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※全3巻の感想をまとめてこちらに。
有名な話なのに中身は全然知らなかったから、気になって読んでみた。
かなりアレンジが利いてるとはいえ、大筋は同じだろうし、巻末に原典のあらすじも付いてるので、とくに問題なく読めた。「まんがグリム童話」シリーズにしては珍しく(?)ギャグ満載だったのが新鮮で面白かった♪
長期連載(文庫で3巻てことは単行本に換算したらけっこう長いはず?!)なのでキャラクターがたくさん出てきて、旅していくうち、不思議なめぐりあわせでそれがどんどん繋がっていく展開にワクワクした!
とくにカボチャのジャックが可愛くてお気に入り。あとは、トトの見た目(人間バージョン)と年齢に反するじじくさい喋り方がツボだったw
私の目には、ドロシーが最初から前向きに夢を掴みにいってるように映ってたけど、本人の意識として、本当は逃げてきたんだ~って気持ちからは逃れられなくて…終盤、その思いと葛藤して答えを出したところが印象的だった。恋愛面に関して言えば、一貫してイケメン狙いでブレなかったけど。笑
最初は、みんながドロシーの明るさに救われて引っ張ってもらってる~って感じが強かったけど、最後は弱さも見せて頼ることも覚えて…ちゃんと彼女自身の成長物語にもなってて良かった*
もとは児童文学なのかもしれないけど、とにかく一つひとつのエピソードがやたらと考えさせられる話で、心に刺さった。
やっぱり、仲間,恋人(夫婦),家族‥どんな関係であれ、ともに困難を乗り越えてきたからこそ絆が生まれるし、関係が深まるんだなぁと改めて思った。