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大人になった自分が意識してはじめて買った恋愛小説かもしれない。恋愛小説が嫌いなわけではないが、わざわざ購入してまで読むほどに好きなジャンルでもないのが理由。個人的には手紙のやり取りというのがそもそも好きなので、この本はすんなり入っていけたのかも。
出会いの珍しいシチュエーションに比して、中間のエンキョリレンアイとしてのやり取りはとても丁寧で、誰にでも起こりそうな積み重ねであることに惹き付けられた。そして、通信手段が限られ、離れているからこそ、丁寧にお互いを知っていこうとするやり取りに、胸が苦しいほどの甘酸っぱさと憧れを感じた。顔を会わせていればわかり合えるかというとそうではないのは周知の通り。顔を見られないがゆえというのと、彼らのお互いを信じる気持ちの無垢さと優しい気持ちのやり取りが好きだ。
ラストは第三者の介入から、二人のすれ違いに破綻。今だと連絡手段の発達から、なかなか成立しないすれ違いのような気もするが、それをも超越しそうな不思議な男性なので、いつ読んでもあり得る話のように思う。
ですが、悲しいまま終わらず、ラストは冒頭のような不思議な出会いを再度果たす。年を経た二人が幸せになれるよう祈らずにいられない。素敵な本を読んだなという読後感が残った。
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運命的でキラキラとしたはじまりに、これは今のモチベーションで読むべき本ではなかったと、もっと幸せを享受したいタイミングで味わう本だったと後悔しながら読み進めたけど、読み進めていくうちに幸せだけじゃない描写が刺さって、なんだかんだ楽しく読めた。特に問答無用のハッピーエンドではない終わり方が、予想とは違ってよかった。
あと、とにかく文章がきれいで、とっても好みの言葉運びだった。また読みたい作家さん。
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切ないです。
でも現実でこの2人と同じシチュエーションが起こったとすると、双方の気持ちが強すぎる分、かなり理想の遠距離恋愛だとは思いました。
しんどくなって、いつかは冷めてしまうのが現実かなー…と、偏見を抱えていますので。
私が同じ立場だとすると、多分すぐに限界がくるだろうなって思いながら読みました。
SNSが発展していなかった時ならではのやり取りには、キュンキュンしました。
恋愛で最も大切なのはタイミングだと聞いた事がありますが、それを掴む事が1番難しい…!
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こういう120%熱愛小説大好きです
私も、一時期、遠距離恋愛関係だったことがあるから、相手からのメールや電話を待つ間の焦がれるような気持ち、会いたいけど会えなくて寂しくてますます相手を好きになる気持ち、すごく良く分かります
コンソメスープのお話が良かった