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【法廷画家の描いた絵が危険を呼び込む! 法廷ミステリー】法廷画家が描いた被告人女性の絵がテレビ放送された直後、彼は何者かに襲われた。絵には何が表れていたのか。法廷サスペンス!
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新米法廷画家を主人公にしたミステリ。
『法廷画家』という余り身近ではない職業の、お仕事小説的な側面もあって面白かった。真相に向けて頭を捻るタイプのミステリではないので、本格っぽいものを期待しているとちょっと路線が違うかな。
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我孫子さんの文章は自分にはとても読みやすくするすると入ってくる。
さくさくと1冊読み終われたのは久しぶりだ。
法廷画家の話。どこからどこまでが関係ある事件なのか、まったく違う事件なのか、また新たな事件は起きるのかなどとても気になってさっくり読了。
登場人物も覚えやすく良かった。
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法廷画家という、あまり題材にならない職種にスポットが当たっている時点で興味津々。しかも主人公が描くそれは、ある種の人からは絵の見え方・印象が異常に違って見える描写が序盤にあって、リアルものに見せかけて実は特殊能力モノなの?と思わされるなど、そちらの方でも先の内容が気になりました。
また、途中で意外な人物が亡くなるなど意外な展開もあり、ますます読むモチベーションが上昇。
けれど、主人公を襲った犯人は密接に関わる部分が少ない人物だったので「ふーん」程度の印象しか受けませんでした。そこでモチベーションはややトーンダウン。
そしてそのまま主人公の能力に関する推察があってアッサリ終劇。その推察については「そうかもしれないけど確定ではないよね?」という感じで、何より本作全体がシリーズものの序章という印象が強く残りました。この先、よりスケールの大きい難解な事件に遭遇する話がありそうな雰囲気がプンプン漂ってるので、それを期待したいところです。
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あっさり風味。
これも悪くないけど、もうちょっと長いストーリーでも読んでみたいなぁと思わずにはいられない。
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「殺戮にいたる病」を読み我孫子さんの他の小説が読みたくて買った一冊。
読みやすく、スッキリした話だった。
法廷画家の話は初めてだったが、法廷画家やその絵の事が少しわかり、これから実際テレビで法廷の絵を見る時、今までと違った感じで見れるかもしれない。
裁判の本当の結末は気になるが、自分が被害を被った事件は解決してスッキリした最後だった。
叔父と姪のコンビ?もほのぼのとしてよかった。
シリーズ化してたらまた続きを読みたいと思った小説でした。
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法廷画家から見た事件・裁判を描くという設定が斬新で面白い
キャラクターも 愛すべき人達で好感が持てる
特に姪っこの蘭花ちゃんは おてんばだけど 愛と優しさに溢れていて とてもかわいい
絶世の美女で 稀代の悪女とされている被告人が あまり印象的ではなく 読んでいるこちらまで振り回されるような悪女っぷりを見せて欲しかったところ ラストの慌てて話をまとめた感じがしてしまうところが 少し残念かな
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あの女ならそうでしょうねみたいな、被告人のことをよく知ってるふうにもとれるようなことを言っていたし、僕はぜったいにFXの林原が怪しいと思っていて、なんならたいやき屋のおばちゃんもグルかと思ってたし、たいやき屋のおばちゃんは美人局とも繋がっていると思っていた(蛇の道は蛇なので)。僕は裁判員をやらないほうが良いと思う。
腐った斧から転じて蘭花となった主人公の武闘派な姪は特に腐ってはいなく、気の毒すぎる同人作家の聖護院桜さんこそ腐っていたわけですが、聖護院さんホント気の毒すぎて力石徹みたいに葬式をやってあげたい。
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”殺戮にいたる病”を読み、この作者が気になってしまったので読んでみた。
なかなか馴染みのない法廷画家という仕事を通じて、事件が展開していくことになる。
ふとしたきっかけで法廷画家という仕事を始めた主人公。初めての仕事の帰りに、何者かに襲われてしまう。
見えない犯人、わからない動機を抱えて、登場人物がすべて怪しくみえてしまった。次はいつ襲われるのか、誰が襲われるのか、犯行の意図は。しかし、読み終えると、期待していた分なんとも呆気ない。
行われている裁判、2度目の事件、被告人、警官、放送局の人、最後に主人公の能力。もっといくつかを深堀して、もっとハラハラさせてほしかったなと、わがままな感想をいってみることにする。
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我孫子さんの【殺戮にいたる病】がとっても面白かったから期待してたんですが‥残念。
先ず姪っ子の中学生の蘭子がウザイ。
何で中学生が30過ぎのオッサンの保護者面してるのか分からんし、事件に口出し過ぎ。
法廷画家と言う中々スポットの当たらない職業を中心に物語が進むのだがキャラは薄いし、犯行動機も弱いし、法廷画家のオッサンが悪女と呼ばれている被告人に恋するとかぶっ飛び過ぎ。
読むのが辛かったー。
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ひょんなことから法廷画家となった袴田鉄雄。TV局側から頼まれたのは話題の悪女の裁判だった。その法廷の絵がTVで放送された日、鉄雄は何者かに襲われ、翌日には同じ法廷画家の女性が不審な死を遂げる。二つの事件は裁判と何か関係があるのか、そして裁判の行方は。
ミステリーだけど、なんだかバタバタしてて読みにくい感じ。鉄雄の事件と裁判の事件と、どちらかに焦点を当てていいのかわかりづらかった。
特に裁判の結果やその事件の結果がすっきりしなくて消化不良な感じだった。
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読みやすかった。そこまで衝撃的な展開とは思えなかったけど、法廷や法廷画家に関する知識を学べたからそこは読んでておもしろかった。
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我孫子武丸の長篇ミステリ作品『裁く眼』を読みました。
我孫子武丸の作品は昨年3月に読んだ『探偵映画』以来ですね。
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法廷画家が描いたその絵は危険すぎる――。
美人被告人は残忍な殺人鬼か、それとも聖女なのか?
漫画家になりそこね、路上で似顔絵を描いて生計をたてていた袴田鉄雄。
ある日、テレビ局からの急な依頼を受け、連続殺人事件裁判の「法廷画」を描くことに。
注文通り仕上げた絵が無事に放送に使われた直後、何者かに襲われて怪我を負う。
鉄雄の絵には一体なにが描かれていたのだろうか?
容疑者の美人被告人は残忍な殺人鬼なのか、それとも聖女なのか?
頭の回転の速い姪っ子、警察官、テレビ局、それぞれの思惑と発言が絡み合い、裁判の展開は意外な方向へ。
予測不能、驚愕の法廷サスペンス。
解説・北尾トロ
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2016年(平成28年)に刊行された、連続殺人裁判の進行と法廷画がからみあうサスペンス作品です。
■第一章 似顔絵師
■第二章 一〇三号法廷
■第三章 蘭花
■第四章 一〇三号法廷・二日目
■第五章 一〇三号法廷・三日目
■第六章 一〇三号法廷・四日目
■第七章 一〇三号法廷・四日目午後
■第八章 判決
■解説 北尾トロ
法廷画家の描いた絵が危険を呼び込む! 法廷ミステリー……法廷画家が描いた被告人女性の絵がテレビ放送された直後、彼は何者かに襲われた、、、
絵に描かれた何が危険を呼び込んだのか? 展開の読めない直球・法廷サスペンス。
主人公・袴田鉄雄は、漫画家志望だがうまくいかず、路上で似顔絵を描いている……似顔絵で生活できるほどの稼ぎはないが、本格的に学んでいるため画力はかなり高く、観察力やスピードも似顔絵描きで鍛えられている、、、
そんな鉄雄にテレビ局から法廷画の仕事が舞い込む……いつも頼んでいる画家たちが食中毒で倒れ、画力を見込まれてピンチヒッターに指名されてしまう。
鉄雄も実際に裁判を見るのは初めてだから、知識のない読者でも鉄雄と一緒に法廷に足を踏み入れることで、違和感を抱くことなく、自然に法廷劇に入り込んでいきます……そして、どんな事件なのか? 被告人はどういう人物なのか? 少しでも良い絵を描きたい鉄雄が真剣に考える姿に自然と気持ちがシンクロしていき、とても読みやすい描き方がされていましたね、、、
そんな法廷画を描く羽目になった鉄雄が、法廷での様子を描くだけだったはずの事件そのものに巻き込まれ、姪の蘭花等とともに真相に辿り着こうとするプロセスを感情移入しながら愉しめました……平和な日常を、法廷という非日常が徐々に侵食していくという展開、理由は鉄雄の描いた絵にあるらしいが、本人に思い当たることはないのに、自分だけでなく、法廷で知り合った同じく法廷画を描く聖護院桜(桜田聖子)、そして蘭花に忍び寄る危機!
理由がわからないだけに怖いですねー 愉しめました……自分も過去に色覚異常と診断されたことがあるので、印象に残る真相でしたね���