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本当にカオスだ
既刊も、相当だな、と感じたが、この(3)は、更に混沌としている
あくまで、私個人の感覚だけど、漫画に限らず、小説やドラマなど混沌としている作品ってのは、一つ上の漫画家にしか描けない、と思う
カオスを感じながらも、読み手は、その根底に、否定のしようがない面白さを認め、ストーリーやキャラクターの圧に魅了されている
カオスのように見えてカオスじゃない作品ってのは、単に話が混雑しちゃっているだけで、読み手は置き去りなんじゃないだろうか・・・いかん、自分で言ってて、ダメージ喰らった
まぁ、私の自爆はさておき、この『東島丹三郎は仮面ライダーになりたい』は、三葉とユカリスの結婚式が、いきなり決定し、一葉の妹にして、三葉の姉である二葉が登場して、その強さを見せつけた
どうにか、無事に結婚式が終わったかと思ったら、今度は、ショッカー強盗をかましていた、ロートル武闘派ヤクザの中尾が登場
その中尾が、喧嘩の実力を中途半端もん相手に、確かに示したと思ったら、薬と大金目当ての襲撃を受け、その上、蜘蛛男に遭遇
そんで、殺されちまったかと思ったら、憧れのショッカー戦闘員に改造されるって、これ、カオスって表現するしかないじゃないか
柴田先生の凄い、と言うか、ありきたいじゃないなぁ、と感じさせる部分は、この中尾ってヤクザにも、結構な重いモノを背負わせているトコ
彼がショッカー戦闘員に憧れている「理由」が、ちゃんとあるってのが、私の胸を打った
非情で冷酷な蜘蛛男が、中尾の願いを聞き入れたのは、単なる気まぐれだろう
時間軸は微妙だが、東島たちと戦った後と仮定するなら、自分が消してしまった戦闘員の補充である可能性もある
悪の組織の代表格と言っても良い、ショッカーが、ヤクザとは言え、一人の男の夢を叶え、希望を取り戻させるってのは、実に皮肉だな。しかし、そこが面白い
ショッカー戦闘員にはなれたけど、ショッカー戦闘員らしい悪事が働けなさそうな中尾と、その舎弟らは、これから、どんな日常を送る事になるんだろうか
東島らの活躍と同じくらいに、今後が楽しみだ
二葉さんと良い感じになったら、よりカオスさが濃くなって面白いだろうが、多分、ねぇな
この台詞を引用に選んだのは、迫力が凄いので
顔芸と言っちゃ失礼だけど、これは圧が凄い
柴田先生にしか描けない、女性の顔とリアクションじゃないだろうか、これは
「は!!?」(by島村二葉)
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ますます広がっていく、仮面ライダーに取り憑かれた人々と
現実に現れるショッカー軍団の奇妙な世界…。
バカバカしいんだけど、描かれている人々の苦悩は
どれも現実的で、何とも言えない気分になります(^^;。
次はXか…と思いきや、ちょっと意外な展開に。
仮面ライダーになりたい人がいるんだから、
ショッカーに憧れる人もいる。そしてその人たちにも
抱えて生きている想いがあるんですよね…。
カオスさを増していく作品世界、この先どうなるのか。
いつかくるであろうXの登場も心待ちにしています(笑)。
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この話は荒唐無稽なんだけど、
仮面ライダー(や他のヒーロー)が
人生に与えた影響って
それなりに大きいんじゃないかって気がしてきた。