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良い、とっても良い! やはり僕には時代物、特に単純な時代物が合ってるのか読んでてとても気持ちいい! 友情ものというか人情ものというかそういうものにめっぽう弱い。 単純と言いながら京極夏彦的な(騙し騙され的な)要素も少し感じてにんまり。 映画もやるみたいでキャストをみても面白そう。 基本、原作より面白い映画は滅多にないがこれは少し期待が持てそう。 久々にほっこりする本を読んで気分が良い!
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安政の遠足とも呼ばれた日本のマラソン発祥の地。
黒船が来航した幕末の世。安政二年、安中藩主、板倉勝明は藩士の心身鍛錬を目的として安中城内より碓氷峠の熊野神社まで七里余りの中山道を走らさせた。
五篇の短編からなる一冊だが、それぞれ伏線となりラストへ繋がる。現代社会の暗部へアンチテーゼを配しながらも、暗くならず爽やかさが漂う。
世の中、性善説で成り立ってると信じたいものだな。
愚直に生き、善意の行いが必ずしも良き結果を招くわけではないのが人生の苦いところ。
色んな人がいるよね。そういう人間だっていると認めてやるという、ただそれだけのことが出来ない者が散見される。
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映画を見て疑問に思ったので読んでみた。
映画とまったく違う話、とまでは言わないが、小説版の方が面白い。
恐らく外国の人が見た侍の面白さは映画に入っているのだろうが
日本人が見て面白いと思う侍像は断然こちらだろう。
安中藩藩主の板倉勝明も素直に恰好良かった。
映画の主人公は隠密の唐沢だったが、小説ではそれよりも
伊助の話が印象に残った。
映画もこの話の筋書きで撮ってくれた方が楽しめた気がする。
リベンジで来年もやりたいという話から、じゃあ殿も参加してくださいね
というオチは微笑ましくてなかなか良かった。
読みやすい内容だと思う。
解説によると作者は脚本家がそれを小説に起こして小説家になるというパターンの方だそうで
それを聞くと納得がいく。
あまり文章自体には正直深みはなく、事実と会話が羅列されていく感じ。
史実部分にも多少気になるところはあった。
1956年の日本映画「まらそん侍」とはオマージュなりリメイクなり何か関係があるのだろうか。
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「超高速!参勤交代」の作者が史実にある遠足(とおあし=マラソン)を題材にした痛快スポーツ時代小説。
独立した5編の話が、同じ遠足を舞台に繰り広げられる秀作です。特に第5章は読みながら思わず涙ぐんでしまいました。
作者:1969年、大阪府豊中市生まれ。関西大学工学部卒業。「超高速!参勤交代」で第三十七回城戸賞受賞。2013年に同作の小説『超高速!参勤交代』で作家デビュー。同名映画で第三十八回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞。作品も第五十七回ブルーリボン賞に輝く。15年にはシリーズ二作目の『超高速!参勤交代 老中の逆襲』を刊行。同作は16年「超高速!参勤交代 リターンズ」として映画化された。
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軽井沢から碓氷峠に親しみがあり手に取りました。まだ読んでいない方、ホントに面白いです。一話目の話が二話目に、二話目の話がまた次につながります。第五話は最初から涙がでてきます。まだ映画は見ていませんが、とても興味があります。
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これも映画になってるんだ!!
キャストをついつい見て…佐藤健の役ってどの人だった??とペラペラ見返して、あぁ…ピッタリかも…。 それぞれの章で それぞれの登場人物のストーリーがあるので短編集みたいに読めた.
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3章隠密 5章風車の槍 が面白かった!
2章の逢引は…女って怖いわぁ…と
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『超高速!参勤交代』の作者ということを後から気づいて驚いた、、、
この作品とまだ2冊しか読んでいないのだが、これだけで見ると作者はマラソン?長距離ランニングが好きなのかなとかなり勝手に考えてしまう(笑
最初は藩主が大変な企画をしたものだと考えていたが、それを取り巻く様々な人の物語を見ていく内に内容が繋がっていき、最後に纏められているのがとても好きだった。