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美智子様の話が二ヶ所書かれていた。「橋をかける」は、すぐにスマホで図書館に予約した。楽しみである。また、読みたい本が増えて幸せに感じる。
若い人に、本を読む習慣をつけることが、人生を豊かにすることだと、伝えるための一冊にしたい。
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著者の本の読み方、付き合い方についてまとめた本。
稀代の読書量を誇る著者からにじみ出るエッセンスが凝縮されている。取材から起こしている本ということもあり、平易な表現で記述されているので、今まで読書の習慣がなかった人にもお勧めできる。
以前の新書版を読んだかどうか覚えていなかったが、必要なところは最新の状況にあわせた記述となっており、これまでの著者の考え方や自分の軸の持ち方の再確認をする意味でも、価値ある時間を著者と共有できたとの考えている。
私は本を読むときは線を引く(付箋を貼る)し、書き込みもするし、ビジネス本も読むし、必要なタイミングで再読もいとわないところが著者の付き合い方とは異なるものの、これは本当に人それぞれだろう。
いくつか気になった本も紹介されていたので、今度また読んでみたい。こうして「読みたい」本が増えていくのだけれど、それははうれしい悲鳴であり、贅沢というものかと思う。
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著者は還暦でライフネット生命保険を創業し、現在は立命館アジア太平洋大学学長だという。幼少期から続く著者の読書遍歴は凄まじい。自分が今のペースで読んでいては、到底追い付けない。世の中すごい読書家がいるものだと舌を巻く。一字一句丁寧に読む、線は引かない、まずその分野の厚い本を7冊読むなど、著者の読書作法とその理由が興味深い。本の紹介数も夥しい。畏れ入った。本から得られる広くて深い知識の海に、耽溺したくなる。
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立命館アジア太平洋大学学長の出口氏の読書とは何かを説く本である。最近のインフルエンサーは本は全部読まずに大事な部分だけ拾って読めという発信をしているが、出口氏はこれとは相対する立場であった。読書は著者との対談であるから、流し読みは言語道断だそう。私も流し読みや必要な部分のみを読むことは苦手なので背中を押してもらった気持ちになった。また、旅や人も教養を得るために必要な手段であるそう。若い時に読んだ本や手に入れた知識は財産になるらしいので、今後も読書を続けていきたい。
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まずは保守主義に関する解説に共感し、ソフトウェアのライフサイクルにも通じるものがあると感じた。
そして、有能な人はいても、絶対的な人はいない、いじわるな人は弱いだけで、心底いじわるな人間などいないとするちょぼちょぼな人間への愛。本の読み方に正解はないけど、功利的に読んでもうまくはいかない、好きな本を読んで、じっくりと体の中に毒が回ってくるのを待てばいいとする本への愛。
そんな愛と毒にあふれる一冊だった。
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バークやトクヴィルが唱えた保守主義とは、「人間社会の中で長い間生き残ってきた制度や慣習は、理屈はどうあれ、人々が受け入れてきており、その限りで正しい。そのために社会がおかしくなってきたら、おかしくなってきた部分だけを少しずつ変えていけばいい」
「残った理由も理屈もよくわからないとしても、確実に何らかの意味がある」からです。だとしたら、それは無条件で、「正しい」と仮置きすべきなのです。
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とのこと。レガシーコードがクソコードだったとしても、おかしくなってきた部分を少しづつ治すべきで、フルスクラッチならうまくいくというのはちょっと傲慢かもしれない。
# 不勉強ゆえの品質不足を養護するつもりはないけれど。
自分も本を汚したくはないと思うたちだけど、強いフェティシズムを持っていたという出口さんほどではないな。
そこまで真似できないなと思いつつも本棚の真ん中に置くことで湿気を避けられるとかちょっと参考にしたいところも。
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古典であれば、著者は、1行1行、1文字1文字、自分の考えをきちんと書いているはずです。だとすれば、読み飛ばしたら「ソンだ」と思います。「何気ない1行の中に、深い意味が込められているかもしれない」と思うと、読み飛ばしたら何よりもったいない。
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速読に憧れたり、積ん読が溜まって焦ったりもするけど、じっくりと向き合いたい。
最後に、美智子上皇后様の
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本を「時に子供に安定の根を与え、時にどこにでも飛んでいける翼を与えてくれるもの」とたとえています。 そして、この根と翼があるからこそ、人は、自分と周囲の間に、あるいは、自分自身との間に「橋をかける」ことができるのです
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という、美しい表現に日本に生まれてよかったと思った。
今、大陸合理主義の開祖、デカルトの方法序説を読んでいる。この本の思考過程だけでも緻密で興味深く構成されているが、この思考過程を追体験できるようにという見方も加えることでより一層大きな楽しみが得られている気がする。
2021/1/4 方法序説 読んだ!感想書いた!
https://booklog.jp/users/mastkok/archives/1/4003361318
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ビジネス本より、様々なジャンルの古典にこそ学べる。
人間の在り方は変わらないものだから、というテーマの書評。優れているとおもえば、近年の作品でも紹介してあるので、信頼できる気がした。
紹介された本を読みたいと思った。
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出口 治明
本の「使い方」 1万冊を血肉にした方法
出口治明さんについては、ここ一年くらいで認識する様になった。
別府にある大学の学長さんである事もあって興味がわいた。
大分自動車道の別府湾SAで大分名物のとり天を食べていると眼下に見えたのが、立命館アジア太平洋大学が見えた。まだ、キオクシアが東芝の半導体部門だった頃だ。
大分に大きな半導体工場があったのを覚えている。
あの大学の学長さんで、ポジティブな情報発信をしている人だということて、最近著書を読む様になった。
シンプルに出口治明さんの 本の『使い方』 を紹介している本で、大変参考になった。
このクラスの人だから、自宅に大きな書斎と書庫があって、書籍が満載だと思うのだか、図書館の利用を具体的に進めているのには感心した。
全国の一ノ宮を一つ残して全部周り、神職の人に色々と質問するという。
質問をするのには、ベースの知識を知っている事が大事で、何も知らずものを聞くのは失礼と言う前に、大した事も聞き出せないし、相手もその程度の対応しかしてくれない。
一度に同じテーマの多くの本をまとめて読むのは、立花隆さんも同様のことをされているので、これまた興味深い。
1万冊を血肉にした方法
と言う副題は、多分編集者がつけたのであろう。
1万冊を読んで、人生の成功者となった人の食糧の原資の源なったのだから血肉にした方法には違いない。^_^
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速読より食べるように熟読、付箋を貼ったり線を引いたりしないなど、本との向き合い方に共通点が多くて良かった。以前読んだ池上さんや斉藤孝さんの本との共通点も多く、やはり定期的に古典は読まなければ、と思う。
書店応援のため専ら新刊購入派だったが、ペースアップのためにこれからは図書館も利用していこう。
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"本の虫"である出口さんが書かれた"本の使い方"です。日本式の教育だけでなく教養を身につける必要性を説いており、有効な手段の1つとして読書を挙げています。
未知の分野の学び方や年代別のおすすめ書籍、価値観に合わせたおすすめ書籍を紹介されています。本書に出てきた書籍は末尾に一覧になっているので参照しやすいです。
出口さんは特に古典を読むことを勧められています。長い年月を経て残ったものは良いものだという考えのようです。
読書方法としては、目次→要所だけ読むという読書方法ではなく、1文1文を噛み締めながら読むというスタイルを推しています。
個人的に出口さんの含蓄ある文章は好きなので、目次の段階で読むのがワクワクしました。
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著者によると、速読は百害あって一利なし。読書は著者との対話であり、目次や見出しを拾うだけでは本を読んだことにはならない。「何冊読んだか」よりも、「どれだけの知識や情報が身に付いたか」が大事であり、速読よりも「熟読」をしたほうが、はるかに良い。
自分はたくさんの本を効率的に読むことが1番と思っていたけれど、大切なことを忘れていたような気がしてハッとさせられました。
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多くの本に出会い、教養として身に付けたいことがたくさんある。まさにそのことを思い出させてくれる一冊であった。
今後出会う書籍も、一字一句漏らすことなく読み、実践していきたい。
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自分は読書を楽しい文字を読む練習と思っている(一時期、本を読まなくなったら会社の書類をちゃんと読めなくなった)が、出口さん位本を読めばもっと身になるのかなと思った。出口さんの本は2冊目で、内容が被っている箇所があった。
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読書の幅と深さの面積が圧倒的に深い著者から見た、読書論。読書に対するスタンス、年齢、課題意識と様々なアングルから幾つも本が推奨されるので、いろいろな本が読みたくなる本。
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■思考パターンを学ぶには読書が最良の方法
・考える力は「料理方法」と同じ。
・料理のレシピが「発想のパターン」で、それを学ばなければ料理はできない。
・先人の考える型・発想パターンをまねる事が重要。
■人間はあほだが、勉強したらそれなりに立派になる。
・イノベーションは「既存知の組み合わせ」
・先人の残した既存知を学ぶ
・教育とは、人間が生きていくために必要な「最低限の武器を与える事」
・自分の頭で考える力をつけ、社会生活上必要な実務的な知識を与える。
■大切なのは「読書量」よりも、精神のあり方
■仕事で必要な知識は、無条件で勉強する。
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【琉大OPACリンク】
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