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現代日本人が陥りやすい、日本語の間違いを指摘し、丁寧に解説してある。
タイトルでは、「14歳からの~」となっているが、実際には中学生だけでなく、高校生、社会人など幅広い世代の人に読んでほしい。
誤用、誤読の例が全て載っているわけではないが、迷ったときに手元に一冊あると安心できる本。
オススメ。
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北原先生による書名通りの「日本語の基本」を述べた本。どうやら「45 MINUTES SERIES」というものがあるようで、つまりとっても薄い本ということです。
"KY"(空気読めない)や"kwsk"(詳しく)といった新語をも、果敢に考察の対象としようとするのは、さすがは北原先生といったところでしょうか。ただ、部分部分に「説教臭さ」が介在する記述となっている点はいただけません。例えば、メールを「話し言葉」で書くのは良くないという主張がありますが、では中高生がそれを読んで「今後メールを話し言葉で書くのはやめよう」となるかと言えば、絶対にそうはならない。だとしたら、ありきたりな論法ではあるけれど、メールを話し言葉で書く上で何に注意をすべきかを解説するべきであったと思う。
また、4章・5章が単なる日本語クイズになってしまったことも残念だ。「日本語ブーム」の最中に出版されたという事情からやむを得ないことなのだろうけれど、やっぱり最後まで「日本語の考え方」を解説するスタイルを貫いてほしかったなあ。
ところで、"KY"はもはや「死語」となってしまい、今更それを使うのは憚られるわけですが、一方の"kwsk"はもしかしたら、まだ使える語なのではないか。その実態を見たわけではないので断言はできませんが、どうもそんな気がする。そうなると、"KY"と"kwsk"は性質を異にする語であって、両者をまとめて「KY語」と名付ける北原先生の考察はズレたものとなる恐れがあります(あくまでも北原先生はアルファベットによる略語を「KY語」と呼んでいるだけなので、実はその性質に関しては考察の対象としていないのですが)。ちょっと調べてみようかしら?
【目次】
はじめに
1 今、日本語はどうなっているのか?
2 間違えやすい日常の言葉
3 敬語表現の基本
4 読み方、書き方の基本
5 慣用句、熟語の使い方の基本
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普段何気なく使っている言葉がいかに間違いだらけか分かる。ただ、正しい意味で使っても、本当の意味を知らない人が多い場合、逆に意味が伝わらないかも?という不安。
2012/09/19