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アクション映画を見た後のような読後感の小説
2019/07/22 22:33
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投稿者:コーヒー党 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作品は一言で言えば「近未来ギャングスタ活劇」といった作品です。読み口が独特で、一気に最後までスルッとノンストップで読むことができ、アクション映画を見た後のような小説らしからぬ面白い読後感があります。話の展開も香港アクション映画と「JM」のような近未来ヤクザ映画を足した感じです。
ニンジャスレイヤーの派生作品ですが、舞台が同じだけで話は仕切りなおされており、これ単独で読んでも問題なく楽しめます。派生元はケレン味の強い文体で有名ですが、こちらはクセがなく読みやすい文体で書かれています。
この作品は区分としてはライトノベルに入ると思いますが、「どうやったらライトな読み口を実現できるか?」という課題を追求した技巧派の作品でもあり、「エンタメ小説かくあるべし」という尖った特徴を持っているともいえるので、小説好きで独特の作品を漁っている方にもお勧めできます。
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文句なしのサイバーパンク任侠エンタメでした。
唯一文句をつけたくなるのは、「ロシア製の武器は誠実で頼もしい」の一文。
ロシアもんは大雑把!雑!AK-47くらいシンプルにしたモノ以外は信用ならん!!!
と、脳内の古強者が憤ってました(*'ω'*)
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読書って異文化に親しむものなのだな、とこの本を読んでしみじみ思った。
サイバーパンクもヤクザものも今まで全く馴染みがなかったので、「サイバネ」などの単語を一つ一つ調べながら読んだし、独特の言葉の使い方をするので意味が取りにくい。でもそんな作業が入っても読み続けられるほど面白い。
「ニンジャ」や「ヤクザ」など日本要素もあり、九龍城のような街並みや漢字の読み方は中華ベース。
ネオサイタマで苦笑したり、「クナイ・ダーツ」でわかるわかるwとなったり。
後半は勢いがあり、王道の展開アリで楽しめた。
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サイバーパンク的な世界観とガジェットで装飾してヤクザの抗争を描いてる。主人公と幼馴染の友情的な感じが少年漫画っぽい。対抗勢力が複数あって一枚岩じゃなかったりするけど、個々の目的がシンプルなので、むちゃくちゃ分かりやすい。戦闘シーンが一撃毎に漫画のコマのように丁寧に描写されてて、映像が思い浮かぶくらいに読みやすかった。
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『ニンジャスレイヤー』シリーズのスピンオフ作品。敵役であるラオモト・チバを主役に、第3部完結から第4部開始までの間に起きたエピソードを描く。
笑いを誘う言い回しや、ケレン味の強い台詞は極力抑えられていて、世界観は本編と地続きでありながらも、青春小説のような軽やかさや爽やかさが感じられる。
チバが主役なためか、ヤクザ組織が美化され過ぎているのは少々気になる。けれど、物語としては、チバや火蛇、大熊猫といった人物同士の関係性が瑞々しく描かれていて楽しく読めた。
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サイバーパンクの世界観としては丁寧で良いのだが、ストーリーの方はひねりも意外性もなくストンと収まるところに収まった感じ
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サイバーパンクヤクザムービー。
読んでて映像がずっと頭の中で流れる。
ソンケイという言語化できない膨大なスキーマを含んだ概念が物語を進めて終わらせて余韻になる。
本を閉じた瞬間リンプピズキッドが流れるようなすごい作品。最高。
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ニンジャスレイヤーの世界だが、独特な言い回しは少ない。
ニンジャについて事前に知っていた方がドキドキするでしょう。
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...たぶんねぇ、なんかのSF作品紹介のページで見たから読んだと思うのよね。
1ページ目捲ったら、「...ネオサイタマ...」
.....ニンジャスレイヤーやないか〜い笑
ニンジャスレイヤーは3巻ぐらいまで読んだけど、短編ばっかなのと、世界観に飽食したので(折り鶴のやつは不覚にもほろりとしたけどw)途中で読むのやめたんですが、やっぱり世界観は嫌いではない。一冊丸ごとの長編やったのも、終わり方もよき。
ま、しばらくは読まなくていいけど、ふと思い出すことがあればまた本編の続きを読んでみようと思いました。