紙の本
天才数学者ソープ氏の破天荒な自叙伝です!
2019/04/22 10:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、ブラックジャックの必勝法を考案したり、投資に数学を持ち込んで「クオンツ」の始祖となった天才数学者エドワード・ソープ氏のあまりにも破天荒な自叙伝です。内容も、前代未聞とも言うべき、信じられないようなものばかりで、例えば、「トラックにお金を積んで銀行へ」や「インデックス投資でほかの投資家をやっつけろ」、「市場をやっつけられる?」などは、読んでいて、これは本当のことなのか?と疑いたくなるような内容です。一度、読みだすともう止まりません。ぜひ、多くの人たちに読んでいただきたいこれまでになかった変わった一冊です。
投稿元:
レビューを見る
最高。読むしかない。面白さはうまく説明できない。歪があればそこで儲けることができる。大数の法則を信じられるか。ギャンブルも株も同じ。アービトラージ。
投稿元:
レビューを見る
とても面白かった。ナシーム・タレブの「ブラックスワン」が好きな人には特におススメ。本当の天才数学者がいかにギャンブル(主にブラックジャック)と投資(主にヘッジファンド戦略なので投機とも言える)に向き合うかがとても良く分かる。天才なので再現不可能だし、昔の話(60〜80年代が中心)が多いので今とは環境が随分異なるが、世界金融危機でも活躍しているので、考え方はとても参考になる。やはり金融や経済学は未熟な学問だと思う。あと、アメリカ人が投資から財を為すことに貪欲であり、財を失わないことを目的とする日本人とは考え方がかなり異なる事も分かる本だと思う。あまりそう感じる人は多くないかもしれないが。
投稿元:
レビューを見る
「マーケットは効率的だ,それを出し抜く隙はない」
「賭博場では参加者は胴元に必ず負けるようになっている」
定説に対して,本当か?と疑問を抱き,
考える力という己の武器を駆使して相手に正面から(相手の土俵,つまり相手のルールに従った上で)相手を打ち破る.
そして,この資本主義社会において間違いなく成功と言われる経済的自由を掴みとる.
惚れ惚れする,ナシームニコラスタレブに並ぶ自分の中のヒーロー.
リターンを追い求めるためにリスクはとるもの,その上で以下にそのリスクを最小化するか.筆者は卓越した思考力で数理ファイナンスを当時誰よりも先駆けたことで市場から途方もないお金を取っていった.
ルールに沿った上で皆を出し抜くには,自分しか持っていない重要な情報をいち早く掴んでポジションを取るか,公開されている情報で誰も到達していない洞察を得るしかない.
それをつかめない以上(地震と根拠を持ってそれが説明できないのであれば)偶然を除き,平均に勝つことはできない.
株式市場であれば,アクティブ運用をするということはそういうこと
インデックス運用を支持することと、市場公立仮説を信じることはまた別。自分をはじめとして、市場や投資対象に無知であるが故に効率的に見えるのかもしれない。
(非合理的な投資家と、その非合理性をとって裁定取引により利鞘を稼ぎ、それにより商品価格も適正になる。この時、市場には最低取引が可能な非効率的な状態があり非合理的な投資家と非合理的な価格が確実に存在している )
・新車は買った瞬間、車庫を出た途端に価値が何割か下がる
・年次で貸借対照表を作って、資産推移を振り返る
・P164の市場観はnote。
自分がやっているマーケットへの参加方法(個別株投資,投資信託購入)は真似事にすらなっていない,危険な火遊び.
売買のテクニックや銘柄選びではなく,リスク管理方法から見つめ直した方がいいかもしれない...
2020/02/25,ちょうど米国株は大幅な調整が入っている様子...)