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読み始めた時は「しまった」と思った。
今もっとも触れたくない、私から見たら十分恵まれた人生を送っているのに“女性特有の悩み”に悩む人たちの連作短編集。
だけど、一編読むたびに泣いてしまった。
まさにタイトルの通り“女の子はいつも”。
それでも私は今いるステージを抜けて、彼女たちのステージに行きたい。
そんな思いを強くした本でもあったかも。
だけど…そのための一歩は踏み出せないんだな。
向こうから歩いてきてもくれないし。
どうしたものか…笑
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同じ人を見ても、立場、環境によって見え方が違う。好意的であったり、否定的であったり。そして見え方と、本質はまったく違っていたり。飛鳥井さんの作品は本当にリアルで考えさせられる。全部が全部ハッピーエンドでないところも現実的でいい。オススメ
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全6編の連作短編集。女優ゆうちゃんを時間軸に様々な話が語られます。さらっと読める話から、主人公を善人とせず、人の内面の汚いドロドロした心情を描いた物まで幅広い作品が集まっています。好きだったのは「斜め四十五度」と「どこかで誰かに」。「今日の占い」は読んでて怖い。モラハラに苦しんでいる人はこんな風に支配されちゃうのでしょうか。最後ヒロインが自分で逃げることを決断してよかった。始まりほわっと、中盤イライラどんよりして最後はほっとして読み終えました。
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ありそうな男女の日常に即して描かれていて、主人公の心情も現実味がある。だからどの話もすっと入りこんで読むことができた。
女優ゆうちゃんの存在がどの話にもアクセントになっていて、登場人物が様々な思いをめぐらす。
最終話の「人は生きていれば誰かに影響を与える」っていう物語全体の象徴でもある言葉にはぐっときた。
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「ゆうちゃん」という女優がお話のどこかに出てきて、それもゆうちゃんの成長とともに時間軸が過ぎていく、各章の登場人物も他の話で出てきたり繋がっていたりする物語。最後はほっこりする話から悲しい結末もあるが、最後の章はどんでん返しがあって、そうゆうことだったのか!とすっきりするしもう一度読み返してしまうほど面白かった!タイハピとも少し似ている構成で読んだあとは前向きになれるお話たちでした。
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タニハピがよかったのでこちらもトライ。
この人の物語の組み立て方が好きだ。
最後に大きなどんでん返し、もいいけど、
あそこのこれが、つながって・・っていうのが
ムフフとさせてくれる感じがイイ。
登場人物のみんなも、
繊細すぎず、でも単純すぎず、毎日を生きていて、ちょうどいい。
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初読みの作家さん。どこにでもありそうな話だけれど感情と会話がとてもリアルで作品に引き込まれた。 6編の主人公たちはみんな自分の現状に満足していないことをどこかでわかっていながら、一歩を踏み出せずにいる。新たな一歩を踏み出すのって歳を重ねるごとに大変だししんどいし、だからまぁいっか と諦めてしまうんだろうなぁ‥‥ 死ぬまで私はいつでも一歩を踏み出せる人間でいたいなと思う。
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6つの連作短編。
連作短編なので、この話には誰がからんでくるのかしら?と楽しみながら読めるのがおもしろい。
他の話で、その人の別な顔が見れたりするのがおもしろかった。
どの話もちょっと悩んでいるけど、最後には、がんばれ!と声をかけたくなるような話。
どの話にも「ゆうちゃん」と呼ばれる女優さんが出てくる。一話ごとに「ゆうちゃん」が成長していく。それも興味深かった。
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*とある女優の成長を軸に、様々な時代を生きる人々の心のささくれを丁寧に描いた六編。最後に新鮮な驚きと爽やかな感動が待っている、連作小説の傑作*
テーマは「自分の存在が誰かに影響を与えるということ」ですが、どこにでもいるような男女の、どこにでもありそうな出来事なだけに、無理なく入り込めるし、逆に反発したり。物語が本当にリアルなので、登場人物の追体験をしている気分になります。そこが一番の魅力。「ゆうちゃん」の成長を絡めた構成も新鮮だし、見る人や角度にによって感じ方が違う面白さも十二分に味わえる。その上、連作なので、所々で前作の登場人物のその後が垣間見えて二倍楽しめる。「どこかで誰かに」でパズルのピースが合わさったら、もう一度最初から読み返したくなります。二度読みの楽しさも満載です。
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みんなどこかちょっと嫌な思いをさせていて、みんなどこかちょっと嫌な思いをしているんだな、と思った。
最後のストーリーまでは救いがない話ばかりだったけど、最後の「ゆうちゃん」の話でフォローされた気がする。
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もう大好き~。
相関図を書きながらすぐにもう一回読んだ。
この人の作品にはほんと悪い人が一人も出てこなくて大好きだ。
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飛鳥井千砂作品。
小分けにされたエピソードでそれぞれの人間模様や心の機敏が表現されている。
読みやすい作品であり、異なる年代のエピソード通しにも繋がりがあるところが面白い。
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飛鳥井さんの恋愛小説が一番好きかも。
どの作品も心情の描写が丁寧で、思わず自分に重ね合わせて、実際にその人物の悲しみ、喜びを味わっている気持ちになってしまう。
あとがき通り、観察眼がとても優れている方だと実感。
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1人の女優の成長と、様々な人々の悩みや葛藤を描いた作品。
同じ人間でも、見る角度や置かれた立場によって他者のイメージは変わる。
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山村
図書委員の先輩。
荒川奈央
図書委員。母子家庭で育った女子高生。
亜紀
奈央の友達。
悦子
悦ちゃん。奈央の友達。
亮介
サッカー部。サッカーと女の子と遊ぶことしか頭になかったが、洋介が受からなかった大学の合格圏内の成績を取っていた。悦子と同じ大学に進学
杉崎奈々子
数年前に、ランドセルを背負ってチョコレートのCMをしていた子役。「ゆうちゃん」の愛称で人気がある。書店のイベントで襲われる。
子役タレントから演技派に転身した女優。
洋介
亮介の兄。洋食屋で隣のサラリーマンがウェイトレスにクレームしているのを間違いだと指摘する。その後、大学にもバイトにも行かなくなる。
生活のリズムは昼夜逆転。
田辺
洋介が大学のオリエンテーションで隣の席で仲良くなった。
平井
経理。
明子
平井の妻。母の知り合いの病院で受付のパートをしている。
大崎
平井の同期。
浜田優理
同期の大崎の婚約祝いで隣の席になった。営業部の事務で新入社員。
荒川先生
田舎町の市民病院に勤めていたが、娘の大学進学のため上京するときに心機一転、一緒に東京に来て開業医を始めた。
木下
大崎の部下。
高木健一
順子の幼馴染。大学病院勤務の眼科医。
坂下順子
明子の姉。家電メーカーの総務課で働いている。
青田翔子
健一が遊んだ相手。不動産屋で事務ん仕事をしている。
小林
順子と同期の営業課。
大沢
順子と同期の営業課。
岩本
順子と同期の営業課。
鈴木美香
順子の後輩。
野村雪子
順子の後輩。
耕次
気分屋で感情をそのまま態度に出す。
加藤由紀江
文房メーカーで事務をしている。耕次に束縛されている。翔子とは中学の同級生。
雅美
由紀江の後輩。
安達
由紀江と同い年の営業。
今井
由紀江の一つ年下。
桜木祐一
帰国子女。海外での生活が長く高学歴だが自己主張がない。煎餅の会社で働いている。
杉崎奈々子
桜木の妻。
松山
桜木の上司。課長。
小田
桜木の職場のおばさん。
山村
桜木の二つ年上。職場で唯一の同世代。
原田
奈々子のビジネスパートナー。
岡野
桜木の大学の同級生。中堅の商社で営業をしている。
ミユキ
子役時代に奈々子と同じ劇団に所属していた。
絵美子
奈々子と共演している新人女優。