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飛鳥井さんの短編集だけど、話が実は繋がってるってのがすごく好きで、ただの短編集と違って続きがあるから他の人物の動きとかが分かってすごく楽しい。
今回もそんな感じで色んな人が子役だった女の子が女優になって成長していく中、その子に色んな人が色んな影響を受け、最後はその女優さんの旦那さんの話で、最後に色々繋がってくるのが楽しかったです。
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久しぶりに好きな時間軸が当たりました涙
中々こういう風に、最初関係なさそうな人物が度々出てきて、最後に繋がる。っていう本と出会うのはないので、嬉しかったです。
こういう本は、読み返すと更に面白さが増すので本当に大好きです。
scene3とscene5はすごく身にしみました。
なんとなく学校行きたくなくて、学校休んでずっと本を読んで過ごしていました。
去年は人間関係から逃げて皆勤取れたんだ。とか、皆勤なんて寂しい人間が取るものだ。とか、自分で自分を傷つけてました。
休んだところで、結局逃げてるには変わりないのに、踏ん切りがつかなくて…。ていう感じですが、scene3のラストで、ちょっと元気がでました。
”きっと今は簡単に負けてしまう”
また明日から頑張ればいいや。って思えました。
scene5は、一度そういう男性に引っかかってるので、没頭しました。
今現在も、”俺は仕事が忙しくて疲れてるんだよ。由紀江ぐらい俺のこと癒してくれよ”とかいう人はいますが、心配はしてくれません(笑)
ある程度の心配はしてほしいなと、ちょっと要求してしまいます。
彼から、サボりだろ。さっさと学校来い。って言われたら、すぐ用意して行くのに(笑)
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「ゆうちゃん」が最初に出てきたときはなんじゃこりゃ?と思っていたが、最後につながっていくのね。
彼女の成長と同じように多くの人が成長していったり自分の人生を見つめなおしたりしていく話。
どうしたって誰かは誰かの人生に影響を与えずに生きてはいかれないということを感じた。
逃げちゃ駄目だ。
ずっと「ゆうちゃん」は私には前田敦子の顔だった。何でだろ?
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飛鳥井さんのこういう話、結構好き!
最後のゆうちゃんに気付いた時は小さなぞわぞわを感じられて満足でした!
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読み終わってしばらくたった。
1編1編のストーリーはあんまり覚えてないけど、
全編で女優のゆうちゃんが出てくる。
最初は子役のゆうちゃんが登場して、
段々と大人になってくゆうちゃんが
並行して描かれる。最終章では、
ゆうちゃんが深く書かれてて、
期待も裏切らず良かった。
子役から成長してく女優の話は
綿矢りさの「夢を与える」のインパクトが
大きかったから、どきどきして読み進めたけど、
ゆうちゃんが強い女優として描かれてて良かった。
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最近ミステリー系の小説を読むことが多かったので、久しぶりにほんわかする話を読んだ気がします。
まぁこの短編のなかにはほんわか系じゃない話もあったんですが、全体的には読んだら幸せになれる話でした(全体的にというより、全体を通してと言ったほうが良いかも)。
連作短編集ということでタイハピ的な感じでした。
ひとつひとつ別の人の物語だけど、いろんなところで人物間のリンクがあって、全編を通して「ゆうちゃん」が描かれています。
「ゆうちゃん」の成長とともに時間軸が進んでいくという感じですね。
私はやっぱり最初と最後の話が好きですね。
「斜め四十五度」に出てくる先輩は私的に1番好きなキャラクターだったので(勝手に『潔く柔く』の梶間くんをイメージしました)、その後も何回か出てきて嬉しかったです。
私もどこかで誰かに影響を与えてるんでしょうかね。
私は周りのいろんな人から影響を受けてると自分でも思います。
「ゆうちゃん」みたいに不特定多数の人に影響を与えるようにはならなくていいから、周りの人たちに良い影響を与えられてたらなと思います。
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1人の女優をフックにした連作短編集。
それぞれの短編ではいろんな人生における選択を、それぞれの登場人物からみた同じ女優(但し、時代が異なる)に対する評価を通して間接的に表現するという味のある構成です。
人物描写に好感が持てるいい作品でした。
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「ゆうちゃん」という子役とその成長と変貌が、すべてのストーリーを貫く一本の線。
ふむ。
ひとつひとつのストーリーの中の登場人物が、必ず何かの形で次のストーリーにつながっていく。
ふむふむ。
ひとつひとつのストーリーもよくできていて、気楽に読めるし面白い。まあいいんじゃないかな…と思いつつ読んでいたのだ。… 「Last scene どこかで誰かに」 までは。
終わり近くで
あれ?
ストーリーを読み直して
ええっ!?
そうして…これらのsceneを繋いでいたテーマの素敵さに、ただただ拍手した。
飛鳥井さん、ファンになりそうです。この作品、大好きです。
とても気持ちがほぐれました。
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谷川史子さんのイラストに引かれて購入。
ポケベルとか出てきて、古い本かと思ったけど、作中の時間が幅広いようで納得。
短編連作で、すっきりしない終わり方をするものもあったけど、すっきり終わることばかりのわけはないし、かえって厚みを感じられるのかなと思いました。
楽しく読めました。
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タイハピと同じく、ある部分でつながった連作短編集。今回は女優「ゆうちゃん」がそのつながりになる。ゆうちゃんを背景にした物語が全部で6つ。最後の1作で「えーっ」ってちょっと驚いて、「なるほどねぇ」ってニヤリと納得する
…という展開なんだけど、そのしかけをなんとなく察知してしまう人は結構多いんだろうなぁ。俺もラスト1編の最初でなんとなく気づいてしまった。
「えーっ」「なるほどねぇ」が薄かった分、☆の数は平凡だけど、それでも現代人を描かせたらさすがの飛鳥井さん、読ませるなぁ。結構グイグイ引っ張りこまれてしまった。
ポジティブってエエことだけなん?
あんた性格変わったよなぁ?
そんなことをちょっと考えるきっかけを最近ポツポツ言われてたので、桜前線と水色の空に出てくる登場人物がとても気になった。
俺もあない見えてる部分あるんだろうなぁ…
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日常にいっぱいいっぱいのとき、自分を守ろうとばかりしちゃうとき。
つい忘れてしまう大切なことを思い出させてくれる。
私はこの本を今読んでよかった。
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「ゆうちゃん」という子役の女の子をからめての短編集。
最後のお話で「!」
ゆうちゃんは、強い心と意思を持つ立派な女性に成長していた。
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タイハピと同じような構成
この手のタイプの現実的だけどどこか物語要素があって都合が良いだけでなく、肩の力が抜ける小説を書かせたら上手い 短編物はすべてが繋がったときが気持ち良い
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読み始めた時は「しまった」と思った。
今もっとも触れたくない、私から見たら十分恵まれた人生を送っているのに“女性特有の悩み”に悩む人たちの連作短編集。
だけど、一編読むたびに泣いてしまった。
まさにタイトルの通り“女の子はいつも”。
それでも私は今いるステージを抜けて、彼女たちのステージに行きたい。
そんな思いを強くした本でもあったかも。
だけど…そのための一歩は踏み出せないんだな。
向こうから歩いてきてもくれないし。
どうしたものか…笑
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同じ人を見ても、立場、環境によって見え方が違う。好意的であったり、否定的であったり。そして見え方と、本質はまったく違っていたり。飛鳥井さんの作品は本当にリアルで考えさせられる。全部が全部ハッピーエンドでないところも現実的でいい。オススメ