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メソポタミア王朝の興亡史がもう少し細かくあればと思う。
それでも、メソポタミアにも「海の民」の王朝があったとは!まだまだ知らないことが多い。
だから、歴史はおもしろい。
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メソポタミア文明“史”ではなくメソポタミア文明の解説書です。最初にシュメールからアッシリアまでの概説史を書き、そして文字や文書、学校、法律や経済・社会生活一般を書き出しています。分量は2,3時間で読める程度ですが内容はジュニア新書としてはちょっと細かいのではないかと思います。もっと大きな視点や斬新な方向、新しい観点からメソポタミアを語ってるのかと期待していた分ちょっと残念でした。
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2014.1.29
ハンムラビ法典の中身から、当時の社会を知る。古代オリエントの具体的な実態を知る授業をする時に参考資料として使える。
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タイトル通り、メソポタミア文明研究者による一般向け入門書。
メソポタミア文明の歴史と風土の外観、都市の成立過程を1、2章で概観する。
この部分は結構マニアックな王朝にも触れる割には、かなりページ数が少なく駆け足なので、結構分かりづらく正直イマイチ。
ただ、3章以降がきっと著者の得意分野なのだろう、ぐっと話が面白くなる。
3、4章は文字の成立過程と書記学校を通して、5~7章は法律を通して、当時の社会の生活の在り様を浮き上がらせる。
考古学的な史料を通して、当時の人たちの日々の生活や価値観(の一部分だが)が具体的にイメージでき、この時代のことを一気に身近に感じられる。
教師に目の敵にされた生徒が、親経由で贈り物をしてもらい、待遇が劇的に改善された等という記録は、読んでいて実にほほえましい。
また、法律には当時の人々の価値観、正義感がはっきりと表れていて、そして想像以上にしっかりしていて驚かされる。
なお、8章は当時の神話物語の簡単な紹介。
紹介している内容に偏りがあるものの、もとより新書版の入門書ではある程度仕方のないこと。
メソポタミア文明に興味をもった人が読めば、より興味を掻き立てられる。そんな一冊。
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あーそうだったそうだった。古代メソポタミアの勢力図の変遷を思い出せたのはよかった。
あと楔形文字の練習ノートなんかあったりして、当時の授業風景を想像するとほほえましい。
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四谷図書館でもらってきた古代オリエント博物館のチラシを見て興味を持った。
ギルガメシュ叙事詩はメソポタミアの話だったのか。また読み返したい。
中東の歴史って、古代から波瀾万丈だし、文化は独特で優れている。もっと知りたい。
メソポタミアは、いまのイラクの辺り。
紀元前4000年頃のウルク期末頃に、文字が出現した。楔形文字。
紀元前2000年頃の古バビロニア時代には、書記の学校があった。生徒達は、筆記用具の扱い方から覚え始めて、語気集を暗記し、楽器や音楽、数学、彫刻、文学を学んだ。
「語彙集の暗記だけでは、文章は書けません。文学作品の勉強が必要です。」p.97
書記術は、雄弁家の母であり、教授達の父であります。
書記術は楽しく、これで満足ということはありません。
書記術は(容易には)学べませんが、学んだ人はそれについて心配しません。
書記術を(マスターするよう)努めなさい。そうすればそれはあなたを豊かにしてくれるでしょう。
書記術に勤勉でありなさい。そうすれば、それはあなたに富と豊かさをもたらしてくれるでしょう。
書記術は「豊かな家」であり、アマアンキ神の秘密です。
絶えず書記術を学びなさい。そうすれば、それはその秘密を明かしてくれるでしょう。
もしあなたがそれをないがしろにすれば、人たちはあなたについて悪評を立てるでしょう。
p.103-104
ハンムラビ法典は「法典」ではなく、問題が起きた時に同時代の人達が参考にするための判決集だった。
当時のメソポタミアには、現在のような「法律」という概念はまだ存在しなかった。