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社会科学の導入本。
対象や関心がいやがおうでも主観に依存してしまう社会科学をいかにして「科学」、すなわち客観性を付与して信憑性・妥当性を確保するのか?社会科学を学ぼうとしている人間にとってはマストな一冊。
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『知的複眼思考法』の流れで読んでみた一冊。
結構、ってかかなり難しいし、複雑な論理が多い。
①因果関係の推論の三原則(1)従属変数(結果)に対する独立変数(原因)の先行(2)両変数の共変(3)その他の変数の統制
②実験的方法、統計的方法、組織的比較例証法、参加観察法っていう四つのタイプの問題分析の手法がある
ってとこくらいしかわからんかった・・・・・
ちょっと読み急いだ感があったな。
時間がある時に理解しながら読むようにしたい。
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友人がオススメしていたので読んでみた。古い本ではあるが、内容まで古びてはいない。量的研究、質的研究、仮説をいかに立てるか、など卒業論文を書こうとしている学生は読んでおいて損はない一冊。個人的には3章の「理論と経験」をつなぐがお気に入り。
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文句なく☆5
社会科学における、理論と方法論について述べられている。作者や優雨名な研究者による研究例や自身の体験を交えながら書かれており、納得感も増す。方法論についても論理的に、かつわかりやすく書かれている。間違いなく良書である。
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大学の一年生ゼミのテクストだった作品。 懐かしい…。 今も刊行されているかどうかわかりません。 著者の留学時代の苦労話と社会学のあり方(あるべき姿)がないまぜになっていて、まぁ、社会学を学ぶ大学一年生にお薦めの本ではないのかもしれません。 けれども、面白かったですねぇ。こういう本を、他の社会学のテクストと並行して一年間(実質、本作は三ヶ月ほどで読み終わりましたが)、じっくり読むというのは、良い経験でした。 嗚呼、懐かしい。 というだけでは、終わらない一冊ではございます。
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本書は(主に社会科学にフォーカスをあてた)研究における方法論の概論を記したものである。
本書に書いてあることは、特別なことではなく言われてみれば確かにそうだなと思うようなことだが、著者の経験と絡めて書いてある本書の内容は、私たちがわかっているつもりで実は見落としがちな重要なエッセンスがぎっしりつまっている。また研究を行っていく上でこのような方法論を曖昧に認識するのではなくしっかり理解することは重要であり、そのしっかりとした理解を促すのにもとても有用なものと言える。
方法論を模索しつつ研究を行うSFC生は絶対読むべき一冊。
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計量政治学の授業でイントロとして使った。アメリカで研究していた筆者による方法論のバイブル。難しい内容もあったが、何度も読み返したいと思える本。
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社会学を研究する上で必要な方法論をまとめたもの。その方法論を踏まえて社会の様々な事象を自分で解き明かす創造性を発揮するための最低限知るべき手法という位置付け。因果関係モデルの概要説明。
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最初一度よんだときは全然興味もてなかったし、内容も頭に入らなかったけど、ゼミで高根のこの本を輪読して、社会科学の方法論についての名著であることを実感。
精読するとすごくおもしろい。社会科学の考えたかたの基礎を教えてもらった。
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科学的なものの考え方を解説している.小生,データ処理で多変量解析等を駆使した経験があったので,本書で著者が実例,失敗例も含めて平易に解説してあるので理解しやすいと感じた.
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2012夏学期 高等教育調査の方法と解析(1)の参考文献として読んだ。理解度は、まだまだ予習の域を出ないが、残り13回の授業の中で深めていきたい。
本書を一読し、教育社会学から分化した高等教育論は、社会科学・社会調査の手法を体得することが必須であることを痛感。これを知らないと修論執筆に着手できないのだ。M1向けには研究の方法論に関する科目の開講が多いのはそのためかもしれない。
本書では、著者のスタンフォード大留学時の経験が、かなり細かく紹介されている。例えば、18頁に「組織的読書」が触れているが、アメリカの学生の様子を紹介することで、日本の学生・読者への啓蒙の要素になっている。大学院での生活は、とにかく読まないと始まらないのだ。
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<ノート>
・因果関係のモデル 4ますの正方形の図で表現 78頁
原因=独立変数
結果=従属変数 dependent variable
変数(variable)=数値を持った概念、変化する概念(to vary)
・多変量解析のモデル 110頁
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タイトル通り論文執筆の方法論。
文系・理系問わず、文章を書くにあたって必読の1冊。個人的には、本書で挙げられている参考文献が非常に参考になった。
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オススメの理由
この本を紹介する理由は、日本の大学では学びにくい方法論について興味を持ってもらいたかったからです。
「原因と結果」、「科学的な説明」などの概念がどのようなものなのか?
例えば、「因果関係」の成立にはどのような要件が必要なのか?等の概念について学問的な面から書かれているので、大学等で研究をする人はもちろん、しない人でも、理論と経験をつなぐためには一度は読んでおくべきだと思います。
本の概要は下記の通りです。
「知的創造を創造する為の方法を知る」これが本書のテーマです。
アメリカと日本の大学における教育の差として、「何を知るか」ではなく「いかにして知るか」という基本的方法の学習の有無が挙げられていて、「いかににして知るか」という方法論の基礎を学べる本です。
推薦者のページ
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①仮説とは、「研究の課題を”結果”としてとらえるところから出発して、その現象を生み出す”原因”にさかのぼり、”原因”と”結果”の論理的な関係を設定すること」p44
そのためにまず問題(結果)を設定し、そのための「原因」を考えるのである。
仮説の概念から考え直し、研究の必要性に取り組もうと思った
②因果法則の確立には、(1)独立変数の先行、(2)独立変数と従属変数の共変、(3)他の変数の統制、他の重要な変数が変化しない、ことが条件。これは、比較する際にも重要になってくる。
③「何を知るか」の日本と「いかにして知るか」のアメリカの大学。このような違いが、現在の日本の学部での方法論の軽視に表れているのかと思うと、全く教育は変化していないのだなと感じた。いかにして知るか、を追求するために、もう少し方法論については深く学ぼうと思う。
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社会学の先生の、原因と結果の分析方法、それと解決策の見つけ方といった基本的な思考法。
師匠の木下さんの推薦だったと思う。
昭和54年の本だけで、きちっとしている。
逆に、PDCAとかかっこよくいっているけど、あまり政治学、社会学の方法論って進んでいないのではないか。また、経済学など、数理的な分析に偏っていて、かえって質的な分析がおろそかになって、具体的提言が少ないのではないか。
大塚久雄氏の社会科学の方法と同じく、社会科学の学ぶにあたっての古典ではないか。
そんな感じがした。もっと、これからは、原因と結果の関係の分析から、新しい解決策へのジャンプの手法をみがかないといけない感じがする。それが木下氏のほかの推薦の本かもしれないが。