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紙の本
「犯人」と「犯罪者」
2020/09/25 22:26
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
多和田氏がひょっとしたら村上春樹氏よりも早くノーベル文学賞を獲得するのではないかという意見をちらほらと耳にすることが多い。私はだからというわけでもないのだがこの人の作品を最近よく読んでいる(といっても「容疑者の夜行列車」「犬婿入り」に続いての3冊目なのだが)。「雲をつかむ話」には、「犯人」が数多く登場する。作者は「わたしとの関係性の中で、刑事事件、刑法、刑罰といった法律の言葉との関わりによって決定されるような犯罪人では決してありえない。むしろ、犯人たちは、敷居を超えて、語り手のもとへと訪れ、語り手に何かを訴えるのであり、事件の断片を残して、雲の背中に隠れる」と彼らについて説明する。私も過去に遭遇した犯人たちのことを思い出したが、彼らは「犯人」ではなくて「犯罪者」にしか思えない、何のドラマ性もない人たちだったからだ
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