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おもしろかった。
これは夢を見るため、夢の続きを見るため、今日をしっかりと生きている人の話。
登場人物の過去のことは、さらりと触れられるだけ。ノリカの足のけがにしても、その呪縛を受けている感じはしない。明日のために今日をどう生きるかを考えている。
解説の次の文がよいし、重い。
大切なもののほとんどすべてを無くし、どれほどどん底まで堕ちたとしても、たったひとつ真に打ち込めるものを持っているというそのことこそが、明日を生きるための(今日死なずにいるための)原動力になり得るのだ、と。
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桜木さんの作品の傾向から、この人が裏切るのかな?と途中で何度か予想しましたが、酷い人は出ず良い人達ばかりで読み終えてホッとしました。お店を閉じるという展開に寂しさを感じましたが、ノリカの踊り続けるという決断には感服しました。また桜木さんの作品読みたいです。
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よい本だった。若い時は「恋人」「友達」「先輩と後輩」みたいなわかりやすい関係に集約されるけど、歳とると色んな関係性があるよなって改めて認識させられた。
何かを始めるにも、何かを終わらせるにも勇気をもらえる本。
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何度目かわからないが再読。
ケガでストリッパーを引退したフジワラノリカ。
デビューの地、札幌すすきのでダンスシアターの店を始める。そこでダンサーに応募してきた若い二人と、一緒に仕事をするバーテンダー竜崎との関係性。近すぎても離れすぎても、うまくいかない。
不承不承の引退にも関わらず、ダンサー瑞穂とみのりを束ね、黒子に徹することができたのはノリカのプロとしての矜持か。
笑顔の瑞穂、ストイックなみのり、訳ありの竜崎。ここにノリカが加わった4人の関係が立場も年齢も超え、ステキだった。
うまくいっている最中、瑞穂もみのりも次のステップへ進む道を見つけ始める。その場を離れがたいふたりの背中を押し、ノリカはストリッパーに戻る。
そしてJINはノリカが空けた店舗を借り、今度はバーとしてオープンさせる。みんなが戻れる場所があって、なんて素敵な終わり方かと嬉しかった。
JINが作るものも、たらこバターと、わかめチーズおにぎり、たまらなくおいしそう。
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「ホテルローヤル」の直木賞作家:桜木紫乃の長編。
舞台上での骨折を機に引退を決意した元ストリッパーが、故郷札幌でダンスシアターを開き、バーテンダーや若い女性ダンサーとの出会いを経て自らの生き方を見つめ直していく様子を描いています。
「表現者の矜持と葛藤」を絶妙に切り取り、鮮やかに展開していく感じはさすがでした。
元気になれる小説です(^_^;)
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綺麗ごとすぎてイマイチ。レディースコミックっぽい。
ストリップとダンスが同じ土台であるわけがなく、白けてしまう。
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ざっくりいうと元ストリッパーがすすきのに店を出す話。
情景や人の姿が思い浮かぶようなわかりやすい文章で読みやすい。
夜の世界はもっと生々しい感じもするけど、なんだか綺麗にまとまった感。