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どうしても「外国人材」という言葉に抵抗がある。
内藤先生がおっしゃるように「労働力」が来るのではなく、「人」が来るということを政府や経営者は自覚を持って取り組んでほしい。
そして私のような一般の人たちはどのようにすれば、ということのヒントが書かれていた。
外国人の子供たちも増えていく、そのことに関しては、強い関心がある。日本語で行われる学校の授業がわかるくらいの日本語を身につけられるよう、国も地方自治体に任せず、きちんと制度化してほしい。ボランティアに任すのではなく、専門的な知識を持った人をきちんと雇ってほしい。
島国に住む私たちが、外国人を今後受け入れていくことの大変さは計り知れない。突然見切り発車のように受け入れが決まったことが恨めしい。
国や宗教で差別することがないよう、自分はもちろん、周りにも社会にも気を配っていきたい。
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移民と難民の違い、日本のスタンスがなんとなくわかった。
移民は、家族と一緒に定住した人たちのこと。難民は、生命の危険があるから他の国に逃れた人であり、保護の対象。
様々な状況があり、なかなか法律で決めきれていない実情もよくわかった。
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ざっくり読み
難民・移民・外国人労働者はそれぞれ違う
日本社会でこれから議論を呼びそうな在留外国人に関する社会制度や文化は欧州がすでに経験している.
外国人労働者は景気の調整弁
シリア難民がギリシャへの危険な渡航を踏み切りって遺体となって砂浜へ漂着したのがニュースになったとき,メディアは「難民」と扱うべきそれらの人々を最終的に「移民」と言い換えた
→難民であれば保護が必要.しかしそれは国民の反発の材料にもなるため
外国人労働者は認めない、でもそれは建前で飲食や建築業界で実質無法状態なルールができた。
フィリピンパブがあちこちにあるのもその名残
技能実習生も名ばかり
難民条約
外国人労働者を労働力のしのぎにしている・今後もするつもりだろうけどどっかでしっぺ返し来るんだろうなあ。日本の未来は暗いね。
現代社会の脆さの表れ,負のエクスポージャーを押し付けられている人たちの話とも言えるかも
これに対し筆者はポピュリズム的な思想を批判し,「お互いに理解しあうためには」とした漠然とした提案をするにとどまっている.
やはり移民・難民問題がそれだけ難しい問題であり,綺麗事だけすまない部分が多いんだろう.
外で外国人を見ることが多くなった上で,その人たちは一体どういう人なのかを知るいい本ではある.
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日本もこれからは西欧で問題になっている外国人の存在をもっときちんと考えなければならない.移民難民の違いも含めて難しいことも法律的なこともとてもわかりやすく書かれていて,個人のレベルでまず差別しない怖がらないお互いを知るなどできることをしようと結ばれている.たくさんの人に読んで欲しい本です.
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外国人労働者を「人」として受け入れる心得
望むと望まざるとにかかわらず、今後日本も、言葉、宗教、価値観が違う人たちと交流する時代がやってくる。世界の今を知り、お互いへの理解を深めるために読んでおきたい。
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ちょうどこの本を読み終えた後、工事現場で働く外国の方が目につくようになった。元々働いていたのか、この本を読んだから気づけるようになったのか。 これから日本で確実に起こることなので、読んでおくと心構え(?)というか、為になることは間違いない。
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日本が外国人労働者を受け入れるにあたって何が起きるか、どうあるべきか、をドイツなど欧米諸国の事例を交えて紹介。
私たち一般市民としては、相手を知ること、違う価値観を知ることが大事。
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日本は難民を受け入れていない。
日本は豊かになったため、他の国に働きに行く人が少なかった。
ずっと住み続ける場合は移民、短期は外国人労働者、移民は家族と暮らす場合が多い。
医療は外国人労働者も受けられるか
医療はドイツのほうが安いのでトルコ人は帰らない。
移民の家族の問題。政治参加の問題。
ドイツでは、30年以上たって、ようやく帰らないことを納得した。
難民は命の危険から国境を超える人
難民条約で、強制送還してはいけない。
サウジアラビアやUAEは、石油のおかげで労働力を外国人に依存した。人間扱いしなかったため、難民は行きたがらない。
中東、アフリカの人は人権侵害に敏感。
難民は、いつかは国に帰るのが原則。
ドイツは日本と似ている。
ドイツは厳しい学歴社会。
ドイツ人がいなくなる地区がでてきた。
ルールは外国人もすぐに覚える。
扱いと犯罪などの治安の悪化は、同じ。
日本の帰化申請はかなりの確率で認められている。
ドイツは、総人口の11%が外国人。12%が移民の出。20%以上が外国に関係がある人。
ドイツ人は花を植える、トルコ人は豆や野菜を植える。
日曜日はドイツ人には安息日。洗濯をしない。
ドイツには法律で住まいの面積が決められている。トルコ人は友人を招くので、それに違反する。
イスラム教徒は、水泳は男女別が当たり前。
ドイツに限らず、イスラムに対するヘイトスピーチが増加している。
ドイツでは、エイズ対策のため、ティーエイジャーが集まるところにはコンドームの自販機がある。イスラム教徒にはそれは受け入れられない。
オランダは、異文化への寛容が強かったが、同時テロ以来、反イスラム反移民の国になった。
ヨーロッパは国境検問がない。
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来るのは労働力ではなく、人間です。/「圧倒的な努力」ができるのは好きなことだけ。/いちどの大きな痛みより、長く続く小さな痛みの方が幸福度を大きく引き下げる。/人はそれぞれの「幸福の水準」を持っていて、それはなにがあっても変わらない/モノよりコトの方が幸福感は長くつづく。/加害は100分の1に、被害は100倍に評価する=100倍の法則/「自分のことは自分がいちばんよく分かってる」これは間違いで、友達の判断の方がずっと正しい。
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イスラム教徒、イスラム国、難民受け入れをしているヨーロッパ各国などを実際に旅し、移民や難民とコミュニケーションをとってきた著者だから言える肌感覚での難民問題、移民受け入れ問題について、説得力ある話で考えさせられた。また機会があれば読みたい。
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移民や難民、外国人労働者について、ほとんど知識がなかったので、今回この本を読んでとても良かったです。
高校生でも読めるような理解しやすい文章で説明してくれているので、これまで教養本をあまり読んでこなかった自分でもすごくわかりやすかった。
この本を読むまでは、「日本に移民や難民が増えるのはなんとなく怖いな」くらいに思っていたけれど、読み終わった後には視野がちょっと広がり、その考え方も変わった。
移民と難民を受け入れる負担で逼迫している欧州のことや、"労働力"として外国人労働者を多く受け入れたドイツが辿ったこれまでの数十年の歴史。そして今の日本が外国人労働者に対して取っている対応について知ることは、今後自分がこの国の政治について考える時の判断材料になると感じた。
外国人労働者や移民・難民について、排他的だったり無関心になったりせず、「そういう立場に追いやられてしまう人を減らすにはどうしたら良いのだろう」「共生するならどうしたら良いのだろう」という問題に向き合うことを忘れずにいたい。