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紙の本
この日のために
2021/09/24 11:44
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投稿者:渡り鳥 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本,『この日のために』は、池田勇人と田畑政治の二人の男性を軸にオリンピック招致を語る。 池田勇人には『貧乏人は麦を食え!』との傲慢とのイメージと『所得倍増計画』のイケイケドンドンのイメージがあったが、この本を読むと池田勇人の苦労を知る事ができる。決して順風満帆の人生ではなかった。狙った学校の入学にことごとく失敗し、結局、京大に入学。卒業後、大蔵省に入省するが、ここでは京大卒の人間が落ちこぼれ。京大卒で落ちこぼれと言うもの大蔵省は凄い所だが、池田はめげずに与えられた仕事を全うする。地方の税務署長になるが徹底的に実務に向かい合う。税金には誰よりも強くなる。また、持前の数字の強さも池田の能力を増幅させる。東大卒の大蔵官僚の出世ベースにはかなわないものの、着実に大蔵省で自力をつける池田勇人。大蔵省での仕事に自信を持ち始めた矢先、池田にとてつもない不幸に襲われる。当時、不治の病と言われた病気に罹り、寝たきりに。
上長からは退職を勧告され、大蔵省を去る事になる。また、献身的に看病していた妻も急逝する。前途洋々たる青年の将来が真っ暗に。地元の広島で療養の生活に入る。広島での療養が効いたのか、奇跡的に快復する。一度、人生を諦めた池田勇人が再始動する。池田勇人の前半生の苦労を知ると不思議なもので池田勇人を応援したくなる。
所得倍増計画に陰りを感じた池田は、景気浮上の為に東京のオリンピックを有効活用しようとするし、田畑にとっての東京オリンピックは、彼のライフワークでもあり、両名ともオリンピック成功に向けて、精力的に働く。
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