投稿元:
レビューを見る
安定のステレオ(いい意味で)
大学の頃付き合った男が、くずやろうで、そいつのせいでとことん落ちていく主人公。
あまりの墜落っぷりに、哀れを思うのである。
ようするに自我がない。
うむ。自分に対して無欲であることは、自我がないことと、ほぼ一緒なのだろう。
いや、欲はあった。が、その方向をクズ男のせいで間違った方に向かされていたというべきか。
つか、これを<洗脳>っていうんだろう。
アメとムチって、やつだな。
珍しく(?)高学歴で毒親育ちじゃないまっとうな主人公だったのに、この落ち方っていうのは、結局のところ人間<人生の楽しみ方>をどこかで学習していないとだめってことなんだろう。
いや、違うか。
人間はだれしも空虚感を持っているものだ。
それをどう埋める、どう向き合うか、っていうことを、どこかで学ばないといけないのだろう。
学んでいないから、もたらされたものに溺れ、そこから抜け出せない。抜け出す方法を学んでいない。
なんか、妙に考えされられてしまったのである。
秘密クラブはなんかこの先も出てきそうですね。
つか、主人公、ここでしぶとくがんばってほしい。
じゃないと、悲しすぎるよ。