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景一郎最初の一冊!!
最新刊では、もう常人の手には届かない神のもとに行っているような景一郎ですが・・・
この巻ではまだ子供(笑
叔父さん(本当は叔父ではないのだけど)がスキだったなー
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景一郎が祖父将監の遺言により、父森之助との対決を果たすまで。
まだ、景一郎も十代の成長途上で、むしろ序盤に少し登場するだけの将監の凄絶な生き様が印象に残った。
かなり好きな雰囲気で、これなら一気に完結編まで読めそう。
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今まで読んだ北方作品で、初めて主人公に惚れ込めなかった。表現がエグいところが多々あってなかなか手が伸びず、スローペースでようやく読み終わった。
続編があって4部作のようなので、とりあえず次を探してみようと思う(主人公が惚れぼれするような男に変貌を遂げていくのを期待しつつ…)
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「父を斬れ、斬らねばお前の生きる場所は
この世にない」祖父の言葉に取りつかれるように
旅を続ける、日向景一郎。
いつも刺客に追われる人生で、精神も変化をしていく。
いつも、死ぬか生きるかを経験していた
武士は、いったい、どんな精神で、日々暮らして
いたのであろうか?
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日向景一郎シリーズ第一作らしい。三國志ほど男が惚れ込める男ではまだないが、剣客の生き方は一途で面白い。
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北方先生のハードボイルド小説はあらかた読んだが、時代小説を読んだのは本作が初めてだ。
時代劇が嫌いなわけではない。むしろ好きだ。ずいぶん昔だが、池波正太郎や藤沢周平は貪るように読んだし、テレビの「必殺」シリーズはいまだに大好きで新旧とりまぜて観返している。
だが「北方謙三はハードボイルド」との根拠なき思い込みに支配され、時代小説には長い間手をつけずにいた。
ふと思い立って、剣豪小説「日向景一郎シリーズ」の第1作、『風樹の剣』を読んでみた。多くの時代小説シリーズがそうであるように、読みはじめたら止まらない。
やはり思い込みは人の心を貧しくするね。読まずにいた時間がもったいない。夢中になれるという点でははハードボイルドと変わりはない。
思うに、著者の作品に「時代劇」とか「ハードボイルド」とか「純文学」などの括りは無意味なのだ。「北方小説」があるのみだ。
そのことに、ようやく気付いた。
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日向景一郎シリーズ1。とーっても面白かった。父を探し求める途中、漁師のもとでフカを刀で仕留め、一流の漕ぎ手になったり、木船まで作る凄腕剣士景一郎。究める人はどんなことでも貪欲に究める。
海の景一郎にハラハラドキドキ。
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途轍もないチャンバラ小説である。描写は簡潔、全編想像で補う他ないものすごい高度な勝負の連続である。もちろん、剣豪には上には上がある。しかし、景一郎は生き延び、そして勝つ。
18歳の景一郎は初めて真剣で勝負をして失禁する。それを試した芳円が祖父の将監に聞くと将監はこう答えた。
「真剣を執らせると、あれは強いか弱いかもわからぬ。逃げ惑うだけだろう」
「どこに、天稟があるのですか?」
「臆病さにだ。臆病だから、相手の剣先を見切ろうとする。それができるようになる。人間がなぜ臆病なのだと思う。生き延びたいからだ。他人よりずっと臆病ということは、ずっと生き延びたがっている、と言ってもよい。それで、身を護る術を覚える。生き延びたいという思いを、克服できるようにもなる。つきつめれば、剣とはそういうものだ」(32p)
日向景一郎には世の習わしが一切通じない。江戸時代、剣のみで生きるということがそれを可能にしている。病死する将監から「父親を切れ。それ以外、お前の生きる道はない」と言われ、探し求める中で超人的に強くなってゆくも、その過程で加賀藩の暗殺者とも対立するし、罪のないものも衝動のまま殺したりもする。そして、景一郎の出生の秘密が明らかになったときに父子の対決があるだろう。構造的には「父親殺し」の物語であるが、父親も不治の病に掛かっていたから生を拾ったに過ぎず、話はまだ続くことから、1人の人間の「自分探し」の物語だと言えなくもない。
連作短編集でもあり、一遍ごとにあらゆるタイプの剣豪が出てくる。重たい読み物が続いたので、軽い読み物と思って手にとったのではあるが、確かにエンタメ小説で気分転換にはなったのではあるが、流石北方謙三、簡単には読み捨てはさせてくれない作品だった。
2013年9月1日読了
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北方謙三の剣豪シリーズ第1弾。
まだ現代ハードボイルドを書いていた頃の作品。
斬って斬って斬りまくる!