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なれたのかな、愛され女子に?
まさか、この(2)で終わってしまっているとは!!
でも、さすが、瀬戸口先生、私みたいなタイプの漫画読みも、納得するしかない、見事な纏め方をしてくれていた
こういうラストを迎えてちゃ、文句も言い辛い、ファンの端くれとして
瀬戸口先生の代表格と言っても過言じゃない、『ローカル女子の遠吠え』とは毛色は違うけど、瀬戸口先生の描く、痺れる辛さが強めのラブコメにハマれる漫画読みは、こちらも楽しめるはずだ
さゆりたちヒロインの個性を光らせる展開作りもさることながら、志摩が引っ掛かるダメ男どもを、よくも、ここまで立て続けに思いつくもんだ、と素直に驚く
失敗から学ばない志摩にも落ち度はあるにしても、男目線から見ても、斯くの低い男ばかりだ、志摩の引っ掛かる奴らは
だからこそ、伊勢崎さんや諏訪さんの良さが、相対的に光るのだろうが
こういうテクニックも学べて、ありがたかった
伊勢崎さんが、口では厳しい事を言いながらも、何だかんだで、志摩の事を見捨てず、助け続け、一方で、さりげなく、自分の気持ちも伝えていたので、その努力が、やっと、志摩に届き、くっついたので、ホッとした
さゆりに恋する諏訪さんの登場には、少し驚いたが、コミュ症が入っているにしても、さゆりは美人に入るし、料理も上手いから、惹かれる男がいても不思議じゃない
テンパりやすい諏訪さんに対し、共感を覚え、彼がなけなしの度胸を振り絞って、さゆりに気持ちを伝えたくだりに、「頑張ったな!!」と胸が一杯になった同性の読み手も多かったんじゃないだろうか
恋愛スキルが低すぎるって共通性がある二人なので、行く末が不安じゃないと言ったら嘘になるが、諏訪さんは底抜けに良い人だし、何より、さゆりには志摩って大親友もいるので、大丈夫だろう
きっと、いつか、さゆりは自然に笑えるようになり、志摩は人を倒れさせない料理が作れるようになるだろう、多分
また、この『きっと愛され女子になる!』の良さを、スミレの存在も支えていた、そう、私は思っている
控え目に言って、人間性と恋愛観が拗れすぎているスミレが厳しくも、正しさを宿し、ほんのちょっとの優しさがある毒舌をかましていたからこそ、この作品はビシッと締まっていた
そんなスミレが、ある意味、この作品の中で、最も達観している翔さんのオーラによって、ほんの少しだけデレ、人の視方に変化が生じたのは良い傾向なんじゃないだろうか
やはり、この二人は、「結婚」って言う女の幸福は取らない分、他の幸せは多く手に入れそうだな
今に、翔さんとスミレ、同棲し始めるかもな
そういう形で生きていく女性がいたって、私は別に良いと思う
旦那や友達がいなくても、気の合う暮らしのパートナーがいれば楽しいってのも悪くない
個人的に、ちょいビックリさせられたのは、ハッチと名々伏さんの登場回
こちらの世界(?)に来ても、二人の個性と特徴が殺されず、さゆり達と絡む事で、いつもとは違う光り方をしていたのは、凄ぇな、と思った
この台詞を引用に���んだのは、あながち、的外れじゃない表現だ、と感じたので
人によっちゃ、頭が悪い、と感じるんだろうけど、知性が下がるくらい、本気の恋をしてみたいじゃないか
何だかんだで、志摩が伊勢崎さんとくっつけたのは、本能で、本気の恋がどういうものか、ちゃんと知っていたからか
そう考えると、これまでの失敗と言うか、自爆は無駄じゃなかったのかな
何はともあれ、どっちのカップルにも幸せになって貰いたいもんだ
「だから・・・・・・本当に、好きって何?」
「本気の恋はですね、ドキドキして、キューンで、グワァー的な、ちょっとのことで、ショアアアーンってなったりですね」(by佐東さゆり、塩原志摩)