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日本画が印象派に与えた影響の大きさに驚く。
絵画の楽しみ方も分かれば、今日本画が抱える問題も知ることができる。
読み終わった時、美術館に足を運んでみようかなと思わせてくれる一冊です。
#読書 #読書倶楽部 #読書記録
#モネとジャポニズム
#平松礼二
#2016年73冊目
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途中からはほぼ斜めに読んだ。
最初は面白そうだな、と思ったけど、続かず。
画家としての独特のモネの見方があるのでは、と、期待したものの、もちろん、そういうものはあるけども、段々とジャポニスムとかの既存の価値観の言葉に引っ張られていく。そしてジャポニスムの使い方が荒くてちょっとそれは違う、というところもある。
もちろん、絵描きなので、そういうところの精度はそんなに求めませんが、その中で、自分のモネ感を決して客観視はできてないんだな、とも思わされる。
評価されるのはやはりその絵においてなのだろう。
でも、その絵もあまり僕は好きではない。
日本画というものを背負うことの違和感は、日本人が西洋画にこだわることの違和感と同じ。
日本画、洋画という感覚がそこにある限り、コンテンポラリーにはなれない。ただの絵でいいのに。
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日本画家の著者から見たモネ論。ジャポニスムの影響を受けたからこそ日本人は印象画にとても惹かれるのかもしれない。構図や色、モチーフなど当時西洋にはなかったものを取り入れようとしたモネ。
今現在、西洋画に慣れ親しんだ私たちにとって日本画や浮世絵というのがとても新鮮に感じられる。空間の使い方、構図や独特なデフォルメ、色使い、当時の文化、日本画の素晴らしさに当時のモネのように今私たちにとっても再認識されていくように感じる。