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「みんなで決める」ことが、正しいとは思っても難しいことは、誰もがわかっていることです。
でも実際は難しい。
難しい、とそのままにせず、実際に挑み、実際にやってみることで働きがいNo1になった企業のお話です。
とことん本音で話し合って、みんなに共通する価値観を育てて行き、個々の違いは対話で乗り越えていく。
それが、従来から続く「家族的な経営」、なのかもしれません。
そのやり方で、ここまでは成功した会社の記録として納得させられます。
ただ、ある意味それは、「この会社の中では、徹底的に話し合ってみんなで納得して決める」、という価値観に反した人の居場所のない会社では?という疑問も湧いてきます。
議論をつくし、みんなで納得する、という単一の価値観しか認められないとしたら、それはそれでいいのだろうかと感じさせられます。
若いから、あとから入ってきたから、と意見を言わせない、認めない姿勢は、もはや古い時代のものなのでしょう。
一方で、意見を言っても中味はたいしたことがない、
もしくは、何もしらないから言える傍観者の意見からは、何も新たなものは生まれないように感じます。
どの項目でどう査定されるかを、自分たちで決めることは、言ってみれば自分の価値観に見合う生きかたを自分で探すことにも繋がっていくことでしょう。
話し合って給与や賞与を決めることが、会社のため限られた人件費を奪い合う・分配しあうための制度でなく、いかに生きるか、いかに働くかに視線を向けるための制度として使うことができつづけるとしたら、きっと社員も社会も幸せになるように感じます。