投稿元:
レビューを見る
10年以上前から、テレビを見なくなりました。
最初に感じたのは、お笑いの人たちの名前がわからなくなったこと。誰でも知ってるように言われるネタや言い回しが、本気で全然わからなくなりました。
ニュースのキャスターといえば、まだまだ久米さんや筑紫さんのイメージが強かったところに、インテリ風だけど男前、
このひとは、何のひとなんだろう?
と、思ったのが村尾さんでした。
大蔵官僚だったんだ。
あ、三重県知事選挙にも出たんだ。
あ、それでNEWS ZEROなんだ、といまさらながら知りました。
そして、いつのまにかキャスターでなくなっていたことも。
自伝といえば自伝です。
一方で、
「テレビで、難しいことを、なるべくつたわるように伝えよう」と考えた最後の世代が村尾さんたちなのかも、と感じます。
テレビで難しいことを伝えるのは無理。
そんなことは、みなわかっています。
自伝というより、その無理に挑戦した、ひとりの男性の生きざま日記のような印象です。
ほんとは思い出話に終わらずもうちょっと、「ハード路線」の話を書いてくれてもよかったのかなぁ、と思います。