投稿元:
レビューを見る
コピーに「「ここ分かった!?」と読み終えたら感想戦したくなること必至の、体験型ミステリー小説」とあるが、まさにその通りで、読み終わっても出した答えが合っているのか、頭の中でグルグルする。
各章の最後に付けられた挿絵が意味深い。
投稿元:
レビューを見る
面白かった。
これって!?
あれって、こういうことだよね?とか、
各章の最後にある写真とか
すごく想像力を刺激される作品だった。
投稿元:
レビューを見る
道尾秀介久々の本格ミステリー? 時間がなくてせっせと読んでいたのだけれど、後から調べると、色々仕掛けがある本だったんですね。全部理解できたかはわからないのですが、むむむなるほど、という感じ。
投稿元:
レビューを見る
中途半端な時間から手を出し、うっかり読了。
え?もやもや・・・うーん、続けて2回目読了。
残りのもやもやは、レビュー見ながらあーでもないこーでないとスルメしがむみたいにくちゃくちゃ楽しむか。
投稿元:
レビューを見る
色々と謎を残しつつ終わりました。水元が死んでしまったのは個人的に残念。あとの謎解きをお願いしたかったから。
でも読み出したら止まりませんでした。
投稿元:
レビューを見る
「いけない」
久々。
向日葵の咲かない夏には見事な仕掛けにやられた。それ以来、道尾作品をちょくちょく読むようになっている(とは言え、今回で久々なんだが)。本書は、その記念すべき作品への原点回帰であり、大幅超えの超絶ミステリー、と言う触れ込みである。これは読む一択だ。
白沢市と蝦蟇倉市を結ぶ白蝦蟇シーライン。その道を南下するとき左手に現れる弓投げの崖。身投げの名所になっているこの崖を中心にして、物語が進んでいく。第1章の「弓投げの崖を見てはいけない」では、ミステリー色が強いが、2章、3章に続くにつれ、原点回帰の意味が分かっていく。
そして、終章の終章で明らかになるもう一つの真相。自分なりに、こうではないのか?と言う推理は立てられたのだが、果たして本当にこれなのか?と言う疑惑が拭えない。
仮に自分の推理が正しければ、驚きはある。気づかれずにやり遂げたことで、前提をひっくり返したのだから。しかし、ちらほら謎が残ってしまう。まず、この推理は立て易い。隠された伏線ではあるが、割と見えてる。だから疑ってしまう。これでは、大幅超えの超絶ミステリーと言うインパクトを与えるほどの真相とは思えないから違うだろう、と。
次に、2章に謎が残り過ぎる。人智を越えた何かがいるようなストーリーであり、珂の力にも謎が残る。どうやら第1章に秘密があるようだ。向日葵の時には、叙述トリックがあっただけに、今回もやってるのでは?と疑いながら読んでいたのだが、気づかなかった。謎を解くには、再読が必要だ。
投稿元:
レビューを見る
珍しく2度読みした作品。綾辻行人作品以来かも。
章の終わりの写真に注目が行きやすいけど、
読み直すとかなり細かいところまで慎重に書いてある文章の方が印象的。でも自分で解けたときの快感はあるから、楽しかったけど、終わりは好き嫌い分かれるかも。結局誰も罪に問われないの?まだ安見とカーはそれでもいいかなと思えるけど、竹梨は⁉︎ 奥さん自殺に追い込んで、勝手に宗教にハマって、そのインチキ宗教守るために先輩刑事の最後を汚した人が無実とかありえないー。
投稿元:
レビューを見る
著者の初期のような作品であり新しい試みもされてるが
騙されたみたいな驚きはなかった。
でもいつも違ったテイストで楽しませてくれるのは凄い。
投稿元:
レビューを見る
2019年39冊目。第一章はアンソロジーで読んで以来なので懐かしかった。まさかこれが一冊に纏まるとは、それも思いもよらぬ手法で。新しい試みには感心したし、衝撃は見事。背景がもっと書き込まれていたら全体がより引き締まったと思う。
投稿元:
レビューを見る
1周目読了。
読みきれてない感じがすごい。自分はちゃんとこの本を読んだのだろうか。まだまだ謎がいっぱい。
感想は2周目を読んでからにしようと思う。
そして、この謎の答え合わせをどこかでしたい。
追記
2周目読了。
道尾氏の表現力にただただ圧倒された。真相を知ると、所々に手がかりとなる伏線があり、そこに気付けるかどうかが鍵だと思う。
試される、日本語能力。
ぜひ考えながら、想像しながら読んでほしい。
投稿元:
レビューを見る
連作短編集で、どれも最後の写真でネタバラシしてある。
あっと思うものもあったけれど、理解が難しくてスッキリしないのもあった。
投稿元:
レビューを見る
本作の第一章に当たる「弓投げの崖を見てはいけない」の初出は、2010年に東京創元社から刊行されたアンソロジー『蝦蟇倉市事件1』である。当時、存在は認識していたものの、あまりアンソロジーを読まない自分は、手に取らなかった。
それから9年。「弓投げの崖を見てはいけない」を読んで、これを見逃していた不覚を痛感したのだった。架空の都市で起きた架空の事件。その時間、そこを通らなければ…。不運で片付けるにはあまりに酷な巡りあわせ。許し難い犯人。
どん底に叩き落された一家と、蠢く宗教団体。嫌なネタがこれでもかと絡んでくる。警察の捜査は後手を踏む。果たして、実際にこんなことが可能なのか? そんな疑問は瑣末なことでしかない。最後の最後まで、衝撃の連続に呆然とするのみ。
さて、本作は既出の第一章を基に、第二章から第四章を書いて完成した作品集である。それぞれの事件と登場人物には、密接な繋がりがある。そして、罠は最初から仕掛けられていた。2010年時点で、道尾さんには構想があったのかどうか。
第二章。語り部は日本に移住してきた中国人の少年。彼の境遇は日本という国の現実そのままであり、日本人として胸が痛い。彼の境遇のせいで、こんな事件に関わってしまった。あの出会いがなければ、どうなっていたのか。頼む、生きてほしい。
第三章。語り部は刑事。あの宗教団体の影が再び、というより前面に出る。聞いてねえよという情報が続出するが、嘘はどこにも書いていない。あくまでフェアな騙しだが、最後の部分は戸惑った。なぜ彼が…。そしてあっちの真相は…。
短い最後の第四章でネタばらしされるが、すべての謎が説明されるわけではない。各編最後のページにある写真が、鍵を握っている。一度読み終えてから読み返すと、なるほどと納得する部分と、わからないままの部分がある。いずれ再読しなければ。
それにしても、既出の1編を基に書き足して、これほどの完成度に仕上げるとは。久々のダーク路線と言われた前作『スケルトン・キー』でも味わったはずだ。そもそも、道夫秀介とは、騙しの技術に長けた作家なのだ。これぞ真骨頂の作品集だ。
投稿元:
レビューを見る
短編が三つ。終章で、すべてが繋がって。単独で読めば、第一章が最も良かった。初めからスピード感があって、最後にエッという感じ。
テレビの新刊紹介を観て図書館から借りた本。期待が大きかっただけに、ラストがすっと理解できず、微妙な終わり方。
人物と物語の時系列を整理しながら、一気に読むことをお勧め。読みやすいので、3時間もあれば読めます。
投稿元:
レビューを見る
アンソロジーの「蝦蟇倉市事件」から膨らませた連絡短編集です。
推理をミスリードするような伏線は道尾さんの真骨頂。
最後の章で前章までの答えがある程度わかる構成なので助かります。
投稿元:
レビューを見る
映像化された頃に『カラスの親指』を読んで以来、久しぶりの道尾秀介。
一周目を読み終わった。読んでいる最中も、「え、そうだったの!?」という驚きがあって、前のページに戻りながら読んでしまった。
しかし、まだまだ残る謎。
少し時間を置いて、もう一度読みたい。
一番好きなのは第一章。
「死んだのは誰?」
予想通りの叙述トリックだなと思っていた。途中までは。
それがひっくり返ったのは、第三章を読んでから。
それぞれの持ち物が鍵だったとは。
それぞれの章の最終ページに絵や写真があるが、
一章のものだけ、何を表しているのか(見ることによって何が分かるのか)が理解できず。
再読時には理解できるだろうか……。