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ゼミに入って最初に勉強したのがこの本でした。3年生当時は難しくてよくわからなかったけど、今年は多少理解できるようになった。概念はサーチライト★
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注意深く読むと、デカルトが近代科学の始祖とされる理由、つまり今日の主流の「科学」までのつながりがとてもよくわかる。
学術的な英語の復習にも役に立つ。
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著者の実体験を踏まえての、社会学の方法など、とても読みやすかった。渡辺深先生が、社会学だけではなく、生活のすべての場面で使えるというのも分かる。
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2回生の時のゼミの教科書。
持っている本の中で1番汚れているかも。
因果関係は社会科学の研究の基本!!
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およそ30年前の本だが、内容的には問題なし。
社会科学の方法のエッセンスがコンパクトにまとまっている。
学部学生が卒論を始める前に熟読するといいかも。
政治学者の久米先生がお薦めだった、と記憶。
仮説を如何に検証していくのか…
ボブにとっても非常に参考になりました。
もっと早く知っていれば…という本でした。
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▼2009/03/10購入@Amazon
▼2009/04/13読了。
▼研究と実務、そのどちらにおいても、ある科学の原則が適用されているという。それは「因果関係の推論における3原則」と言えるもので、
(1)独立変数の先行
(2)独立変数と従属変数の共変
(3)他の変数の統制
である。原因とは独立した変数であり、結果とは原因に従属した変数である。そこで第3の変数の存在が独立変数と従属変数の共変に影響を与えないように、第3の変数に対しては統制をかける、というもの。
我々は、文系であるとか理系であるとか、定性的であるとか定量的であるとかといったことがらに関係せず、この3原則を意識しなければならない、と著者は言ってるんじゃないでしょうか。違ってたらどうしよー。
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社会学の方法論を記した本。
普段、数的調査や理学・工学を勉強・活用していない人間にとっては非常にためになるかもしれない。一方で、理学系・工学系の人間にとっては、むしろ当たり前な感がある。
原因と結果を、独立変数と従属変数、すなわち関数(正確には写像とか、むしろ対応)としてとらえるという方法である。まぁ、普通かな。。
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アマゾンのレビューによればビジネススクールの教科書になったりしているとか。因果関係を発見するための地道な調査・分析がどんなものなのか分かりやすく書かれています。現代新書はリニューアルされたので、青色ベースのカバーがかかっています。
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【創造の方法学】
*この本を一言で表すと、
*セルフコントロールに役立つ本。
【この本を読む目的、動機】
この本はゼミの先生に、2年生の時に紹介された本。
ある程度の知識と経験が身に付いた今、何を意図して先生が学生にこの本を紹介したのか、それを知りたくてこの本を読むことにしました。
また前回読んだ、【思考の整理学】
そこでは知識をどのように生かすかが述べられていた。
それを元に、今回はこの本を読んで、知識をもとに生む、創造の方法を学びたいと思いました♪
【この本から得られること】
①自らの力で方程式を作り出し、実践するためのやり方。
→要は、原因と結果を結びつけるやり方を学ぶ本。
経験知から理論を作り出し、
理論から仮説を立て、普遍の原理、概念を創造する。
そのための方法が書かれているのがこの本。
論文だとこれに加えて、自ら作り出した仮説=原理を、証明することが求められるよね。
この力を、著者は知識社会に生きる現代の大学生や社会人が身につけなければならないものであると述べ、実体験を基にその有効性を記述している。
【どのように生かすか】
この本は、要は原因と結果を結び付けるやり方を示した本。
だから、生活を改善するために役に立つよね。
*セルフコントロールに役立つ本。
自分の習慣や癖、考え方、成果。
それがなぜ起こるのか、なぜにそうなるのか分析し、
仕組みを変えることが可能となる。
その観点に気づかせてくれるのがこの本の良いところだと感じました。
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高校生から社会人まで幅広くお勧めできる一冊。
分野的には社会調査法といったところか。一見非科学的に見える社会科学を、関数という数学的な概念を用いることにより論証可能なものにしていく手法が描かれている。
ゼミでは本当にお世話になりました。卒論までこいつと心中するつもり。
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社会科学系の研究を行う上での方法論について書かれている。科学的に分析するという事はどういうことか、定量的分析と定性的分析の違いなど、研究手法について理解することが出来る。
これから研究をすることになる大学院生や学部生におすすめ。
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■概要
論理学の本です。筆者の経験などが随所に混ぜ込まれていて、面白いです。
■こんな人におすすめ
論理学について一度じっくり考えてみたい人。
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本書は社会学における方法論、つまり計量データに基づいてその因果関係を解明すべく、仮説を建て数的に検討する行程について取り扱う。やや古い本であるが、アメリカにおける社会学の発展期に留学し学んだ著者の経験に基づいた記述であり、また方法論という性格上未だその記述は色あせてはいない。
学問においては事実を淡々と記した「記述的」な論文は当時アメリカのアメリカにおいては既に認められず、因果律に基づいたWhy?の文脈の論文こそ創造的とされたのは興味深い。あくまで基礎的な積み重ねは通過点であって、学術的成果ではない。一部の偉大な先輩を除いて西洋からの翻訳と移入で我が国の西洋歴史学(他にも……)には、耳が痛い話ではないだろうか。
また、社会学においては倫理上限定される実験的手法以外は概念操作によって因果を明らかにするのだが、ここではともすれば実際は繋がりのない「見せかけ」の因果に引っかかってしまうこともある。この誤謬を見破るのがより複雑に変数を組み合わせる印多変量解析である。またウェーバーのプロ倫ような歴史的文脈から因果を見いだす手法をとった場合は、えてして都合の良い事例を取り上げがちなため反証となる事例が現れやすく、弁証法的に論理は否定と再構築を繰り返していく。
まあある意味で当たり前なことではあるんですがw、人文学系の学問をやりたい人にはお勧めです。
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本書は社会科学を学ぶ人(もしくはより広く文系の人間)が、科学の方法論を学ぶうえで非常に有用な一冊である。
読者によっては、「要点がまとまっておらず読むのが面倒だ」という印象を受けるようだ。たしかに一般的な方法論について述べるだけでなく、著者がどういった経緯で方法論の大切さを学んだかなどの個人的なエピソードがふんだんに出てくるので、人によってはそれをまどろっこしく感じるのかもしれない。しかし、私はむしろこの本の魅力は、その筆者の個人的なエピソードにあると思う。読み進める中で筆者の苦しみや失敗、それを乗り越え前に進もうとする意志を感じとり、次第に筆者の人柄に惹かれていく…そのようなところにこの本の魅力はあるのではないだろうか。無味乾燥なビジネス本、ハウツー書とは違う。
また、本書は決して要点がまとまっていないわけではない。200ページ足らずの薄い新書の中に方法論のエッセンスが十分に詰まっている。これを一読しただけで理解できなかったからといって、文章の書き方が悪いと責めるのは筋違いである。もちろん文章を書く側に、読者にわかりやすく伝えることが求められて然るべきだと思うが、すぐに理解できないものは悪いものだと切り捨てて思考をストップさせてしまってはもったいない。この本は、私を含め数多くの学生が教授から勧められて読んでいる大変優れた良書である。初版が1979年と古いが、内容の多くは色褪せていない。
以下要約
1章 方法論への道―知的創造とは何か
著者がアメリカでの留学生活を送るなかで感じ、学んだ日本とアメリカにおける学問に対する取り組みの違いが述べられている。両国の間の違いは制度的側面からも指摘できるが、最も根本的な相違点は、アメリカにおいては、個々の学者がそれぞれ固有の意見を創造するという基本姿勢を持っていることである。そして、その自らが創造した固有の意見、知的生産の成果を表現するために方法論が必要である。
2章 問題をどうたてるか―原因を考え、問題を整理する
社会科学の研究者は当面解決しなければならない問題を「結果」としてとらえ、その結果を生み出す「原因」となる要素を探り出す。そしてある原因があってこういう結果が生じるという因果関係の二つの要素を論理的につなぐ関係のことを「仮説」と呼ぶ。また、ひとつの研究課題にたいして複数の仮説がたてられることがある。その複数の仮説を組み合わせたものを「モデル」と呼ぶ。
「記述」と「説明」は本質的に異なる。社会科学に取り組み、因果関係に対して少しでも確かな推論を行おうとする限り、記述ではなく説明をする必要がある。「記述」とは、現実の現象がいかなる状態にあるかを正確に観察し、それを客観的に記録することである。一方「説明」とは、「なぜ」という疑問を発して、「結果」として扱われる現象と、その「原因」となる現象とを論理的に関係させようとすることである。
3章 理論と経験とをつなぐ―具体的証拠を集める
科学的な研究を行うためには、仮説を「検証」しなければならない。「検証」とは、仮説を経験的事実に合わせてテストすることである。ここで注意しなければならないの���、人間の認識は、完全に現実的世界を写し出しているのではなく、自らの抱く「概念」に導かれて、絶えず変化する経験的世界の一部を辛うじてつかまえるに過ぎないということだ。「概念」とは、人間の経験が凝縮したものだと言える。概念を修正したり、新しい概念を創出したりすることこそが、人間の知的創造にとってきわめて重要な働きである。また、社会科学が経験的事実に基づいた科学であるためには、研究者は経験と抽象との間を、往復しなければならない。
4章 科学的説明とは何か―イメージから理論へ
因果法則を満足させる条件として次の三つがある。
1. 独立変数の先行 2.独立変数と従属変数の共変 3.他の変数の統制である。これらを満たすためには、実験的方法を用いることがひとつの手段だが、社会科学においては倫理面や、研究対象が社会全体の大きな流れであることが理由で不向きである。
5数量的研究の方法 ― コンピュータを使う
ポール・ラザースフェルドが完成させた「サーヴェイ・リサーチ」の方法について紹介している。ソーターの話をもとに、単変量解析、説明的二変量解析、そして多変量解析について説明を進め、とりわけ精密モデルについて詳しく説明を行っている。精密モデルには4つの型があり、すなわちそれは、反復型(テスト合格)、説明型(テストに落第)、解釈型(もとの関係を詳しく解釈)、特定型(もとの関係が強められたり、弱められたりする条件を特定)である。
サーヴェイ・リサーチの方法(数量的方法)は、情況の統制ではなく、集められたデータのコンピュータによる解析を通じて、第三の変数群を統制しようとする方法であり、概念的、あるいは数学的操作によって第三の変数群を統制して、因果関係の推論を行おうとする方法である。
6章 全体像をどうつかむか ― 質的方法を求めて
因果関係の推論の原理を質的方法の分野で実現するための方法として、「組織的比較例証法」を取り上げている。そしてその方法について、ヴェーバーやトクヴィルの研究を例に取りあげながら説明している。
組織的比較例証法においても、実験的方法や統計的方法と同様に因果法則を満足させる3つの条件(1.独立変数の先行2.独立変数と従属変数の共変3.他の変数の統制)を追求する。しかし、実験的方法とは異なり、研究者の意思によって状況を変化させることはできないので、研究者は概念的に変数を操作して、因果関係についての推論を行い、歴史的資料によって、その推論を実証しようと試みる。また、「例証」法であるので、統計的方法のようにサンプルに用いたデータを証拠にするのではなく、あくまで仮説を効果的に読者に説得するために選び出された実例を用いて議論する。
7章 現場の体験の生かし方 ― 体験から知的創造へ
サーヴェイ・リサーチなどの厳密な方法が適用できない流動的な、場合によっては反社会的な集団を観察する方法として「参加観察」、「事例研究法」、「実地調査」などと呼ばれる方法を紹介している。
この方法には、外からではなかなか観察できない現実をできるだけ自然な状態で詳しく調べることができるという利点がある。しかし、厳密性の観点からは初歩的な方法であるの��、この方法を用いるのは未知の現象、特殊なケースの概要を知りたいときだけに限られるべきである。
8章 ジャーナリズムに学ぶ ― 現実をどう理解するか
ジャーナリズムと社会科学では、立場も役割もお互い異なる面があるが、ともに経験的世界の住人であり、根本的な方法論においては違いがないと述べられている。そして、社会科学の研究者は、日々の世界の動きに神経をとがらせているジャーナリストの現実感覚を学ぶべきである。
9章 方法論の一般理論へ ― 創造にむかって
本書で紹介されている4つの方法、実験的方法、統計的方法、比較例証法、逸脱事例分析法は、それぞれ長所、短所を持ち特徴があるが、結局は同じ因果関係の論理を使用した同じ科学の方法に他ならない。このような認識から、今日の方法論において、数量的方法と質的方法を統合しようという傾向がある。
そして最後に、方法論は書き写しではない自分の文章を書くための、必要最低限のルールであると述べ結んでいる。
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[ 内容 ]
アメリカの幼稚園では、絵にしろ工作にしろ、両親や先生が、手本を示してはいけないことになっている。
模倣を排し、個性を尊び、新しい表現と、知識の創造を目ざす風土と伝統なのであろう。
西欧文化の輸入に頼り、「いかに知るか」ではなく、「何を知るか」だけが重んじられてきた日本では、問題解決のための論理はいつも背後に退けられてきた。
本書は、「なぜ」という問いかけから始まり、仮説を経験的事実の裏づけで、いかに検証していくかの道筋を提示していく。
情報洪水のなかで、知的創造はいかにしたら可能なのだろうか。
著者みずからの体験をとおして語る画期的な理論構築法が誕生した。
[ 目次 ]
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[ 参考となる書評 ]