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リアリティあるのに、読後感がきれいな不思議な感じだった。
■好きなことば
「誰かを愛し、誰かに愛される人生を諦められなかった」
「情が濃いところかな。それは才能といえるくらい濃い情だと思った」
「誰かを愛することができるのは一瞬だしね。その一瞬が永遠に続くというのは幻想です。それなのに、男と女が出会って恋に落ち、一生の伴侶として愛し合うことが前提になっているのがおかしい」
「本物ならもっと不格好で不器用に表現されるはず」
愛の多様さ、その残酷さに打ちのめされた。
生きていく限り、愛は離れていく。避けがたく、その時は訪れる。
「わたしの愛」と「あなたの愛」が等しく重なっていた時は、ほんの一瞬。
避けがたく今日の愛から、明日の愛へ変わっていく。
けれども、その一瞬を共有できたふたりだけが、愛が変わっていくことに寄り添っていけるのだと思う。
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んー、なんか主人公三人それぞれが結局どうしたいのかがイマイチ分かりづらかったのは、私の経験不足からなのか...
ハルがどういった思いを持って藤代に手紙を送っていたのかは描写してくれたのでその点は良いし、その気持ちも理解出来るのだけど、藤代は弥生を探そうと決意したのかと思いきや、なぜあの場所へ迷い無く向かったのかイマイチ分からない。
あの場所へは弥生を迎えに行ったの?ハルとの果たせなかった想い出を叶えたくて向かったの??
そもそも何故に弥生はそこに数週間も居たの??
物語としては普通に面白かったけど、ハルと大島さんの間になにがあったのかも結局分からず、上記のクエスチョンが幾つも分からず仕舞いのまま不完全燃焼で終わってしまった感が個人的には否めない作品でした。
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人は人になぜ恋をすると思いますか?
普通の恋愛小説は読み終わった後にこんな恋がしてみたいなあといった感情になると思いますが、今回紹介する小説はただ孤独感だけが残るという小説です。
作者は川村元気で、「世界から猫が消えたなら」を出版して、これは映画化もされたので知っている人は多いと思います。
あらすじを紹介していきます。
本作は、 大学病院で精神科医として勤務する主人公の元に、かつての恋人から一通の手紙が届くところから物語が始まります。大学生時代に交際していた彼女であり、主人公にとっては初めて恋した相手でした。
なぜ今更になって、かつての恋人からこのような手紙が届いたのか。しかもその手紙が届いたのは、主人公が現在の婚約者との結婚を控えたタイミングでした。
二人は同棲して数年経ち、お互いの行動のタイミングは把握し合っていました。コミュニケーションは滞りなく運ぶ。居心地も悪くない。しかし、愛が薄れていっていた二人の関係が、彼女の手紙をきっかけに、変化し始める。
「なぜ人を愛するのか。なぜそれが失われていくことを止められないのか」ということがこの小説のテーマです。
所蔵: 本館2階学習室(日本の小説) 913.6||Ka -
ハンドルネーム:サンタマリア
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全く予習なしで読んだが、なかなか考えさせられた。
愛や恋にプラスを期待して読み始めたが、読んでいくうちに登場人物たちが感じている愛や恋に対する思いと同じ思いが、自分の中にもあることに気づかされた。
読み終わって、清々しいというよりも、一息ついて余韻に浸る感じである。
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自分にとってこういう存在の人は
まだいないけど
もし今後できたら素敵だと思う
タイミングってほんとに大事
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川村元気さんと言えば、映画プロデューサーとしても有名。
君の名は、モテキ、天気の子、バクマン。など、人気作も数多い。
久々に恋愛小説を読んだ。
主人公の精神科医、藤代の揺れる恋模様を描いたもの。
過去の彼女、大学時代の同じ写真部の後輩であるハルから届く手紙によって、現在の婚約相手である弥生との関係にギクシャクとした溝が生まれる。
藤代を巧みに誘惑する弥生の妹のキャラクターがなかなか強烈だったな。
個人的には、弥生側の心情ももう少し描いて欲しかったところ。
今回の勝手にキャスティングは…
藤代=佐藤健くん
ハル=有村架純ちゃん
弥生=上野樹里ちゃん
弥生の妹=広瀬アリスちゃん
かなぁ。健くんはイメージぴったりだと思っています。
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普段読まないジャンルだが面白かった。
単純に続きが気になるストーリーで、こじらせてるところにちょいちょい感情移入した。
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「彼女が撮った写真には見たことがない自分の笑顔が写っていた」という部分が読んだ頃は理解できなかったけど最近やっとわかってきた気がする
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これを恋愛小説だと表していいものか。答えに戸惑う。少なくとも私にとっては、結ばれた2人の結末に今まで見てきた恋愛の幸せは見つけられなかった。そもそも恋愛のキラキラとした幸せとは本当に存在するものなのだろうか。サスペンスとは異なり残酷な出来事は起こらない。ただ人が生き、恋をし、死ぬまでを淡々と描いただけである。なのに、なぜこれほどまでに読み進めれば進むほど今まで作り上げてきた固定観念という足元が揺らいでいくのだろう。切ないとも悲しいとも異なる内を抉られるようなある種の恐怖に駆られる物語であった。
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恋愛ものかと思いきや、いや恋愛なんだろうけれどとても静かな、内面のストーリー。
人間関係の心情を静かに細やかに描いたお話しです。
淡々としていて、恋愛の熱さは感じないのだけれど静かな心の動きを感じるお話でした。
エンディングは爽やか。ハッピーというのかわからないけれど、個人的にはフジが心を開けて次のステージへ進み出した瞬間ではないかと思います。
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自分の経験した気持ちを客観的にみせつけて(教えて)もらえたような、そんな気持ちになった。
ちゃんと自分のこと、相手のことを知っておかなければいけない。好きな人と一緒にいるためにはもっと知らないといけないことがたくさんある。
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藤代と弥生、藤代とハルの会話の間に挟まれる風景の描写や、2人で見ていた映画のシーンの描写。川村元気さんは何を表現したかったのかを考えた。
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「どうして僕たちは他人の病を治療することができるのに、自分たちの問題を解決できないんだろう」
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気になってた本。透き通ったような純愛恋愛小説かと思いきや真逆。その裏切られた感すらひとつの魅力だった。
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風景描写が細かくて頭に浮かんだ。色の薄さや美しさ。でも大島さんの話はリアルすぎて怖かったな。タスクの恋も切なかったなぁ。マイノリティも題材にしてて深い。ハルとの関係と弥生との関係、似てたり違ったりする部分が12か月を通して描かれている。
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人それぞれ愛の形や価値観があって、でも必ず終わりがあるっていうのが作中に散りばめられていた。それでも人は愛し合っていくんやなぁ、深い。読み進めるうちに自分はまだまだ愛を知らないのかもしれないと思った。自分のことをもっと理解することも大事だなと思った。これから自分が愛して、愛される相手に巡り逢うだろうかっていう不安も感じた。巡り逢えてもそこから更に価値観だったり色々な事にぶつかっていくのかな。人間として何かを感じた時に伝えることが出来る関係性って必要だなと思った。
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ムズきゅんが流行る時代に逆らうような刃を持つ作品。愛とは何かを考える時にまた読みたくなると思う。
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色んなひとにオススメされるので読んでみたものの…
柔らかな淡い、特に序盤の雰囲気や表現は好みだったがストーリー的には尻すぼみというか、よく分からずじまいで終わった印象
本当に大事なものがなにか気づいた、のか?にしては淡白な終わり方だったなと…
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たまらなく好きな本だな
2022年シガーロスワールドツアーを見に行ったのでこの本を読み返したくなった。
川村元気さんの中でもこの作品は特別
この小説は映画化されてないのかな??
それはシガーロスが出てくるからかな
結婚を控えた藤代が、学生時代の恋人のハルから手紙をもらう。
別れの理由は何だったのか
婚約者との関係はうまくいくのか
「愛」とは何か。「永遠の愛」は存在するのか。