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復讐劇って、ハッピーエンドにはならないものの過程はスカッとするんですが……。
この作品はハッピーエンドではないのはもちろん、復讐の過程も痛々しいばかりです。
ラストの「親たちは知らない。」のくだりが心に重く響きました。
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漫画原作のある作品は、どうしても原作と比べてしまう。意識しないようにしても、頭の中で原作の絵が出てくる。
漫画版の陰鬱で静謐で悍ましい空気感を文字でどれだけ表現できるのか期待していたが、そこまででもなかった。作者の本は読んだことが無くて、でも名前は知っていた。平山夢明の弟子だ。つまりホラー作家だ。
この作品の文章は軽く、どす黒い想像をかきたてるものではなかった。原作を知っているという前提でなければ、小説としてはそこまでの作品ではない。ただ読んで終わり。
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原作を読んで内容は知っているが、漫画界・小説界それぞれのホラーギャグの名手、押切蓮介さんと黒史郎さんのタッグということで、読まずにはいられなかった。
結末はやや違っていたが(映画版に沿ったものと思われる)、基本的には原作に忠実に、いじめっ子達の心情など原作では多くは語られなかった部分も雰囲気を壊すことなく加筆されている。
が、やはりギャグが面白いお二人なので笑い所が無かったのが残念である。
作品的に仕方ないが。
次はぜひ『プピポ~』か『ゆうやみ特攻隊』あたりでタッグを組んでほしい!
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原作読了後に購入。基本的には原作のストーリーに沿って話が展開するが、加害者であるクラスメイト達の心理描写がより細かに書かれていたことと、原作に負けず劣らずの残虐描写が印象に残った。個人的には小黒が相場の本性を知るに至った経緯や、春花に対する心情がしっかり書かれていたので満足できた。原作を補足する作品として十二分な出来だと思う。