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一言で感想を述べれば「とてもよかった」になります。恋愛小説といえば恋愛小説なのだけど、思わずノートしてしまいました。
・愛を終わらせない方法はひとつしかない。それは手に入れないことだ。決して自分のものにならないものしか永遠に愛することはできない。
・誰かの気を引こうとするときは、人はどこまでも優しく魅力的になれるんです。でも、それは一時的なものでしかない。手に入れた後は表面的で無責任な優しさに変ってしまう。
・ほとんどの人の目的は愛されることであって、自分から愛することではない。
・人間は体と心が乖離すると混乱する生き物なの。だから死ぬとわかった時、はじめはその乖離により苦しむ。体が先に弱り、死に近づく。その時が一番苦しい。心が置き去りにされることに耐えられない。でもやがて、心が体に追いつくときがくる。そして並んだ時に安定が訪れると私は思っています。
・生きているという実感は死に近づくことによってはっきりしてくる。この絶対的な矛盾が日常の中で形になったのが恋の正体だと僕は思う。人間は恋愛感情の中で束の間いま生きていると感じることができる。
最初の3つは主人公の精神科医師と後輩医師の会話。4つ目はホスピスの人の言葉。そして最後はホスピスで亡くなった患者(元新聞記者)が書いた小説の中なのかモチーフなのか、いずれにせよそれを書いた元新聞記者の言葉。
なぜ、大切な人が去っていくのを追いかけることができないのか?その人が去ることで失うもの、そういうものに対するイメージの欠如なのかな。手に入れるところまでは一生懸命なのだけど、一度手に入れて、何となくそれがずっと続くものだと思っていて、でもいつの間にかその当たり前が意識されなくなって、失われることに鈍感になってしまう。あまりうまく言葉にできないけど、何だかとても良かった。
映像化されるなら、春さんは是非宮崎あおいさんにやってほしい。
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この世界に永遠なんてない。常に移ろい行くもので、明日どうなるかなんて誰にもわからない。
今を精一杯、生きること、明日死ぬとしても悔いはない!と思えるくらい自分の心に対して常に正直に生きていきたいと思った。
恋の儚さ、人を愛するとは?、なぜ人は結婚するのか?
誰にとっても身近なものである恋愛であるが、そこまで深く考えたことはなかった。この小説を読んでそれらの問いについて登場人物の会話とともに深く考えさせられた。
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本を読んで感動する というのは
こういう事をいうのかもしれない。
川村さんの本ではいつも気付かされます
大切なものの存在について
この本は愛する事を忘れかけた貴方に読んで欲しい
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目次がひと月ごとに書かれている恋愛小説。文中に「月と太陽が重なる、一瞬の奇跡。愛する気持ちが重なった日食のような瞬間がよみがえってくる」という一文。
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残酷さを微塵を見せずに、でも誰かにとって大切なものをその人の目の前で静かに切り裂くような本
誰かと恋に落ちて、結婚して、一生を添い遂げるという形に愛やら幸せやらは存在するんだろうかと思った
愛の儚さも脆さもどこかで分かってはいるのに、何度も恋をするのは何故だろう
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200ページくらいまであんまりのめり込めず読むのに時間かかったけど三沢向かう前あたりからは一気に読めた。自分のやりたいことやターニングポイントって何なんだろうって思った。青春でもケンカ系は好きじゃないけど恋愛系は好きだな。
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人を愛するということはどういうことなのかを考えさせられる。
本当にこの人を愛しているのだろうか?
という感覚を味わったことがある人は多いのではないだろうか。
強烈な恋愛体験がある人は特に過去の恋愛と今のパートナーとを比べて、そのように考える。
愛するということの難しさやはかなさ。
恋愛との違いについて考えさせられた本だった。
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うわ、すきだな……
愛の話、かな。
永遠に誰かを愛し続けることなんてできない。ただ一瞬、心が重なる瞬間があるだけ。でも、一瞬でも重なったなら、そのカケラを拾い集めて、一緒に生きていくことができる。
追記
解説が秀逸。
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星3.5
登場人物がなんとなくみんなイケてる風で、
そんな人達のモヤモヤなんて知らん。
共感ポイントはないながら、
なんとなく気になる。
映像が浮かぶので、
描写は上手いなぁと思う。
本書は、読む人により
好き嫌いが分かれそう。
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使っているメーカー(ハンドソープだったかな)や背景描写の言い回しがすごくおしゃれ。設定も。
「電車男」の映画を手掛けた人なんですね。雰囲気が全然違いますね。
登場人物も今どきと言えばそうなのかもしれないけど、おしゃれ過ぎる。
ステキなお洒落な気持ちになりたい時に読むのはアリだと思います。
久しぶりにこういった情景描写に富んだ小説を読みました。
内容的にはありがちかなと思いました。
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ハルから手紙が届いた。
美しい景色、消えることのない真っ直ぐな想いが丁寧な言葉で綴られていた。
その想いを藤代と弥生は忘れかけていた。
恋人同士に限らず、時間が経つにつれ、出会った頃や想い合っていた頃の新鮮な気持ちを人々は忘れてしまう。
弥生の言葉で
「私たちは愛することをさぼった。面倒くさがった。」
がとても印象的だった。
さぼってしまうと、いつしか失くしてしまう。
面倒くさがると、薄れてしまう。
想いを取り戻したい。
そう思い行動に移せるのなら、まだ間に合う。
愛の形はどんどん変化していくけれど、
共有して寄り添っていけるような関係を
藤代と弥生は、これから築いていくんだろう。
そんな希望を感じた。
切なさと温かさが混在していた。
澄んだ空気の様な小説だった。
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帯にあったみたいに、とっても物騒な物語。だけど、儚さも兼ねつつ美しい物語だなって思った。ラストは、ちょっと意外だった
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風景の描写が綺麗だった。
現在獣医の彼女、坂本弥生と結婚を考えている、精神科医の藤代俊。
大学時代に付き合った彼女、伊予田春との思い出話と彼女から来た突然の手紙と交互に回想しながら藤代が愛の大切さに気づく物語。主役が男性側の恋愛の物語は珍しいので自分にとっては新鮮だった。
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外国の鮮明な情景が頭の中にすんなり入ってくる、
川村さんの書く綺麗な表現がすごく好き。
綺麗な文章の中に鋭く尖った刃が隠れている
ような感じがした。
川村さんの本を読み終わった後、
やっぱり読んでよかったなと毎回思う。
・「結婚式もお葬式も他人からすると流れ作業」
という表現も、すこし寂しく感じる。
でもそれが無ければ、私達はメリハリもなく
曖昧な物を引きずりながら生きていかなくては
ならないんだと思う、だからこれは生きていく
者の為にある儀式。
・「愛する人の全てを知り尽くしてるようで
知らない一面がほんとはあったりする。」
いま見えている物が全てでは
無い事を心に留めておきたい。
・「愛を終わらせない方法は手に入れない事だ。
決して自分のものにならない物しか永遠には愛せない。」
それは相手を自分の中で完結させない事、
そして自分も相手に完結させられない事。
・またいつか見に行こうねと約束しても
いつでもまた行けるという不確かな確信で
そのいつかは2度と来ない事もある、
だからその一瞬一瞬を悔いが無いよう
生きる事が大切だと思った。
・写真は自分の見ている見たい世界を相手に
伝えるものだと思う。きっと撮る人によって
撮る物が同じでも見える物が違ってくる。
私も私が見ている景色を彼に伝えたいと思った。
この本を読んでカメラを始めたいと思った。
・「人を愛する事で、人に愛され、
また自分を愛する事ができる。」
私達は人を愛する事で強くなれる、
愛する者がいる事は弱味であり
強味であると思う。
これまで私は好きな物、嫌いな物を
どれだけ共有できたかでその関係に価値を
見出していたのかもしれない。
それぞれが誰にも譲れない物を
あえて何も言わない優しさだったり、
そのままでいいんだよと包み込んでくれる
優しさがあれば十分なんだと思う。
みんな理解してもらいたい愛してもらいたい
と思っている迷子なのだと思う。
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「愛すること」について書かれた作品。
個人的には、現代の結婚観について言及したのものあるなと思いながら読んだ。
人を愛し続けることは難しいし、愛を証明し続けることも難しい。
人の本能として、たった1人を愛し続けることは難しいことなのかもしれないと思う。
それでも、結婚や恋愛がここまで流行ってしまうのは、世間の風潮と寂しさ。誰もが人の目を気にし、異端になりたくないと考え、そして、老後の事を考え、寂しさを思うのとこそが現代の妥協結婚に繋がっているのではないかと思う。
そして、浮気や不倫を悪だと考え、異常に叩くマスコミ。確かに夫婦の契りを結んだものの中では契約違反である。しかし、世の中がここまで過剰に反応するのはどうかと思う。
そもそも男はそんな風にプログラムされていないから、欲求を無理である。