投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
大きな傷を負った元地下アイドルの女の子がラジオパーソナリティとして再生、孵化していく様子が描かれるのだけど、作品に帯びている熱が完全にスポ根のそれで、彼女やそのチームと共に戦いたくなる求心力があった。
もしかしてラジオリスナーってこんな気持ち??
はー、最後にとても良い本を読めた。泣いた泣いた。
ラジオはあれとそれは毎週かかさず聴く、という程度の距離感だけど、自分が番組の構成要素の一つという感覚は微塵もなくて、でもそういうことがあり得る、ということが熱い筆致で描かれていた。
そしてそれ以上にどこまでも日常と共にあるということが。なんて素敵な。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
御用人シリーズで初めて知って、これが3作目。
本の終盤を空いた電車のなかで読んで、ポロポロと泣いてしまった。4作目は何を読もうか。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
斜陽と言われようと、「ラジオの力」を再認識させてくれる物語で、イイなぁ、とってもイイ!
主人公の菜々子が、地下アイドルの引退・引きこもりを経て、ラジオ番組のパーソナリティーとしての成長物語が本書の中心テーマです。が、リスナーの変容や成長も同時に描かれます。
主人公・菜々子のキャラクター、ラジオ番組の企画・制作に関わる人物像がよく書き分けられ、パーソナリティとリスナーの両視点と構成も上手いと思いました。
加えて、かつて私自身がラジオを聴いていた頃(四畳半一間、風呂なし、トイレ共同、TVなし、もうほとんど『神田川』です)を思い起こさせてくれ、ノスタルジーの世界に浸れた(気味悪っ!)ことで、勝手に本書の株を爆上がりさせました!
あ〜、あの頃聴いていた深夜ラジオの番組テーマ曲、パーソナリティの声、流行っていた曲etc.がどうしてこうも鮮明に甦ってくるのでしょう。
本文にもありますが、ラジオは映像がない分、情報量が少ないように思えますが、リスナーはそれを補って想像するんですね。声や音の向こうの世界を! (いよっ! カッコいいよ!)
何だ、本の世界と同じじゃないですか!
動画や音楽配信、発信のためのSNSなど、余りにも多様で便利になり過ぎた現在ですが、血の通ったつながりや勇気・激励をもたらすラジオの力に、再注目・脚光を浴びてほしい!
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
主人公は地下アイドル時代に心身共に傷を負い祖母の元で目立たぬ様ひっそりと生活をしていた20歳の小松奈々子。
ある日、突然現れたラジオ局のディレクター黒木に番組アシスタントとしてスカウトされる。
小松夏海の名前でリスナーの悩みに真剣に向き合い、自らも過去のトラウマと戦い続ける。
顔が見えず、声と言葉だけで相手に伝えなければいけないラジオという媒体の深さを感じ、ラジオパーソナリティの役割の重さを感じる。
毒親問題を絡めながらラストでは主人公の凛とした決断に胸がすく。
本作でラジオアプリの存在を知り読後にDL。
中々良い!
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
私も通勤の車内はラジオを好んで聴いています。ラジオの良いところは想像させるところ。スタジオの雰囲気やパーソナリティの表情、またリスナーさんの顔など思い浮かべるのが楽しいですね!
夏海さんの一生懸命さ、素直さ、愛嬌がリスナーさんを惹きつける魅力なんだろうな
自分の言葉が、誰かの耳に入り、その後の人生に大きく影響されることもあるなぁ〜っとしみじみ思い、発言は責任あるものに気をつけようと感じました。背中を押してもらえるような、ほっこりする感動の作品です。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
少し前に読んでたけど、読書仲間に勧められて2回目読了。
満員電車のなかで泣いてしまった。
逆境に立ち向かって頑張る人の姿は本当に愛おしい!
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
素敵な作品に出会いました♪
言葉で人傷つけるのは簡単だけれど、言葉で人を元気づけたり救うことって、意図してできることではないと思う。
心に大きな傷を負ったラジオパーソナリティの主人公。周りの人の温かさに救われ、知らぬ間に自分もリスナーを救っている。
人との繋がりがとても素敵に描かれていて、笑顔になったり、うるうるしたり、驚かされたり。
みんな色々あるけれど、それを乗り越える原動力になるのはやっぱり人の言葉が大きい。
ラジオはリスナーの想像力。本は読み手の想像力。ひとりの世界。似てるものがあるなぁって思いました。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
ラジオ好きの友人に借りた本。
地下アイドルを辞めてラジオパーソナリティになった人の話、と聞いて、「あぁ、推しが云々かぁ」と思って先延ばしにしていたんですが、違いました。
ラジオに人生を救われた人たちの話でした。
人にはそれぞれ辛い時期があって、何に助けられるのか、わかりません。
ゲームかもしれないし、アイドルかもしれないし、ラジオかもしれない。
コンテンツを作る人にも人生があることを忘れてはいけないし、ファンとも助け合えればなおよし。
助ける、といえば、おばあちゃんが夏海にかける言葉が、優しいけれど力強くて、好きでした。
私も英会話をラジオで勉強しています。
貸してくれた友人の家で聴く、ラジオから流れる推しの曲はなぜか特別で。
この作品も、貸してくれた友人にとって特別なんだろうな。
孤独な時、逆に一人で居たいけど寂しい時、眠れない時、ラジオを聴いてみようと思いました。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
久々に、雰囲気で買って良作に巡り合った。
諸事情により地下アイドルを辞めて、ラジオ番組のアシスタントになった菜々子が、日々を生きる人たちに声を届ける。
不思議な縁でアシスタントになった菜々子の成長。ラジオを聴いてくれている人達との繋がり。
菜々子のキャラクターとその生い立ちからの熱い言葉。
出てくる人たちも、何だかあったかくて良かった。
本書内にも出てくるけれど、ラジオって、不思議な繋がり。
SNSとも違うし、テレビとかそういうものとも全然違う。
ハガキやメールと声だけで繋がる関係。
ラジオ聴くことは普段の生活の中でほとんど無いけれど、何だか聴いてみたくなった。