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続編が出てこの巻も加筆・改稿されたというので改稿版を再読。読む前は忘れていたが、読み出したらどんどん思い出した。
再読でもやはりトリックが緻密すぎる印象。
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警視庁捜査一課の百成完(ももなりかん)は、確定死刑囚を収監した陸の孤島、脳科学医療刑務所を訪れた。そこにはホテルのスイートルームのような独房が一つだけあり、快適に過ごす囚人がいた。未解決事件を次々に解決し「闇探偵」と呼ばれる月澤凌士その人だ。百成は月澤に団地の二階の天井から聞こえてくる奇妙な声の謎を解いてほしいと依頼する。それは連鎖する怪奇事件の序章だった。
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ハニバル・レクター的な殺人鬼探偵が、殺人鬼の脳を研究するために造られた施設内の豪華な独房から、ワイン片手に謎を解くシリーズの一作目。この作者にしては外連味が少ないトリックで、あまりにご都合主義なところはご愛敬としても、ミステリとして薄味な印象。最後にとってつけたように現れる真犯人像も収まりが良くない。この犯人も次作への伏線という感じだし、探偵役の月澤に関しても、そもそも彼は殺人者なのか、というレベルで謎を残している。シリーズが完結するまで評価は保留にした方が良いのかも知れない。