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始めはベタな展開で、泣かせようオーラ出まくりで、なんだかなあと思っていたけど、だんだん面白くなってきた。
ラジオってほとんど聞いたことないな。
そういや祖母がよく寝どこで聞いていたのを思い出した。
他の作品もそうだけど、文体がちょっと気になるけど、これってラノベのくくりなのかな。
でも好きな作品。
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泣いたー。
もうね、電車で読んでたのでヤバイヤバイ。
これは良い話だなあ。めっちゃ好き。
全体としては一人の女性の再生の物語なんだけど、ラジオと言う媒体の特性を生かして伝えること、伝えられる言葉、の力が見事に描かれていて時に楽しく、時に胸熱で、とても素敵だった。
夏海と言うキャラの成長を丁寧に追っていく構成。
8年と言う時間の長さ。
その中でのリスナーといろんなやり取り。
それがあるから最終話で彼女に起こる最大の危機に際してのいろんな人の想いが胸を熱くするんだよなあ。
特にもけもけ太郎君の手紙はやばかった。
ほんと涙が溢れてきた。
それまで出てきた登場人物たちが、最後に一堂に会する展開もとても好き。
あと夏海と古谷や黒木とのラジオの掛け合いが非常に愉しい。
こんな番組が本当にあったらぜひ聴きたいと思わせられた。
デヴュー当時から知っている作者がますます上手くなって腕の冴えを感じて嬉しくなった。
楽しい話を今後もよろしく。
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悩みを抱える主人公
それを支える人々
そして
そんな関係から作り上げられた番組に支えられる人々…
クリエイティブな仕事は素晴らしいなと思う
そして そこにも常に「出逢い」がある
何度も何度も読み返したくなる一冊でした
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ラジオは声しかない。
それは一見情報量が少ないように思えるが、
映像がない分声に乗せる想いが届きやすい
リスナーは独りで孤独なのかもしれない
自分という存在を認めて欲しくてラジオに耳を傾けているかもしれない。
また独り言のような日常の些細な出来事をも掬い上げて、共感して欲しいかもしれない
ラジオ独特の距離感だからこそ承認欲求を満たしてくれる。そして時にラジオを通して救われる。
丁寧に描かれていく夏海の成長に泣けて、心が温まった
そしてラジオがまた好きになった。
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ラストほっこりして、良いですね。
この様なショートストーリーがそれぞれ交錯しあって進んでいる行くお話大好きです。
押しは黒木さん♡
人情味溢れて良いです。
浅葉なつさんの本は神様の御用人シリーズしか読んだ事無かったのですが、他の本も読みたくなりました。
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ネット公募の「読者による文学賞」第一回受賞作。ラノベっぽいかなと敬遠していたけど、受賞をきっかけに読んだ。思っていた以上におもしろかった!
起伏がありながらも全編全力疾走みたいな雰囲気で、ときどき息苦しくなりながらゴールにたどり着いたら爽快感でいっぱい!という感じ。
起死回生をかけた"夏海"のもとに、励まされ勇気をもらったリスナーたちが集まってくるのがいい。夏海もまた、かれらに前へ進む力をもらうのだ。届けて、受け取って、というキャッチボール。ラジオの魅力が存分に描かれている。
ずっと一番近くにいる黒木の役回りもいいなと思う。これも縁だと、それぐらいの理由で奈々子を引き上げ、アメとムチを巧みに使って叱咤激励、夏海にヤル気がある限り伴走する。いいパートナーだよなぁ。
「まぁ運なんて、悪いと思った方が負けか」
「居場所が欲しくて何が悪いんですか」
「人間誰だって、居心地のいい場所にいたいって思うのなんて普通じゃないですか。」
真崎くんの寂しさ、もけもけ太郎の所在なさ、岡本さんの辛さに夏海の声が寄り添っていた、届いていたとわかるそれぞれのシーンはぐっとくる。
岡本さんからかけられた言葉に、黒木が感極まるところもいい・・・。
「これほどの称賛が、他にあるだろうか。」
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TALK#07で、これまで夏海の声に救われてきた人たちが、今度は夏海を窮地から救っていく場面にウルウルした。登場人物の人物像が想像しやすく、ラジオの台詞は夏海たちがしゃべっているのが想像できて、とても読みやすく面白い!
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ラジオという声だけのメディアが起こす奇跡のような物語。と言っても1人1人に様々な人生がありそれが繋がっていく所が感動を呼びました。
人と人との繋がりはとても大事だと痛感し言葉の重さを知ることが出来ます。
縁という見えないものがこの感動を作り上げている。
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「読者による文学賞」第一回受賞作品、ということで読んでみた。
去年の暮れにネット上で始まったらしいこの賞のことを受賞作がでるまで全く知らなかった。
コロナでマスク姿が当たり前になった今見ると全然違和感のないうら若い女の子のマスク姿。でも去年この本が発売された時なら多分「風邪?」「なんでマスク?」となっただろう。
そう、この表紙のマスク姿がこの物語そのものの姿。
元地下アイドル小松奈々子。彼女にとってマスクは、自分を守る鎧であり、もう一つの顔であると同時に、きっかけとなった事件とその後のあれこれを思い出させるトリガーでもある。
アイドルという仕事を失った彼女の新しい居場所。それがラジオだった。
ラジオ。テレビでもない、ネットでもない、ずっとずっと昔からある声だけで誰かと誰かをつなぐもの。
自分自身ラジオにはあまり馴染みがなかった。深夜ラジオも聞いた経験がない。けれど、例えば子どもの頃ご飯を作りながら母親が流していたラジオや、車の中でCDに飽きてかけたラジオから流れる心地いい声や音楽がずっと記憶に残っていたりする。
何かしながら、それは仕事だったり勉強だったり食事の支度だったり、そんな手を動かしているときに耳に入る言葉たちって、どうしてこんな風にすんなりと心に響くんだろうね。
その意味が、この本を読むと少しわかる気がする。
一対多数、だけど、リスナーにとってはそれは限りなく一対一の関係に近い。耳元で聞こえる声。自分にだけ向けられた言葉。そういう何かを求めている人は、多分私が思うよりはるかに多いのだろう。
奈々子が夏海としてラジオの世界で生きていくこと。その道は簡単なものではない。お仕事小説であり青春小説であり、家族小説であり、そしてラジオ小説でもあるこの一冊が自分だけに向けられた何かを必要とする「あなた」に届くといいな、とふと思ったりして。
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元アイドルの「小松奈々子」があるきっかけで、ラジオ番組のアシスタント「小松夏海」として再活動。
自身、制作者、リスナー、そこに関わる様々な人達を描いたヒューマンストーリー。
ラジオという媒体から元気付けられるリスナー。そしてパーソナリティ自身。ラジオという業界に志を持って携わる人達。それぞれが温かかった。
ツンデレって黒木さん。そして大久保さんの事を言うのでは(笑)
笑いあり、心に響くものありで。
僕自身、かけがえのない作品に出会いました。
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初読み作家さん。
表紙からラノベっぽい感じを思っていた。
でもラジオへの愛が伝わるいい話でした。
自分もラジオが好きで、どの番組にも出すラジオネーム があるくらいなので、パーソナリティはこんな気持ちで喋っているんだ、改編期はこんなふうなんだ、と改めて知った。
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マスク女性の表紙絵だが、”このご時世”とやらには関係ない
顔の怪我からマスクを手放せなくなった元地下アイドル
ラジオ世代で今もテレビよりラジオな世代にも響くお話
多少くさいとこもあるのだけども、このくささがなんだかまきこんでしまうのがラジオ
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まだ大きな成功はしていないけれど、終わり方としては悪くない。
密なような、それほどでもないような。ぎこちないとまでは言わないけれど、人間関係の壁は自分の心に素直に乗り越えたい。
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夢を踏みにじられた人生から、一歩踏み出し走りだした人の物語。
幼い頃にふと思った夢を、叶えようとする人は少ないだろう。よほど強く思わない限り、よほど幸運に巡り合わない限り。それでも強く思い幸運に巡り合いながらも理不尽に奪われ、世間に嘲笑われる苦しみを味わった事がある人はどれ程いるだろか。
そこから一歩踏み出し、更に走ることが出来る人はどれ程いるだろうか。
物語は主人公を中心にアンソロジーのように進む。苦しみを溜めながら突破する主人公にリスナーという一方的な立ち場で感化される、ラジオという制限されたメディアで、声を聞くだけ、という限られた情報だけで親しみ、慈しみ、怒り、泣き、喜ぶ観衆の素晴らしい歩みを描いている。
パーソナリティとリスナーは対等ではない。
あくまで一方的な関係だ。
だからこそいつまでも全力で走るパーソナリティの声を求めてradikoをつけるのだ。
オワコンと呼ばれ続けるラジオで声を配信し続けるパーソナリティの言葉を求めに。
オールナイトニッポンやスクールオブロックが好きなラジオ人間だからこそ、こんなにも感動してるのだとは自覚してます。それでも、ラジオの熱量を小説に落とし込んだ浅葉のなっちゃんはすごいです。
長ったらしく書いて申し訳ないですが、ラジオに触れた人ほど、挫折を味わった人ほど読んでほしいです。そこから立ち上がるのがどれほど大変か知っている人ほど、この物語が、眩しいか知っているはずだからを
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初読みの作家さん。タイトルに惹かれて購入したタイトル買いですが、良かった。
ラジオ番組が舞台。心に傷を負った元アイドルの小松夏海を軸にパーソナリティとリスナーの心の交流を描く。
ラジオっていいな。と思った。
マイクの先にいる見えないリスナーに向け、声を届け心が繋がる。
「あなたは孤独じゃない、居場所はある。この声が、あなたに届くように」
と想いを込めた声が心に響く。
ラジオの魅力を詰め込んだような小説。読後はラジオが聴きたくなる。