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やが君スピンオフ小説の第2弾です。
高校一年次での話が中心です。
一目見た時から恋に落ちてしまった沙弥香の心理が
切々と語られていきます。
特に、燈子の過去を知っていく場面は
知りたいけど、知ってしまっていいのかという葛藤が、
読んでいる側がまるで当事者のように錯覚してしまう程。
発売と同時に第3巻制作も発表されました。
もちろん続きも読みます!
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前巻と同様、原作の雰囲気が少しも損なわれていません。
三巻も発売予定だけど、完全オリジナルになるのかな。
それも楽しみ。
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入間人間氏の「やがて君になる 佐伯沙弥香について」の第2巻。仲谷鳰氏の「やがて君になる」のスピンオフ小説です。前巻では、佐伯沙弥香の小学生/中学生時代が描かれ、沙弥香の事を深く知れる素晴らしい内容でした。本巻はついに高校の生徒会のお話がメインです。燈子や侑の視点で話が進む原作のエピソードを、沙弥香視点で再構築し、「やが君」の世界に、もの凄い奥行きを持たせています。この小説を読む前と読んだ後では世界がまるで違います。沙弥香の大学生編の予定もあるようなので、すごく楽しみです。幸せになってほしい。
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これはまだ佐伯沙弥香が七海橙子のとなりを歩いていられた高校1年生のころのお話。
終始、穏やかに話が語られていくなかで、所々、終わり時を滲ませる選択があり、なんとも言えない悲しさがあります。「沙弥香、だめだよ」の瞬間は、ずしりと心臓にくるものがありました。
読了後は必ず原作を読み返したくなるはず。
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やがて君になる 本編の前日譚。佐伯沙弥香の高校1年生時代を中心に彼女の高校生活が描かれる。燈子に一目惚れした沙弥香が、燈子に心惹かれていく。燈子をいつも見つめているが故に彼女が隠す弱さを見抜いた沙弥香。一方で燈子との関係を崩すことを恐れた沙弥香は、一線を超えることができなかった。
燈子の姉のことを知ってしまったと沙弥香が告白しようとした時、燈子が先んじて沙弥香の告白を妨害したシーンが印象的だった。燈子は全部わかった上で封じていると僕は思っているので、七海先輩本当に怖い女だなぁとなった。
本編で語られなかった沙弥香を少し掘っただけなので、1巻に比べて満足度は低い。読んでいて本編のシーンがすぐに思い出されたので、描写力は素晴らしいと思った。ただ「佐伯沙弥香について」は三巻セットで語られなければならない。
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漫画の舞台である高校生時代の沙弥香についての物語。一巻よりもモノローグや地の文が多く、より沙弥香の心情に迫れました。個人的には一巻よりも筆が乗っている気がしました。
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いきなり修学旅行の告白場面とは…。話は佐伯沙弥香と七海燈子が1年生の頃がメイン。沙弥香が燈子に対して抱く感情、思いがこれでもかと書かれている。それでも隣にいるために、将来より近づけると信じて踏み込まないという選択…私は私のことが分かっている、と言ってたのに燈子に関しての自分はよくわからない…今度こそ失敗しないと思ってた…これが佐伯沙弥香なんだなぁ。 と思ってたら高校3年をすっとばし大学2年!中学の先輩、高校の同級生、そして大学の後輩か…大学生の沙弥香は誰に何を思うのか、3巻発売が待ち遠しい…
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本編の展開を考えると残酷的だが、それ程に燈子を想い続ける沙弥香の心情が入間先生によって深く描かれている。仲谷先生が贅沢な本だと評するように、サイドストーリーの枠を飛び越えて別の一作品として成り立つのでないかという程に沙弥香の一人称描写が際立っているが、さらに巻末には本編のその後が語られるという第三巻の予告が。入間先生、恐るべしである。