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難しい家庭環境の中でなんとか生きている子どもたちは、実際にはたくさんいると思う。
表には出さず、心に秘めている子たちも含めて。
登場する子ども、大人それぞれなかなかにシビアな境遇がリアルに描かれている。
もののけの言い伝えの要素も歴史がからんでいるような設定。
村上しいこさんは、短歌や詩が小説にうまく取り入れてある作品が多いが、この小説もそこが魅力の一つ。
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中学生のお京は、夏休みに母親の故郷の島へ戻ってきた。遊びにではない、新学期からこの島で祖母と暮らすためにだ。ネット投資で資産を失った父親、神経を病んでしまった母親。それぞれの再生までの間、祖母と暮らすのだ。仲の良かった従姉妹や友人と会えず、一人海にいるとつちんこと名乗る不思議な感覚少年と出会う。
家族という切っても切れない関係、大人だからといって誰もがしっかりしている訳ではなく、傷つく子どもたち。そこに入り込むつちんこ。お京たちの一夏、なかなか重いストーリーだった。
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つちんこが怖すぎて読みながらやめようかと何度も思い借りたことを後悔していました。
笑い声が特に怖い。
でも最後まで読んだら、少しほっとした私がいた