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さださんの凄さ。素直に涙できる作品です。
被災地でガンバレーと叫ぶ情景に涙が止まらなかった。
フリーダムは自由ではなく自助。
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とても立派な人の話。
個人的に誰かアゲの話はしんどいんですが(立派なとても素晴らしい人であることは伝わりました。こういう方が一人でも多くでてほしい)才能ある方は多才なんだなぁとそこに感動しました。
自分がだいぶ疲れているなとなんか実感してしまいました。
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アフリカで活躍した実在する日本人医師のフィクションの物語。
東日本大震災と絡めてくる物語は所々が実話なので胸が苦しくなる…ちっとキレイ過ぎる物語だが涙腺が緩むし、人に優しくしたくなる物語。また、著者は医師には、こうあって欲しいと訴えているのだろうか…?
まず、アフリカという異国の地の事も全く知らなかった…戦争や病気の事など…知らない事が沢山あった…ここに行く全世界の医師や、なにも知らなくても極限の中に再度身を投げ出す医師は、医師たる認識が絶対的違うと思う。
私も経験ある。よく聞く話だが病院に行って五分で診察終り、質問するとこうだと断定する医師、顔を見ないで話す医師、この物語でもあるように、見下している事が多々ある。そんな態度だと、治ってないし…治してみろ!!と言いたくなる時が多々ある!
私達は医師に対して恐縮する事があるが治してて欲しいから、謙虚な態度というのがわかってない。普通の企業だったら超クレームものです。
勿論そんな医師じゃない人も私は知っている。その様な医師は、まず患者の話を真剣に聞いていると思う。病は気からって言葉があるけど、言葉を聞きちゃんと説明して不安を取り除くのも医師の仕事だと…思った事がある。この物語でもそんな事が、書かれていたので共感した。
この本で書かれている言葉…
「笑わなきゃ人間じゃない。笑うのは人間の特権なんだ!」
これって、人間にとって一番の特効薬な気がした。この物語の医師と、震災地の避難所の男性に常に暖かく、笑っていたと思う。
最後に。
キレイ過ぎる本も、読書の心を浮き彫りにする事も学んで本だなーお思いました。
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良い話だ。
引き継がれる善意の話。
とても、感動的、涙無くして読めません。
ただ、あまりにも良い話すぎて、
素直に感動出来ないひねくれた自分もいます。
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久しぶりに読んだ、さだまさし氏の小説。本書の元になる曲があったとは知らなかった。
若い医師の航一郎は、アフリカへ行くことを決意する。伝染病の研究者だったが、ケニアで戦傷者の手当てをする病院に出向する。設定は1980年代後半から90年代初めだが、60年代にモデルとなる医師がいて、さだ氏の友人であるという。
本書は、航一郎の知人たちが彼を回想する形で、書簡もあれば思い出話の形式でも進む。個人的には、人が話して説明するスタイルはあまり好きではない。それでも、アフリカの伝染病や紛争について、著者がよく勉強をしたことも分かり、前にも書いたが、本職が音楽家のさだ氏の文章が素晴らしい。物語の芯は、航一郎に治療された元アフリカ少年兵が、彼の意志を継ぎ、それを伝えて行くというもの。
感動的で美しい。でも作品としては、眉山の方が好きだった。
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年始の「生さだ」で聴いた曲。読んでみて、ケニアの某病院の現状は若かりし日、研修で度々登場していた事を懐かしく思い出し、この作品にご縁を感じました。島田医師の人として、医師としての高い志に胸を打たれました。そしてそれが時間と場所を越えて伝えられていく事に感動しました。 人として大切なことは何なのか深く考えさせられました。
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【ガンバレー。涙】そう叫びたくなる。叫びたい。誰かにかける言葉として、また自分自身に。その時の状況により、ガンバレと言う言葉が辛く感じる状況のときもあるから伝えるのに躊躇うこともあるけれど。医療に携わる人には読んでほしい。人として医師としての感じ方が変わるかもしれない。いい意味で。志の強さに涙する。フィクション。いつのまにか涙が流れ出してた。読了後は、人に優しくしたくなる。自分にも優しくしてあげたくなる。綺麗にまとめられた作品ね。誰かにバトンを引き継げる人はどれだけいるんだろう。素敵な生き方ね。涙腺崩壊
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読了した昨日14日は映画も封切、もとい公開初日だったのね
偶然よ、わたし自慢じゃないけど歌「風に立つライオン」も知らなかったし
しかも
この小説は映画主演の大沢たかおさんにお願いされていた小説だという
文庫本のカバーに映画化とあって大沢たかおさんの写真が出ているわ
友人からドサッと廻ってきた本の中からこの文庫本見つけて
「おやおや、シングソングライターさんの本か」
なんてわたしから言わせれば作家さんとは区別していたわけで
カバーに「花燃ゆ」の大沢さんが載ってなければ読まなかった
まあ、初読みのさだまさしさんね
俳優さんや歌手さんやらが絵や文をものするのはいい
趣味の域を越えて出版なりするならば
その職業と違う名前で世に出すべきではないかとわたしは思う
ファンだけをねらうならそれでもいいのかもしれないが
で、読後感はどうだったかだが
小説として立派ではありきちんと読ませる
映像としても盛り上がりも臨場感もよし、伝わるものもある
しかし、どうしても先入観を持って読んでしまうのが難点かなあ
唄『風に立つライオン』のファンにはたまらない小説だろう
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ケニアの戦傷病院と孤児保護院に命を捧げた日本人医師(島田航一郎)、その彼と関わった人々の回想を交えて語られる物語に身悶えを覚え、読み終えるまでに幾度も込みあげてやみませんでした。未曾有の大災害(2011.3.11)のなかで、航一郎に救われ成長したケニア人医師(ミケ・コイチロ)と避難所のリ-ダ-、震災孤児との出会い、命を育む絆のドラマに改めて深い感動を覚えました。航一郎の言葉〝誰かのせいにしなきゃ耐えられない悲しみってあるんだよ〟 航一郎の手紙〝お願いだからしあわせになってください〟
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9歳のときに著者の「関白宣言」をはじめて聴いた。
「俺より先に寝てはいけない
俺より後に起きてもいけない
めしは上手く作れ いつもきれいでいろ
出来る範囲で かまわないから」
「俺より先に死んではいけない
例えばわずか一日でもいい
俺より早く逝ってはいけない
何もいらない俺の手を握り
涙のしずくふたつ以上こぼせ
お前のお陰で いい人生だったと
俺が言うから 必ず言うから」
圧倒的に威張っているのに、最後は「大好きだ」ということを匂わして「じぃ~ん……」。さらに心に染み入る美しいメロディー。
「大人になったらこんな結婚をしたい!」
と、わずか9歳の胸に強烈な衝撃を残し、それは40年以上経った現在でも続いている。つまり永久不滅の名曲だ。
そして本作。ここには人間の感情のすべてが描かれている。「喜怒哀楽」では済まない。「悔しさ」「もどかしさ」「恨み」「無」「じれったさ」「ほろ苦さ」「イライラ」「悲しさ」「虚しさ」「あきらめ」「決意」「うれしさ」「ワクワク」「愛おしさ」「心配」「不安」「恐怖」「懐かしさ」「郷愁」「使命感」「情」「懇願」、もう語彙が足りない!
このような人間の微妙な心の変化を著者は上記のような言葉を一切使わず、態度や言葉遣いや情景を想像させることによって見事に伝えている。9歳から「作詞が上手いな」と思っていたが、そんなもんじゃない。文章を作ること全部、要するに「作文」の天才だ。
(名作詞家=名作家ではけっしてない)
ただし、ストーリーの創り込みに若干雑さを覚えた。主人公の死に方が簡単すぎる。後半に死んだ主人公に似た人を出すのは安易。なので☆5は付けなかった。
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夫が図書館で借りたので私も読んでみました。
さださんが音楽番組に出演の際、結構な確率でこの曲を歌っている気がし(私が参加したフェスでも歌ってた)、それだけ思い入れのある歌なんだろうなあーとは感じてました。
アフリカの巡回医療に携わった医師をモデルにした物語だということは知っていたけれど、こんな話だったとは!
とっても感動しました。
私は特に後半の震災での物語が好きです。
航一郎の意志がコイチロに引き継がれ、それがまた東日本大震災の被災者であるひとりの少年に受け継がれるという連鎖作用。
子供の頃、目の前で家族を殺され、自身も戦場で9人を撃ち殺すというコイチロの背負ったものはあまりにも大きく、だからこそ少年が、思いをコイチロに伝える瞬間に私も立ち会えて(物語だけど・笑)とても幸せな気持ちになりました。
人を救うのは人の優しさしかないんだなと、じーん(涙)
優しさに溢れた登場人物に心が温まり、ページをめくるたびに目頭が熱くなりました。
戦争に憤りを感じ、戦火に生きる子供たちの姿に涙し、そしてとにかく読後は航一郎のモデルである実在の航一郎さんの生死がすっごく気になりました。
調べればよかったんだけどなぜか検索等はしていなくて、夫とどうしたのかねえ、なんて話していたら、いいタイミングでモデルになった航一郎さんの現在、がTVで流れた!
「生きていた!!!!」と夫と大騒ぎ(笑)
フィクションでよかったよ~。
っていうか、実はあのシーンだけは納得がいかないの。
あの状況下で出掛けるなんて死にに行くようなもの。
戦争をナメてるじゃん!命を大切にしてないじゃん!想像力ないのか!バカ!ととても腹立たしかった。
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初めてのさだまさしの本。鎌田實氏のおすすめ本リストからの1冊。さだまさしがこんなに本を書いているとは知らなかった。
医師・看護師の方々のアフリカでの働き生き様、そしてそこから繋がる命のバトンの交換が、東日本大震災を経験した日本に帰ってくる。
ストーリーとしては鼓舞される部分も少なからずあるのだが、純粋に小説としてとらえたときにどうなんだろうか……
語り部による展開というのは初めから映画化を考えての構成なのかもしれないが、小説として成功しているとは思えない。また、人の描かれ方が随分と単純すぎる様に感じる所も多々あり、物足りなさを感じてしまう。
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さだまさしさんの本を初めて読みました。作詞、作曲、歌手、俳優、監督、トーク、そして小説も書く!天は二物も三物もこの人に与えてるんだなぁと思いました。「ガンバレ」は人に言う言葉ではなく「自分を叱咤するときの言葉なのだ」航一郎のバトンはンドゥングへあつおへと渡されていく。終始涙がとまりませんでした。★の数が5個ではたりません。是非とも読んでいただきたいです。また、さだまさしさんにこの作品を書くことを懇願した大沢たかおさん主演の映画も見たくなりました。
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ルビはないが、小学校にもおける素晴らしい本。後半はしょっちゅう泣いてしまった。後半、電車では読まない方が良いかも。前半は話の輪郭が見えてくるまでに時間がかかったが、読みにくいというほどでもない。後藤健二の「ダイヤモンドより平和がほしい―子ども兵士・ムリアの告白」、ミシェル・チクワニネ「ぼくが5歳の子ども兵士だったとき―内戦のコンゴで」などを読んでいたり、寄生虫博物館に半年前位に行ったのとか、人によっては東日本大震災の現場を知っていたりとかそういう周辺知識も内容の深い共感に繋がると思います。
しかし、加藤シゲアキと、さだまさしが書いてるものに対する構えがあまりにも違い過ぎて自分の色眼鏡に反省。又吉への構えは中間点だったかなー。
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こんなに心が熱い人間が自分のそばにいてくれたら、きっと人生変わるだろうなぁ。ハイパワー。
暇があることは平和の証。日々の苦しいと感じる物事に毎度フォーカスしてしまうのではなくて、そもそも今いる場所が平和で、それだけで幸せな場所で時間を過ごせているんだということを忘れないですごしたい。きっとそれを忘れずにいられる人がどんなときも幸せでいられる人なのかなぁ。