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2008/4
法律を遵守するのは当たり前、と一般的に考えられているが、それ以上に会社の方針に逆らうことは現在の日本の組織では困難である。内部告発が出てきたといえども、結局冷待遇に置かれたり、冷や飯を食わなければいけなくなることも多い。これはどうしておきるのか、イエモトという隠された組織論を中心に解説している。
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最近話題のCSRや偽装問題に、それとなく反論。
言い回しがまどろっこしいけど、納得感もあった。
「せっかく貴重な情報を出しても袋叩きにあうのでは、マイナス情報の共有やこれに基づく改善への共同作業は不可能。会社の隠蔽体質の更なる強化を進めているのは、メディアや消費者の姿勢にも原因がある。」
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これも「空気論」シリーズに当てはまると思う。日本人には核になる宗教規範がないから、どうしても集団内で醸成される社会規範が強くなってしまって、西洋思想的な意味での合理性が通用しなくなってしまうという話。
ここまでは面白いが、じゃあどうすれば?という解が不満。核として、いわゆる商人道を導入するべきとなっているが、「道」という考え方は現代社会にはそぐわないと思う。
必要なのは、西洋思想的な合理性概念をそのまま使うのではなく、日本で適用可能な合理性に作り変えることなんじゃないか、と思う。
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[ 内容 ]
「年中行事」と化す謝罪会見。
どの企業も立派な理念を掲げながら、なぜ「犯罪」は繰り返されるのか。
その理由を日本人の行動原理にまで遡って解明する。
[ 目次 ]
第1章 だから不祥事がなくならない(日本人と法意識;日本人の自我の問題;日本人の組織の原理と行動;「性さほど悪くない」説と企業不祥事;会社組織そのものに起因する問題)
第2章 企業の不祥事パターン(不祥事の区分;「不正利得獲得」傾向が強い不祥事;「共同体維持」傾向が強い不祥事)
第3章 不祥事はなくせるのか(三方よし;社会的責任とは何か;日本人とCSR;法化社会と新しい規範;われわれの社会的責任)
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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本書は、なぜ、日本企業では不祥事が続くのか。
それを日本人の法意識の欠如、見えない規範に対する従順、そして人間性さほど悪くない説から、よみとき、あるべき会社の方向性を探る。
さらに、著書は、見えない規範に従い、会社や社会を変えられない、われわれ日本人は「性まことに弱い」と位置づける。
私たちは、変わらなければならない。
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181020 中央図書館
「不祥事」はマスコミと社会が不要に騒ぐせいでも起こるが、日本型組織の古い伝統と体質がいまだに生き残っており、スタンダードなモラル感とミスマッチしているところに主因がある。