、本屋さん大賞を受賞した作家だと思いました。期待を裏切らない作品です。
本の厚み同様 内容も濃いし熱い
2024/08/19 12:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タカミー - この投稿者のレビュー一覧を見る
学生時代ピアノを習っていたのでずっと気になってた作品。分厚さに圧倒されたが、読み始めたら面白い。コンクール参加者の生い立ちやその家族、審査員の事まで人物設定がしっかり描かれてて 引き込まれる。
友愛、才能への嫉妬や苦悩・・・などてんこもり。
作家さんがコンテストの事をみっちり調べて書いたらしいと、お薦めしてくれた人が話してくれてた。コンテストって大変だな、曲選び 曲の順番・・・知らないことばかり。 心理的なことまで調べて作品に落とし込んでて 凄い作品だと思いました。
下巻を早く読みたくなった。
長くて吐き気がする。クラシック好きなら面白い。
2023/10/25 20:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:狂ったチワワ - この投稿者のレビュー一覧を見る
まるでフィボナッチ数列のような構成だ。
冬芸社なので、ほんとに作家が自由に書いている。
だからこそ表現が自由であり、理解が難しいと思う部分がある。
そんな事を、半分ぐらい読んだ辺りから思うようになったが
続きが読みたいと思わせるぐらい、引き込まれた。
これだけの力作。作者に脱帽
ピアノコンクールを舞台
2023/05/31 21:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
面白かったです。クラシック音楽が好きじゃなくても楽しめます。ピアノが好きならもっと楽しいと思いました。
小説の行間から、美しい音色が聞こえてくる。 登場人物の喜怒哀楽が、我が事のように胸に迫ってくる。
2022/12/17 18:02
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
ピアノとは、音楽とは、こんなにも身近で、素晴らしいものだったのか!
小説の行間から、美しい音色が聞こえてくる。
登場人物の喜怒哀楽が、我が事のように胸に迫ってくる。
芳ヶ江国際ピアノコンクールにエントリーした4人のピアニストを通して、熱く激しい物語が繰り広げられる。
「彼は『ギフト』だ。恐らくは、天から我々への。だが、勘違いしてはいけない。試されているのは彼ではなく、私であり、審査員の皆さんなのだ」(ユウジ・フォン・ホフマン)
天真爛漫に自在に音を掴み、奏でる風間塵(かざま・じん)16歳。
彼のピアノへの評価は、絶賛と非難に真っ二つに割れる。
かつての天才少女 栄伝亜夜。
20歳になった彼女は、新しい出会いを経てこの舞台に戻ってきた。
「君はスターだ。華がある。オーラもある。持って生まれた素晴らしい音楽性がある。しかも、強靱で寛容な精神力もある」(ナサニエル・シルヴァーバーグ)
フランス人の物理学者の父と、日系三世ペルー人で原子力研究者の母を持つマサル・カルロス・レヴィ・アナトール19歳。
マサルは亜夜と電撃的な再会をこのコンクールで果たす。
楽器店勤務の会社員 高島明石28歳。
仕事を抱え、所帯を持ちながら、今一度夢に向かい合い、勝ち上がってきた。
一つの舞台の中で、たくさんの人生が交錯し、葛藤が渦巻き、情熱が弾けあう。
難しいことなどわからなくても良い。
音に触れ、文章に親しみ、心から感動する。それだけでいい。
芸術は庶民のために。
人と人を結ぶ文化の結晶。
芸術は庶民のために。 人と人を結ぶ文化の結晶。
2021/10/15 09:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
ピアノとは、音楽とは、こんなにも身近で、素晴らしいものだったのか!
小説の行間から、美しい音色が聞こえてくる。
登場人物の喜怒哀楽が、我が事のように胸に迫ってくる。
芳ヶ江国際ピアノコンクールにエントリーした4人のピアニストを通して、熱く激しい物語が繰り広げられる。
一つの舞台の中で、たくさんの人生が交錯し、葛藤が渦巻き、情熱が弾けあう。
難しいことなどわからなくても良い。
音に触れ、文章に親しみ、心から感動する。それだけでいい。
芸術は庶民のために。
人と人を結ぶ文化の結晶。
「音楽が大きい」
2021/09/14 08:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
「音楽が大きい」、最初はぴんと来なかったこの言葉が理解できるようになって俄然この物語が面白くなった。
マサルも亜矢も、そして塵も口よりもずっとピアノのほうが雄弁。むしろ音楽で語りたいのだ。
下巻で彼らが音楽で何を伝えてくれるのか、楽しみ。
日常の調べすら物語の一部になる
2021/07/18 00:43
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hatonohi - この投稿者のレビュー一覧を見る
話題になった作品だし…とりあえず、と、ぼんやり読み始めた。
何日かかけて、のんびり読書を楽しむつもりだった。
が、この作品はそれを許してくれない。
決して少なくない登場人物も、みな個性的に、そして愛おしく感じる。
頭の中に聞こえない筈の音楽が聞こえる。
ふと日常に戻ると、身体が無意識に秒針でリズムを取っていて、短くない読書生活でも始めての事におののいた。
上巻を読み始めたその日、息をするように下巻も手に入れました。