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勇者×魔王なんだけど魔王の姿が一応人型なものの人外感が強くて好みは分かれそうと言うか、男かどうか以前にそういう生き物と認識してしまうのでBL感はあんまり無い。なのでやるこたやってるんだけどBLというよりはそういうお話というか、いちファンタジー作品として読めた感じ。
魔王が「愛されやすいように」見た目を小さくしているのだけど、中身自体はあまり変わってないので、あのガタイにこの中身かぁ、というギャップは楽しい。ただ言動から声が想像できなくてちょっと混乱する。
作品中では穏やかな時間が描かれているけど魔王と勇者なので背景ではたくさんの血が流れていて、それを経てこの関係に至ってるところを時折思い出すといろいろと凡人の想像を絶する感情で繋がってる2人だと感じる。
脇に出てきた旧勇者パーティのメンバーの小話ももうちょっと読みたかった。とくに魔法使いまわり。でもそれは魔王と勇者の物語に比すれば些末な話なのだろう。
まぁとにかく、面白いけど読む人は選ぶ作品だと思う。