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強烈な日本批判かと思いきや、
最後はしっかりフォロー。
グローバルに生きるか、
グローカルに生きるか、
ローカルに生きるか。
大事なのは体験して、
続けることもやめることも自分で選ぶ。
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多様な民族、言語、宗教の人々が暮らすマレーシアでは、人々は「やめる」ことにほとんど抵抗がない。住む場所も、学校も、人間関係も、すぐにやめる。彼らにとって「やめる」ことはネガティブな側面よりも、よりよい環境に行くためのひとつの選択である。それは、自分を見つめ直すことにもつながる。自分で考え、行動し、自分の選択に対する責任を自分で持つこと。たとえ、それが子供であっても、自ら主体的に取捨選択して自分の人生を生きることが求められる。
不本意な環境に留まるよりも、すぐに見切りをつけて新しい環境に飛び込んでいく。やめることが容易な社会は、新しく何かを始めるハードルが低い。別の場所が用意されていること、やめるにも始めるにもそれぞれのペースが尊重されていることは、肩の力を抜いてよりハッピーに生きることにもつながる。
トライ&エラーのエラーを恐れずに、いや、エラーがあって当たり前。
間違っていたら違うアプローチをすればいいんだから。正しいことは一つじゃないのだから。
エラーに対するハードルを低く、フットワークを軽くしてすぐに立ち直れる人が増えれば、もっと気楽に肩の力を抜いて生きていけるはず。
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受験勉強はゲームだという点、自分の受験生時代も途中からそう捉えていたし、そこから受験勉強を楽しめるようになった。また、知識そのもの以上にそのゲームに対するアプローチの仕方が社会で役に立つのだろうと思っていた。日本の教育が「我慢する練習」をするところだというのは納得。
本書全体を通して、一人の日本人としては、日本の常識が全てではないと知っておくことは、常識による違和感や辛さを感じた時に助けになるものだと思った。
一方で世界の中の日本という視点で見たときに、日本の教育やそれにより育った人々はかなり特異で唯一無二なのではないかと思う。本書にも書かれていたが、それが日本品質の原動力になっている。だから日本の教育が悪いから世界の標準に合わせようというよりも、特徴は残しつつ時代に合わせて変えるべき部分は変えるという考えの方が良いのかなと思った。具体的には、個々人の幸福を考えると、日本的教育に合わない人の選択肢を充実させるなど。
行き過ぎた解釈かもしれないが、今の日本には徴兵制はないが、実は学校教育自体が、軍隊の代わりとしての日本経済の戦力になる人を養成するために作られていると考えることもできるなと思った。
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幼い頃、なんか違うかも嫌かもと思いつつ続けていた人間関係があった。この本を読んで、あの時の自分は、違和感を感じつつ我慢し、その関係をやめることができなかった(他の人間関係の選択肢もある=人間関係もトライアンドエラーができることを知らなかった)とようやく自分の小さな頃の心情を整理できた。0歳の子供がいるが、自分の感情に素直になること、嫌なら嫌であってよいこと、それを表現することの大切さを知って成長してほしいと思った。
マレーシアの教育を受けてみたかったが、大人になった今できるのは、自分の人生を自分ね選択することや複数選択肢をもっておくこと。まずは、仕事の中身を分解して、自分の好きや得意を伸ばせるなど、キャリア形成を自分でできるようにしたいと思う。
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とても面白かった。
見える世界が、すこし変わった気がする。
『正しさには意味がない。というより正しさは、人種や地域、時代によって動く曖昧なもの。』
多様性を持った文化ではこういった価値観が根付いていて、それが他人に対する寛容さにつながるんだろうな。素敵な社会だと思う。
日本も好きだけど、マレーシアに留学するという選択肢も持っておこうと思った。
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子供の教育のために、ふとしたきっかけでマレーシアに住むことになった筆者が、日本にいた頃との価値観の変化を自覚し、「外から見た日本人」を語る。まず前置きで、マレーシアに行くことになるまでの筆者の人生や、それからの生活ぶりが長めに語られる。それはそのまま本のタイトルへと繋がっている。「嫌ならそこから離れて、好きなところへ移れば良いだけのこと。ただし自己判断と自己責任で」というもの。
筆者にとっては、マレーシアの「おおらかな」習慣がかなり肌に合ったようだ。そのマレーシアにも多様な価値観の人たちがおり、日本の習慣を完全否定してはいない。しかし、かなりのマレーシアびいきで文章は進んでいく。
時折、かなり的を得た指摘があって面白い。日本人が決まり通りに考え行動したがるのは、島国ゆえに「言わなくても察してよ」というのが根底にあり、多様な価値観のマレーシアでは「人はわかり合えないのが当たり前」なので、シンプルに、相手に分かりやすく伝え、聞き返す習慣ができていると。
結局のところ、民族や宗教の違いだけでなく、家族の中ですら価値観は人によって変わるもの。自分の思い通りにならなくて当然、という気持ちが必要だということだ。
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マレーシアで生活している著者がマレーシアの多様性の良い点を述べた本。日本がいかに住みにくい国なのか、国が変われば当たり前のことが全く違うという事を改めて認識できた。
日本は確かに途中で辞める事を想定していない文化であり、これに悩まされる日本人は多いと思う。自分の判断で辞めて良いんだという事が許容できる社会になれば本当にいいと思う。
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日本からマレーシアへ移住した筆者の郷に行っては郷に従えという本。日本社会は何事もやめることを想定しておらず、続けることが美徳。マレーシアでは、多民族国家をうまくまとめるためにも、いろんな経験をすること、他者の考えを尊重することが推奨されるので、やめることが容易。人目は気にしない。日本で何かをやめたいけど、世間体が気になったりでやめられない人には、他にもいろんな世界があるのだから、やめても良いのだと優しく語りかける。
ただ、様々な理由から今この場所から他の世界に移れない人にとっては、絵に描いた餅で、やはり、やめることは難しいんじゃないかなと思った。
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タイトルと中身がまったくもって違う、ということはないのですが、この本の中身は、著者から見た、日本とマレーシアの文化比較、といえると思います。
その比較のうちの一つが、「日本人はやめる練習がたりていない」であり、その背景には、マレーシアが多民族国家であることや、イギリスからの独立といった歴史的な経緯があることや、仕事や家庭に対する考え方の違い、といったことがある、というのが著者の見方といえると思います。
また、マレーシアは、多民族国家であるがゆえに、他者に寛容であり、その結果、子どもにも寛容で、子育てがしやすい国、と書かれていまして、この点も、マレーシアで子育てをすることを選んだ著者にとっては、重要な主張だと思います。
全体的に、「マレーシア万歳!」な論調ではありますが、日本には日本のよさがある点への配慮も見られ、また、本書については、今後、日本がよくなっていくためのヒントになることを望んで書かれていると思われるので、そのように受け止め、今後に活かしていきたいと思います。
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p72 自分でやるかやらないか決めて、挑戦して、結果を引き受ける。その訓練を何度でもすると、挑戦することが怖くなくなる。挑戦に慣れてくるうえに、自分の適性がわかってくる。
p86 中学、高校、大学と寄り道や途中で辞める経験もない。自分で「何かを選んで失敗する」という経験もほとんどしていない。「自分と向き合うこと」を小さい頃に済ませておかなかったツケは大きかった
p88 日本社会 一斉に入学し、一斉に卒業し、一斉に就職する。入学して途中で辞めると、受け入れ先の選択肢が極端に少なくなり、多くの場合は不本意なところでも行かざるを得なくなう。こうしたしゃかいでは学校ですらトライ&エラーができない
p92 いろんなことをさせて、子供の反応を見る大人が、子供の成長には必要なのではないか
日本の学校は「我慢の練習」をするところ
p120 マレーシアで子どもたちが受けている教育は、こうした答えのない世界を生きるための教育なのだ
「怒り」をコントロールする時代
今日日本で起きている問題の多くは、この「自分より下のものは、どう扱ってもいい」という考え方からできているのではないか
p125 マレーシアでのクレームの入れ方
まず感謝を伝える 次に起こっていることは伝えない、l事実だけを伝える
p148 辞めることができるひとは、試すこともできる
p153 子どもに教えるべきは、自分で判断し、自分で責任をとる能力、そのものではないだろうか
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マレーシアに移住され、現地から発信されている野本響子さん。
息子さんは現地インターに通っています。
「やめる」=悪い・ネガティブ、と思っていた私にとって、
この本は、自分の価値観がいかに偏っていたか、気づかせてくれました。
とりあえずやってみる、合わなければやめる(習い事も学校も!)。
沢山挑戦し、沢山失敗し、学びに変える。
親目線でも自分目線でも参考になります。
野本さんと息子さんとの関わり方もとても素敵。
野本さんはnoteのマガジンもお薦めです!!
(2021/12/29eripond)
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・付き合う人によって、自分の考えが影響されると言うのは大いに納得。
だんだん周りの人と考えがずれていくのは決して悪いことではない。
・日本の社会は
途中でやめることを想定していない
やめたら受け皿がないから
・マレーシアのクレームの書き方
まず感謝を伝える
怒っている事は伝えない。事実だけを伝える
・日本は完全を目指す、
不信が存在しているので、
そこを拭うコストが非常にかかる。
スピードや意思決定が遅い。
マレーシアはラフで早い。
用件だけで、絵文字入りのチャットも多い。
・子育てをしていても子どもの良さを見つけようとする先生が多い。
「〇〇に才能があるわ、この子」と
よく聞かれるのは、そのため。
・ヒンドゥ、イスラムなど多宗教であるマレーシア。
だから「あなたはどうしたい?」が聞かれ、
それに答えると「わかったわ」と文化尊重される国
・日本は自分で判断するという経験が少ない
だから、他人の顔色を伺い、
それが違うと人を責める
・多言語で育つと、見える世界が増えていく
・学校行事(遠足など)ですら、参加するかしないかの選択を迫られる。
個人で選ぶことができる。
家族の予定を優先するのも
マレーシアでは当然と言う感じ。
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石の上にも3年、なんていう諺があるように、日本はいろいろ辞めにくい。
自分自身を振り返ると、特に子どもの頃や学生時代のほうが辞めることに後ろめたさを感じていたように思う。
大人になり、転職も何回かできるようになって少し自由になったが、今度は子育てで保守的になってしまう。
環境には順応できる方なので、マレーシアに行けば私も自由になれるかもしれないとも思うけど、日本で「すぐ辞める」を実践するのはなかなかしんどそう。でも、そこを柔軟に、堂々とやっていきたい。
昨日娘が、習い事を一つ辞めたいと言ってきた。
うんうん、1年頑張ったもんね。楽しかったね。じゃ、次行こうかと言えた。
娘も恐る恐る聞いてきたみたいだけど、恐れなくていいよ、自分で決めるのはいいことだよ、と伝えていきたいと思った。
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日本人はもっと緩く生きれたらいいんじゃないかと思った。
こうなったらいいなというのがマレーシアにはある気がする。
ただ、道路に穴が開いても直さないところは困る。
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日本だとやめることがマイナスであり、いづらくなって結局実家に帰ろ…てなる。
でもマレーシアでは、やめることがマイナスでない。次のステップとなり、新たな挑戦となる。
やめることが挑戦になるて面白いなぁ。挑戦と聞くと、何か耐えなくちゃいけない気がして、嫌なんだよね。
でも試してみて合わなかったらすぐやめれるなら挑戦もいい言葉に聞こえてしまうね。
この本がもっと沢山の人に読まれたらいいな。辞めても批判しない世の中になったらハッピーな人が増えるんだろな。