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ずっとイギリスに永住したいと思っていたけど、現実は厳しい差別とかあるのだなと思った。
人間って面倒くさいって思う。
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ある意味堂々と差別(区別?)が行われる社会で、どうふるまうのがいいのか、中学生の子どもが考え対処していく様子を、親である著者の方が少しはなれた距離感で見守りながら書いている。
シンパシーとエンパシーはどう違うのかという話で触れられていた、自分とは異なる要素を持つ他人のことを理解するには努力が必要という話が印象的だった。
女というのはそれだけでマイノリティだと思うけど(子どもを持って働くまであまり実感することはなかったが)、日本で普通に暮らしているとマイノリティになったことがない人もそれなりにいるんだろうと思う。
そんな中で、自分とは違う意見や性質を持つ他人を認める、という土壌を育てるのはなかなか難しいのかな。。
そもそも英国の教育がいろいろ日本と違う点があり(シチズンシップ・エデュケーション、演劇による表現力の教育、フリー・ミール制度、子どもが休んだら親に罰金等。。)興味深かったが、加えて息子さんの通う学校の教育は、バンド活動等子供がやりたいことをやらせた上で大人がそれを見守るという構図で成績も上がってきたということで、現場の大変さはもちろんあるんだろうけど希望を感じるやり方だと思った。
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2020/01/01
すごくテンポがよかった。会話、説明、感想、諸々の描写、英文法っぽさもあるから?「Aである、なぜならBだから。」といった具合。「Bだから、Aである。」ではない。
「そりゃわかるよ、あの人、ずっと僕のほうばかり見て、怒った顔で喋ってたから」
カタカナ表現、日本語、英単語と表現が様々なのもアクセント(これもカタカナ笑)
音楽の知識が作者に追いついていないのが残念だが、格調張った表現もなかった。これもクールなんだろうか。
日本人と、それ以外(外国人、フォーリナー)の意識は持ちたくないけど、もってる気がする…「母ちゃん」同様、こっちにも宿題がたくさん出された。多様性ワールドなんて特に、テクノロジーでどうにも出来ない地雷の一つを垣間見たというか(この「というか」の言い回しも日本語文法っぽい、日本人だからではなく、日本語文法が染み付いている感じがして、柔軟性がないなと思ったり)、絶対今の日本社会が意識できていないんじゃないかな。
LGBTQ、EU離脱、他人の靴、PC…話題はてんこ盛りなのに拒否感忌避感なく入ってきたのは、「母ちゃん」の心情描写と、何より息子(子供)の感受性をそのまま表現できたことが大きい。
誰にでも薦めることができて、誰にとっても問題意識が持てる良書。日本人に解説されながら英語圏の人が読んでも面白いかも。
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面白かった。なんかわからないけどちょっとした
感動も覚えたりしました。
またタイトルがすごくいい。
これぐらいの年の息子ってかわいいなあ
息子の時もそうでしたし、息子の友達も見ていてそんな感じ
ちょっと気持ち悪いけど抱きしめてやりたくなる感じ。
ちょっとした社会学や、教育的な内容よりも
ある意味ずっと優れた教材のような気がします。
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全然前情報なかったから
え、イギリス社会を子育てから見るかんじの話だったのね。ってびっくり。
お勉強になりまりた。
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最初は翻訳ものかと避けてしまっていたのですが、イギリスという国や、差別、偏見、環境問題など子どもの視点や親の視点も交えて書かれていて大変勉強になりました。すごいよかった!!これを読んでなにかを考えたり行動するきっかけになっていけばいいなと思うし、私は多文化やフェミニズムとかを考えるようになりました。
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日本に生まれて、日本で育ったわたし…いや、さらにその日本の中でも、関東で生まれて関東で育ったわたしにとって、結構カルチャーショックというか、全然知らなかった世界が描かれてた。多様性って何?本当の貧困って?アイデンティティとは??
日本の中で、このテーマに目を向けようとすると、なんというか……すごい負の感情を被ってしまって辛い気持ちになる。(凄く大事なことなんだけど、自分にはまだ耐性がないので覚悟を持って考える必要がある)
でも、この本ではすごく良い意味で、ライトに一言一言が飛び込んでくる。
息子さんの半端ない吸収力と、しなやかさと。
そして、息子さんと母であるプレイディみかこさんとの間の、日常のなかのQ&A。
これらがいい感じに作用して、私の心の中に色んな問題を見えるようにしてくれている。
「多様性は無知を減らす」、ブレイディみかこさんが冒頭で息子に伝えたひとこと。まさにそのための本だ。
アイデンティティの話が時折でてくる。
複数持つことの強みも、なるほどなぁと思う一方で、知恵熱を出してまで悩む息子の、「どこにも属さない」ことの不安定さもすごく胸を打つ。
イギリスの緊縮政策の影響についても、知らないことだらけで、生々しかった。知れたのは本当に良かったと思うり
教育機関が福祉の仕事もしている状況。学ぶ場を作る前にまずは「衣食住」、でもそれにお金をかけてばかりでは学校は機能しない…そのジレンマは読んでいて歯痒かった。
また、レンタルビデオ屋のエピソードはいろいろキツい。
"自分が属する世界や、自分が理解している世界が少しでも揺らいだり、変わったりするのが嫌いな人が日本に増えている"
あぁ、わかってしまう、という自分も居るのが悲しい。なので、そんな気持ちになりそうだと思った時には、ブレイディみかこさんの息子のような存在をを心の中に住まわせて「どうして?」という投げかけを常にしておきたいと思った。
素敵な本をありがとうございました。息子さんが、そのしなやかさとと、優しさを忘れないまま、素敵な大人になれますように。
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ぼくはイエローで
ホワイトで、
ちょっとブルー
そして、誰もが経験するグリーンへ。
素敵な母、息子の関係。
そして時々会話に入ってくる父親がまた良い。
みんな私たちよりずっと成熟してるなぁ。
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ブレイディさんの視線は常にミクロ起点が徹底しており、それが英国の状況などに帰結するという手法で一環している。今回もとても良かった。
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ブレイディさんのようにロックで勉強熱心でフラットな目線を持ったお母ちゃんに私もなりたい。
子供を欲しいって思ったことあまりなかったけど、子供ひとり育てるってことはこんなにも毎日学びと発見があるんだなとワクワクした。
もしこれから子供を育てることがあったら読み直したい。
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ナショナリズム、マジョリティとマイノリティ、群集心理など、思春期の少年は自分で考え、自分なりの言葉で語る。
うん、たぶんそれは本質をとらえている。
19年ラグビーワールドカップの日本代表のようなワンチームがほかの世界にも広がればいいと思う。
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そりゃあヘタレになる訳だと
中学生から社会や政治、世界情勢まで、学校で考える授業があるなんて
知ろうとしない、考えようとしない
考え方が分からない
ダメだね
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とにかくおもしろかった。
この本は子育て的なカテゴリー(子供の新鮮な目に教えられたよ的なジャンル)に入っているような気がするけど、私はこの本に登場する著者の息子さんを「子供」という枠で見ることができない。
というのも、この少年、精神的には私よりもはるかにオトナ。非常に思慮深く、めちゃくちゃ視野が広い。おまけに周囲の迷える子羊たちにも大変に寛大で情け深く、同時に、問題だらけの世界を戦略的により良い方向へ変えようと働きかけていたりもする。
これって、人間としては、ローティーンにしてすでにほぼ完成されていると言っていいのではないかしら。自分の感じる違和感をきちんと言葉で説明できて、議論もできる。(←これ、会社生活何十年というオッサンでもちゃんとできない人います)
まあつまり、私はこの少年の物事を見通す力にすっかり心酔してしまった。とにかく最初のアラジンのエピソードからずっと、彼の発言には感心してばかりだった。
そして、ところどころで、お母さんである著者の物事に対するスタンスも素敵だなと思った。
そもそも、私だったら、「元」がついているとは言え、底辺中学校に息子を通わせてみようなどと思えただろうか。きっと夫と同意見なのをいいことに、有無を言わせず何も考えずカトリックの学校に入れていたような気がする。自分の目で見た学校の今の印象はアッサリ無視して、「過去データ」の方を信頼しただろうと思う。
だから、学校の描写には本当に心動かされた。熱意には、変える方法なんかなさそうに見えることを、変えられる力があるんだなぁ、と。
ところで、白人ばかりの学校よりも、人種融合が進んだ学校の方が優秀だ、という事実、知らなかったのでけっこう驚いた。理由を説明されてみれば、なるほど、確かにそうだろう、と納得。この本を読むまで、古いイメージのまま、名門校はやはり白人ばかりなんだろう、と単純に思っていた。
人種にこだわる狭量な人にとっては実に皮肉な結果だと思う。だから人生というのはおもしろいとも思うのだけど。
イギリスの「階級」については、この本を読んで、逆に謎が深まったという感じ。プールが分けられていた、っていう話などは冗談かと思う。
つい最近、BBCの英語学習サイトで「電話が嫌いだ」というテーマの回を読んでいて、私は「人の都合を考えずにかけてこられるから?」なんて考えていたら、なんと「声に、自分の属する階級や教育レベルがあからさまに出るから」という理由だったので本当にびっくりした。
私のしょぼい英語力では耳で聞いただけでは全然階級の違いなんて分からないので、とにかく謎でしかない。某イギリス人ユーチューバーも、「イギリスの階級については、表からは見えづらいから、10年くらいイギリスに住んでる日本人でも、もしかしたら気づかないかも」みたいなことを言っていた。
てな感じで、非常におもしろかったので、最後に「連載はまだ継続中」と書かれてあって、本当に嬉しかった。いつかまた続編が読めるとは! なんという幸せ!!
でも、続編が出るまで待てないので、著者の他の本も読んでみようと思う���
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特別なこととしてではなく多様性を受け入れ、自分がすこやかでいるための工夫が日常にある。日本よりさらに格差あるだろう社会に生きる小さな彼のたくましさに励まされる。家族との距離もいいなぁ。
ふたりの男の子を育てる妹にソッコーでおすすめした。
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今年イチかな!
息子を持つ身として、そして普通に1人の人間としてブレイディさんの息子さんから見る世界の捉え方を知ることができてよかった。
わたしは英国の分断した社会を生きていないので、そこで起きている実情と、彼を通して見える風景を経験として得られないけど、軽快な文体もあってか一気に入り込んで情景を浮かべながら読んでしまいました。
英国だけではない、どこにでもある複雑な階層社会。そこで差別的、盲信的になるのか。自分が見たものを、様々な尺度を通じて色々な角度から解釈し直せるのか。凝り固まらない子ども時代だからこそ、そして置かれている環境の中で考えて成長していく息子さんの姿に胸打たれます。
エンパシー、わたしも育児をする中で大切にしていきたいな。最後の締めくくりも好きでした。あと全体に流れるロックみも好き。