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ある夜、なりゆきではじまった記憶喪失の青年との同居生活。それは真奈美にとって、住処を提供する代わりに苦手な家事を肩代わりしてもらうという契約関係のはずだった。
美味しいご飯とお酒、たわいもない会話を交わす温かい日常を過ごすうち、惹かれあい、いつしか恋人へ発展したふたり。けれど、好きになればなるほど「記憶を取り戻したい」「夢なら早く覚めて欲しい」という彼の願いが真奈美の心をかき乱し――。
これは、不確かで甘く切ない恋物語。
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記憶喪失の彼の名前は思っていたより早く判明したけれど(前半くらいだった気が)そこからが長かった。
まさか海外にまで話が及ぶとは。
しかも、待ち受けていた真実が、予想以上に重くて驚きました。
現実は、彼が悪夢だと言っていた記憶喪失時代と変わらない、寧ろ孤独という意味では酷かったかもしれない。
重い展開ではありますが、出てくる登場人物が基本的にいい人たちばかりだったのは救いだったように思います。
彼らを傷つけるような人たちがいなくてよかった。
取り戻したものは幸せとは限らないものではあった。
これから先も苦しいことはあるかもしれないけれど、どうか真実に辿り着いたこの二人の歩む道が、少しでも幸多い日々でありますように。
文章はさくっと読める系統ではあるのですが、後半の展開はなかなかハードになったのは本当に予想外でした。
油断できない……
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記憶喪失のユキも、ユキに惹かれていく真奈美も、「本当のこと」が分からないのは怖かっただろうな。と思う。ユキが何者なのか、なんで記憶喪失になったのか。どんなに知りたくてもわからないのだから。そんな中でも、2人が一緒にユキの手料理を食べているのを見るのは、ほんわかした雰囲気が漂っているようで、ホッとした。こんな「普通の幸せ」が続くといいな。と願わずにはいられなかった。
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結構ほのぼのした話なのかと思いきや
ユキくんの過去が重い、重すぎます。
大切な人を失う経験を目の前でするとは。
ユキくんが記憶を思い出せて
本当に良かったなと思いました。