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ネットフリックスの歴史も凄いですが、ライバル会社のブロックバスターが落ちていく過程が、特に学びになりました。
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Netflixは、現在ではテックジャイアントのような扱いになっているが、最初はアイデアしかなかったスタートアップであるということを感じた。
初期は単品課金の郵便DVDレンタルから始まり、次に月額会員制のプランを始めた。その後ストリーミングを始め、次に自社コンテンツを作成したという流れがあったことに驚いた。
創業期では、郵便でそもそも傷付かずに送れるのか、使ってくれる人がいるのかなど検証しているシーンが創業期のスタートアップの感じがして、熱量を感じた。
その後、自社で新作映画を仕入れる競争力がないから、旧作映画を見てもらうためにリコメンドシステムを構築したということに驚いた。
そして、ブロックバスターという業界最大手のレンタルDVD屋との激しいマーケティング競争と、その呆気ない勝負のつき方にトップの聡明さの重要性を感じさせられた。
個人的に、一番心に刺さったのは、これがアメリカでは1998年ごろに始まった物語であるということである。日本では、郵便DVDレンタルはここ5年くらいで取り入れられたが、アメリカでは20年前に行われていた。ストリーミングも日本ではここ3年くらいに盛り上がっているが、アメリカでは、10年前に始まっていた。このような事実を見せつけられた時に、日本のスタートアップとして負けてられないと感じた。近年ではメルカリやスマートニュースが日本発で海外展開を行っている。これらのプロダクトのように世界で戦えるプロダクトを作っていきたいと思わされた一冊だった。
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ご存じFAANGの一角の起業を書いた本。
ただ、90年代にサラリーマン上がりの二人が宅配DVDレンタルをスタートアップし、アメリカ国内のレンタルビデオ業界で激しく揉まれながらも着実に成長、遂にはアメリカ版TSUTAYAとも言うべき巨大企業ブロックバスターと血みどろの死闘を展開する様はオシャレなFacebook的イケイケIT企業のイメージと異なる。しかしそれ故に全米制覇の時点での同社の実力やノウハウはケタ違い。その後の世界的成功は必然だったと言える。
DVDかストリーミングかは些末なことで、肝心なのは「新規顧客を取り込む」「掴んだ顧客は離さない」「ライバル企業の分析」。本書はそんな商売の原則を絶えず追求した最強サービス企業の悪戦苦闘を記したビジネス書だ。