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冒頭からツンデレ理論を否定する明照。オチとしては彼自身が無自覚なツンデレだったという認識で良いんだろうか?
ツンデレ明照の女性のみならず同性に対しても発揮されてしまう極端な無自覚朴念仁っぷりの理由はこれまた極端な自己否定が原因か
だからこそラノベや漫画では隠れデレテンプレとして扱われてしまうような絡み方をしてくる友達の妹、彩羽についても自分のことが嫌いだからそんな絡み方をしてくるのだろうと認識してしまう
そういう風に認識しているくせに彩羽の本質を見抜いて遠ざけようとしない辺り、明照の優しさが見え隠れ手している。
まあ、その選択が自分への被害を増大させているのだけど
ただ、そんな自己否定が過ぎる明照は同時に効率厨でも有って。
この特性が彼を「普通じゃない」存在にしているのは面白い。どんな行動に対しても効率性を意識して、時には周囲を驚かせるようなショートカットを狙おうとする
その特性は自分に対してだけでなく、他人に対しても同じように発動するのは面白い
自分には才能が無いと卑下しすぎるから、逆に才能を持っているのに才能を満足に活かせない環境にいる人間にはつい手を差し伸べてしまう。
本人は回り回って全て自分のためなんだと言い訳しているけど、その行動によって助けられた方は自己欺瞞の行動なんて思わない。自分を助けるために全力をかけてくれたのだと思う。人生レベルで感謝してしまったりする
そういった想いの果てに生まれたのが彩羽の好意だったりするのだけど、でもそれはウザ絡みだから朴念仁な明照は気付かないのは何とも言えない
そういった不毛だけど、ある意味安定した関係性の中に突然偽恋人としてやってきた真白が二人の関係性を揺らがしていくのかと思いきや、第一巻の時点ではそうはならなかったのは少し残念かな
彩羽と真白。どちらも主人公の明照に対してのみウザい絡み方をしてくる人間で端から見る分には両者が胸の内に抱えた好意は丸分かり
ある意味テンプレのようなラブコメなんだけど、「5階同盟」という同人クリエイターサークルの存在、そして明照の冷淡なんだけど究極的にはとても優しい主人公の存在によって特徴的な内容になっている印象
ラストには真白の衝撃発言によって幕引き。次巻はそれによって更に彩羽のウザ絡みが増えそうで期待感が膨らむ
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既作で変に読者に受けていたらしい、うざかわいい系ヒロインをメインに据えた青春ラブコメシリーズの第一巻である。
ややシリーズを前提にしている感も見られる一巻で、ここでは「5階同盟」なるインディーズの超人気ゲームクリエイター集団(同人サークルと言い換えた方が適切かもしれない)の紹介に徹している一面も否めない。
本筋としては、サークル単位での大手ゲーム会社へのコネ入社を企む主人公・大星明照が、うざかわメインヒロインの小日向彩羽のうざ絡みに悩まされつつ、月ノ森真白の転校生活をバックアップする形で展開している。
日常的な風景を描写しながら、彼女の持つ学校生活上のトラウマを解決していく内容は至極正統派の青春物語である。
そこに彩羽をきちんと絡めているのもまた、恋愛物語として正道を進んでいる印象である。
現段階ではまだ主人公の目的がハッキリしきれてない面もあり、やや先行き不透明な印象も残った。
その辺の、シリーズを前提にした構成が少し気になったこともあって、ここでは星四つ半相当と評価している。
主役陣の過去、現在、未来のどの点にも伏線が敷かれているが、これらがどのように消化されていくかは続巻を見ていきたいところだ。
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いや何というか、面白いことは面白いんだよ。
でも全体的には微妙に残念だったかなあ。
タイトル通り、友達の妹がうざくからんでくるのが、とてもかわいい^^
ウザかわサイコー!
なので、そのまま彼女がヒロインで行けばいいのに、わりと早い段階で別のヒロイン候補が現れて、お話のメインとしてはその娘の話になってしまった。
これでは折角のキャラが活かせてないし、お話としても焦点がずれちゃった感がある。
それに登場キャラのそれぞれにいわくのある過去があって、主人公が関わってそうなんだけど、そこを割とあっさり片付けてるので、なんかもの足らないんだよね。
うーん、惜しい。
もっとも面白く出来そうなんだけどなあ。
と言うわけで、個人的にはもっとうザかわ妹との絡みを見たいです^^