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面白かった! とにかく読みやすい。トリックも「「密室ではない」と思い込まされミスリード。帯どおり、結末は想定外だった。
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文庫書き下ろしの長編ミステリ。背表紙に「警察小説と本格ミステリのハイブレッド」とあり、確かに作中の密室トリックは本格ミステリを匂わすが、構成や展開はモロに警察小説だろう。
この著者の作品は澱みなく読めるので以前から好きなのだが、今作は凄惨な殺人やらレイプやら、題材が重くてイマイチ。動機も納得いかなかったし、副題の「使徒の刻印」の意味も良く分からなかった。やはり今までの様な奇想に溢れた本格ミステリの方が良いな。
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8月-14。3.0点。
警視庁捜査一課のある係。猟奇事件が多いため「特殺」と。
妹が行方不明の主人公。
連続放火殺人、被害者は放火されて手錠、左手拳をセメントで固められ、ノコギリのみ。助かるには自分の左手切断しかない状況。犯人の目的は。
うーん、主人公の妹の事件と、連続放火殺人の繋がりが、ご都合主義的。300頁に収めるために展開ありきという感じ。
シリーズにするのかな。
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刑事と元刑事の犯罪ジャーナリストのコンビが殺人事件を解き明かす。
読みやすく、ミステリーとしても最後まで楽しめる。
TVドラマでもありそうな感じはする。
犯罪者の感情は全く理解出来ない。
猟奇的な殺人事件があるももの、さらりと終わっていくのでコナンのような感覚で読める小説。
一つの事件から三つの事件が絡み、その全てが解決まで出来たら警察は気持ちがいいのかもしれない。
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大好きな作家さんの初の警察小説。
出たのを知らなくて、本屋で見つけて、即買い!そして、一気読み。
主人公は捜査一課のエースにして、ジョーカーと呼ばれる佐倉。
佐倉には10年前に行方不明になった妹・悦美がいた。
悦美の生死を気にしながら、日々を送る佐倉が担当した連続焼殺事件の中で、悦美が行方不明になった時に乗っていた車に残されていたDNAと一致する被害者がいた。身元は分からないながらも、関係者と見なされた佐倉は捜査を外される。
そんな佐倉は、元刑事でジャーナリストの有働と組んで、独自の捜査を始める。
連続焼殺事件の話かと思いきや、中盤、突然大手企業の別荘で起きるオーナーの殺害現場の状況が描かれたり、脈絡のない展開に少し引く場面も。
最後のトリックを明かす場面も、初期の作品の頃によくあった説明的な文章が多く、2つの事件の結びつきもやや強引。
トリック自体は往年のトリックを多用する推理作家さんを彷彿させる部分もあり、さすが「ばらのまち」出身の作家と思わせる。
いつもながら、突っ込みどころが満載だが、今までのシリーズと違って、文庫書下ろしなのも有難いし、第2弾に期待。
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警察ミステリにして本格ミステリ。警察ミステリは捜査の過程を楽しむものだから、トリックなんてあまり期待しないのですが。これはトリックもばっちりありました。なかなか手間のかかる……そしてこれを見抜くのは容易ではないなあ。
なんとも惨い連続焼殺事件(あの有名な映画を思い出す嫌すぎるシチュエーション!)。過去に失踪にした妹の事件と関連があるとして捜査を外され、それでも秘密裏に独自の捜査を続ける刑事。一見無関係に思えた事件の繋がり、被害者を繋ぐ意外な接点、スピーディでスリリングな展開に目が離せません。まさかあんなことで恨まれて被害に遭うだなんて……理不尽すぎる!
犯人との息詰まる対決も一気読み。しかし彼、本当にやっちゃいそうでちょっと不安が。その一方でとんでもないトリックを用いた事件がシリーズ最終作として用意されやしないかと期待してしまう部分もあります。
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プロローグが徐々に事件の本筋に絡んでいく展開、クライマックスのアクション、ラストのホロッとさせるシーンなどが相俟って面白く読めました。
ただ、警察小説には珍しい館トリックは新味を感じるものの、犯人の正体に関してのトリックは後出し気味。アポストルと名乗った理由も拍子抜けで物足りなさが残ります。
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警察小説と本格ミステリのハイブリッド、とのこと。確かに、途中でいきなり館トリックめいたものが出てきて、本格ミステリっぽくはあったのだけど、トリックがちょっと強引かな。それに、最初の警察捜査で見逃されることもないような気がするし。この作者の他の本でもそうだけど、警察捜査を無能にし過ぎではないかな、とちょっと引っ掛かってしまう。
刑事と元刑事の犯罪ジャーナリストのコンビ感は良かった。今回、身内がもろに関わる事件だったので暴走気味ではあったけど、このコンビならまた別の事件で読んでみたい気も。ただ、特殺を扱う班として、猟奇殺人なりを取り上げるのはいいのだが、猟奇殺人なのか、トリック殺人なのか、詰め込み過ぎて動機がお粗末になっているのはいかがなものかと思ってしまった。