投稿元:
レビューを見る
いつものばっさり切る役が今回はおねーさんな話。他の話より展開が読みやすいのは簡単に想像できるからかな。
投稿元:
レビューを見る
体外受精…代理母出産…地域医療崩壊…
こえぇ…それが神への挑戦かどうかは別として、単純に怖い。世のお母さんたちはすごいよな…
しかしラストの告白には本気でぞっとした。清川先生はよく許したな。男性にとっては恐怖以外の何者でもないと思うんですけど。
投稿元:
レビューを見る
帝華大学医学部産婦人科学教室の不妊治療のエキスパート曾根崎理恵は、顕微鏡下体外受精の研究や講義の傍ら閉院を余儀なくされた産院、マリアクリニックで非常勤として、最後の5人の患者の診療にあたっている。実は、末期の肺癌を患った院長に医療ミスにより逮捕拘置されてしまった一人息子という悲劇に見舞われてしまったというのがその閉院の原因だが。様々な事情を抱える5人の内、3人の患者にも予期せぬ事態が起きる。
かつて、この産院で一緒に診療にあたっていた上司の清川准教授は、屋敷教授に呼ばれ、理恵が学会の承認を得ずに代理母出産に手を貸していると云うウワサを聞かされ、彼は調査に乗り出す。
物語のラスト、病院のナースたちから冷徹な魔女と呼ばれる理恵から清川に、着々と仕組んだある計画を明かすというもの。
という訳で、不妊治療や代理母出産という重たいテーマである。謎解きも、さることながら人間として、しかも五体満足でうまれてくることが、どれだけ奇跡なのか命の意味が描かれている。また、作者が一連の作品で投げかている医療行政の問題、それから関連する法律の不備など、メッセージ性がある作品だ!
2011年2月、菅野美穂主演で、映画化されるそうですが、さて、どんなクール・ウィッチを演ずるのか一ファンとして楽しみだ。
投稿元:
レビューを見る
これは、独身男性が読んでもイマイチ分かりにくい。今の、社会の問題点は浮き彫りにしてますが、どうも実感がわかなかったです。
逆に、お母さんになる女性が読むと面白く感じるだろうなぁとおもわれました。
投稿元:
レビューを見る
男女で相当感想が分かれそうな本だと思う。
この主人公の理恵は、すべて計算の上行動しているんだろうな。それが凄い。
子どもを生むことというのは一筋縄ではいかないということを、何だか見せつけられたような気もした。
投稿元:
レビューを見る
海堂尊のいわゆる「桜宮サーガ」シリーズの一つ。
チーム・バチスタに始まり、ナイチンゲールの沈黙、ジェネラル・ルージュの伝説、などのあのシリーズだ。
どの作品も現代の医療技術、医療従事者をテーマにしているが、今回は産婦人科についてである。
田口も白鳥も出てこず、舞台も東城大学医学部ではないのだが、医療に関する説明も、登場人物のセリフも、相変わらずのテンポの良さで他の作品と同様、楽しめる。
ジーンワルツでは、出産、体外受精、代理母とそれを取り巻く厚生労働省の現実がつきつけられる。
五体満足、いわゆるフツウの状態で産まれ落ちるために、どれほどの障壁があるのか、といった話も興味深かったし、後半の代理母疑惑に関する話も大変興味深かった。
クライマックスは、産婦人科マリア・クリニックでの出産。障害があるとわかっていても自分の子を産む決意をする2人の母親、母性が愛おしく思えた。赤ちゃんって奇跡を起こす力があるんだな、と心の底から思う。
それに引き換え曾根崎理恵は、、、悪女だな。
誰です、ウイッチなんて名付けた人は?
投稿元:
レビューを見る
殺人が起きるわけではないのに暗い感じがする。
一応完結しているが全てを明らかにはされていない。続編を待てといったところだろうか。
投稿元:
レビューを見る
初めての海堂作品。映画の影響。
不妊治療、代理母出産に対する司法判断、厚生省・警察庁による大学病院・地方医療の破壊、など社会問題についてがテーマ。
序盤は専門用語だらけでわりときつかった。初めに後々のための布石を残すためにわかりづらかったのもあるかな?
物語の大半が上記の社会問題についてで理恵が著者の声として鋭く切り込んでいる。
中盤あたりからマリアクリニックでの5人の患者との話に集中していくことになる。そこからはすーっと物語が進んでいった。
一人ひとりの患者さんそれぞれが短編集みたい。個人的に思うのは前置きが長かった割に最後の出産のシーンがあまりにあっけなかったなと感じた。
それでも、いかに健康な赤ちゃんが生まれてくるということが奇跡的なことなのか、いかに医者に当然かのように押し付けていたのか考えさせられた。
割と映画は世界観を共有できているなと感じた。キャストもそのままのイメージで違和感なく読めた。あの出産のドタバタ感は原作通り仕方ないものなんだなとも笑
どうやら海堂作品はそれぞれがリンクしているらしいので北海道での久広先生の事件についてのも読みたいと思う。
投稿元:
レビューを見る
医療における行政と現場との感覚の違いに、今作でも驚かされました。
作者の考え方が正しいとは限らないのでしょうが、考えさせられることの多い作品です。
しかも泣けます。第12章など涙なしでは読めませんでした。
読み終わったばかりなので「思い出し泣き」しながらこのレビューを書いています。
「マドンナ・ヴェルデ」買ってこなくちゃ。
投稿元:
レビューを見る
電車で読んでで涙でてきて恥ずかしかった。ぜひ青井ユミとタクの親子で、障害者についていつか書いてもらいたい。誰もが安心して子供を産み育てられる世の中になりますように。
投稿元:
レビューを見る
読みやすく、内容も面白かった。
優秀で熱意ある女医が、産婦人科医療の現場と、国の作ったおかしな制度と権力争いに一石投じるフィクション。
投稿元:
レビューを見る
最後のほう一気読みしてしまったので、もういちど読まないとよく分かってないかも。理恵先生こわすぎ。倫理観て大事だなあと。
いつお思うけど、クール・ウィッチとか古臭いあだ名が出るたびにちょっとひいてしまう。作者のこだわりなのか、センスが古いのか。。。
投稿元:
レビューを見る
代理母出産の話であるとは事前に理解をしていたが、何処で話がつながるのか?と想像力を膨らませて読み進めました。
いつもの海堂ワールドと言っても良い小気味いい展開です。
チーム・バチスタの白鳥さんのように、ものすごくIQの高い人の奇抜なアイデアに驚きつつも、自分の考えを理路整然と説明される姿に感銘。
(それよりも相手を説き負かす気持よさを感じたといったほうがいいかも)
本編とはそれるが、脇を固める登場人物の言動にも面白みがあり、それぞれに思い入れを持てる。
人それぞれヒットするポイントは違うと思うが、非常に興味深い作品でした。
投稿元:
レビューを見る
産婦人科の「医療ミス」が題材。不妊治療の問題点を多くの面から突いている。
最終的に実現不可能と思われる様なビジネスモデルを、小説の中ながらも可能かも?と思わせるためにマスコミを使ったところが快哉
投稿元:
レビューを見る
鈍行のおともに、駅近くで購入。
初・海堂尊さん。
医療ものなので難しいかと思ったけれども、
わかりやすい(説明が必要なものも事前に授業中の描写などで
うまいこと記述してる)かつテンポがよくて、どんどん読み進められた。