投稿元:
レビューを見る
なんてことない日常に、
藤子不二雄先生のSFよりも薄いほんの若干の不思議な要素を取り入れた
日常にありそうでなさそうなことを描のに長けた衿沢先生の特色が光る短編集。
物事はなるようにしかならないのではなく、なんとかなるのでもなく
なんとかするものだという力強さを感じるのも面白さの1つでしょうか。
タイトルが意味不明で、何か深い意味があるのだろうか?と
読み進めようとしたとき、もくじで納得。
10ある短編のうちの三作品
ベランダを介して得られる、お姉さんと小学生の妙な仲「ベランダ」
癖のある5人の男女の友情を描く「難攻不落商店街」
ある姉妹の地下室でのちょっとした秘密を描いた「ラ・フランス」
の題を繋げただけのものでした。
しかし表題に使われるだけあって、この三作はよくできてます。
材料はやや奇妙なのに着地点は割と普通、この静かな快感はやめられません。
投稿元:
レビューを見る
圧倒的に夏の話。
ああ、こんなことがあったなって
ふと小学生時代の自分がかけて行った背中を見送るような
そんな気持ちになる
世界観と空気がとてもすき。
投稿元:
レビューを見る
積み本を読む。
『ベランダは難攻不落のラ・フランス』
短編集。一番好きなのは「リトロリフレクター」。ロマンティック。廃墟でのボーイミーツガールからの魔法、天文台、月までの距離、そしてこう纏めたかと嬉しくなるラスト。この一冊の中で一番新作なだけあって、洗練されてるのかもしれない。
次に好きなのは「ベランダ」。家じゃ無い、学校じゃないどこか。わたしにもあったらなあと馳せるけど、あんなに外が好きだった私は引きこもるのが大好きになったな。子供の頃は学校と家が全てだから、ほかの場所に行きたがる。大人になった今は職場がメインスポットだから、家に居たいのかもしれない。
投稿元:
レビューを見る
・GURL'S SURVIVAL KIT
・リトロリフレクター
・夕べの音楽
・ラ・フランス
・浜万年青(はまおもと)
・市場にて
・難攻不落商店街
ⅰ)終結! 我らが街に忍び寄る危機
ⅱ)シネマコンプレックス七変化
ⅲ)鍛錬! ピンヒールマジック
・ベランダ
「ラ・フランス」室内から外へ……その解放感……30分の短編アニメで見てみたい。
「ベランダ」同じく、こちらは実写短編が合いそう。
このカバーイラストを見て思ったのだが、斜めに走る直線がまるでリズムを持っているみたいで、漫画中のコマでも、間を突っ切る直線がスカッと気持ちいいな、と。
投稿元:
レビューを見る
衿沢作品ってなんども読み返したくなる謎の魅力があって、
なんど読み返してもなんか心にストンと落ちる感じがある。
なんなんだこれは。
投稿元:
レビューを見る
音楽と子ども、10代と冒険、秘められた魔法…。衿沢さんのエッセンスが詰まった短編集。セルフライナーノーツ付き。衿沢さんのこういう感じ、すごい好き。