投稿元:
レビューを見る
『仮面ライダークウガ』ファンとして、恥ずかしい、と赤面しちゃう事が二つ
一つ目は、去年の8月に刊行された、この(12)の感想を、今更、書いているコト。どんだけ、筆が遅いんだ、と自分でも呆れてしまう
ただ、言い訳させてほしい、ぶっちゃけ、この(12)の質が良すぎて、どういう風に書いたら、この良さが、未読の漫画読みに伝わるか、迷ってしまったのである
まぁ、結局、悩んでいる間に(13)が出てしまい、こりゃ、マズい、と焦り、下手なりに、自分の精一杯をぶつけて書こう、と決断を下したんだが
もう一つの失態は、予測が外れてしまったコト
前巻で、サキの死に対する哀しみで、五代雄介は青のクウガに変身するんじゃないだろうか、と予測したんだけど、ものの見事に大外れ
でも、横島先生を責める気はない。むしろ、こんな良い裏切りをかましてくれた事に関しては、一漫画読みとして、心の底から感謝したい
哀しみと自責の念、そして、種族を超えた確かな愛は、仮面ライダークウガに新たな強さを与えた
まさか、ライジングモードを、こういう展開で、クウガが手にするとはなぁ
己の弱さを噛み締め、五代雄介は、誰にも行き先を告げず、姿をくらました
皆は彼の事を心配しながらも、本気で探そうとしないのは、彼が負った傷の大きさを知っており、なおかつ、五代雄介と言う男ならば、その痛みから逃げず、一回り大きい人間に成長して戻ってくる、と信じられるからか
五代雄介が姿を消した事で、他のサイドにも看過できぬ動きが起きている
駿河を妄信している津上翔一の精神が、ますます、不安定になっているのはさておき、一条さんとバルバの関係性も、また、変化の兆しを迎えている
一条さんは人間であり、バルバはグロンギ、決して、五代とガリマのような絆で結ばれる事はない
しかし、テレビ版と同じく、漫画版でも、敵意は向け合いながらも、特別視する関係性に発展したのは、ファンとしちゃ嬉しいこと
また、バルバが櫻子さんを見て、意味深な発言をしたのも、ファンの興味を刺激してくれる
どうやら、この作品には、まだまだ、謎が多そうだ
それにしても、ゴオマ、生きてたのか。やはり、テレビ版と同じく、しぶとい奴だな
この台詞を引用に選んだのは、一条さんの優しさ、五代と一条さんの友情、何より、五代雄介もまた、一人の人間である事を感じさせてくれるものなので
男は泣くな、なんて時代錯誤な事を言うつもりはない。むしろ、大切な誰かが死んだとき、泣けるのも、一つの強さだろう
なおかつ、そんな泣きたい友に肩を貸してやれるのも、強い人間だけだ
「あの・・・・・・一条さんのスーツって高級品ですよね」
「・・・・・・普通だ」
「・・・・・・・・・ちょっとだけ、汚しちゃっていいですか」
「ああ・・・・・・」(by五代雄介、一条薫)