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【『その女アレックス』のカミーユ警部、再登場】パリのあちこちに仕掛けられた七つの爆弾。犯人だと出頭した青年の狙いは何か? カミーユ警部と富豪刑事ルイが奔走する番外編。
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さすがルメートル!
この中編で内容の厚み。母息子の関係の複雑さ。
危うい感情でカミーユとやり合うジョン。
そして、結末。お見事です‼️
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ルメートルの、長編でも短編でもない、中編ミステリーである。話の内容から、どうしても読み進めなければならないーそういう小説だ。犯人によれば、爆弾がどこか7個所に設置されていて、その設置場所については黙秘している。一つ目は既に冒頭で爆発していて、二つ目も爆発する。捜査当局はパニックに陥るが、もっと爆発する可能性があるとは公表できない。犯人を痛めつけても一向に吐かないので、仕方なく犯人の要求を一部飲むが、それが思いもかけない結末をもたらす。母子の葛藤が主題の、一風変わったミステリーだと言える。
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カミーユ復活!中編なので読みごたえはイマイチだけど後味の悪さはシリーズNo.1では。男女の愛は憎しみ含めて味わい深い…ってなるけど、親子の歪んだ愛情って割とキツイもんがある。でも全体的に踊る大捜査線なエンタメ小説なのは相変わらず。
アンヌがやっぱりメンヘラ感あってうざくて可愛いと思いました。
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かつて、国土で戦争があった国では、戦争状態が終わった後、何十年、場合によっては百数十年という長い時間が立っても、その爪痕が残っている場合がある。
日本でも、未だに建築中の工事現場から不発弾が見つかり、自衛隊が出動したりする。ヨーロッパにある各国では、二度の世界大戦を経験しており、重要な拠点となった場所では爆弾が地中に埋もれている。
そんなフランスが舞台となり、カミーユ警部が活躍する小説が本書になる。
カミーユ警部が活躍する三部作がすでに翻訳されている。『悲しみのイレーヌ』『その女アレックス』『傷だらけのカミーユ』の3作品だ。
時系列で整理すると、本書は『その女アレックス』と『傷だらけのカミーユ』の間に位置する作品だ。本書から読み始めても、十分楽しめるはずだ。
ここから、ネタバレ。
主人公のジャンが、綿密計画のもと母親を殺すためにとった行動。その行動を起こすきっかけについても描いてほしかった。壮大なトリックありきのストーリーという印象が残る。ただ、冒頭のげんを担ぐ少年の話からグイグイ読者を夢中にさせる展開は見事。時間を忘れて夢中になる作品であることは確かだ。
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原文が面白いのかはたまた訳が面白いのか?いちいち文章が面白いので緊迫した状況なのに楽しんでしまう。
なのに今回は本が薄いので読み終わるのが勿体なくてモタモタと読む。
それでも読み終わってしまう時はやってくる。
母親というものについて考えさせられる。
そしてカミーユのシリーズともう会えないのかと思うと寂しい。特にルイ。彼が出てくるだけで顔の表情がゆるむのが分かる。癒される。もう一度シリーズ読み返そうかなと思ってしまった。
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詩情溢れるハードボイルド。文化というか歴史というか、積み重ねたものが違うと本邦とはまた違う味わいになんねやなと。
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番外編、これでほんとうにお別れなのか。
3日とい短い時間で容疑者は目の前にいて
必要なことは時間がかかっても最小限でも自白して
なぜ、なにを、したいのかモヤのかかったような
どこか一点を見つめていながら何も見ていないような
視線の先に見えてくる本当の目的とは、その方法とは。
音楽が流れてから圧倒的な収束、一気にいままでの
見えていなかった、なんとなく感じていたことが流れ込む。
凄惨な事件、悲しみのはざまに、こんな事件があったのね。
まさか、邦題はわが母⇒わがママ⇒我が儘???
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他のカミーユ3部作と違って短いので予想がつき…気持ちよく騙された!って作品ではないですね。
ひたすら切なく、悲しい。
よく分からなかったのは、
・P138ラスト3行はただのミスリード?
・公園管理人の男性が珍しく人っ子ひとりいない園内に驚くシーンがあったけど、あれは何を意味してたのだろう。
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カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズの番外編。中編作で2.5作目に該当し、「道路脇の大きな穴」と、「農地に降り注いだ爆発」からヒントを得た本作品は、三部構成と細かい時系列で展開していく。
タイトル通り、母と息子のドラマを軸に進んでいくが、中編でさくっと読めることもあり、あっさり終わって肩透かし感だけ残る。意外性も特になく、カミーユを復帰させる意味があったのかどうかも甚だ疑問。
シリーズの中でも特に意味を持たないと思うので、未読でも全然オッケーだと思います。
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カミーユ警部シリーズ、おまけの最終作品。
『その女アレックス』と『傷だらけのカミーユ』のあいだに挟まる「カミーユ警部シリーズ」第2.5作との位置づけだそうです。
カミーユの苦悩もいい加減にしてあげてほしいと思うくらい、今回も傷つきます。
ミステリーとして驚きはなかったし、駆け引きが成立しなかったらおジャンになるような爆弾の仕掛けについては納得できなかったので残念ながら蛇足駄作と思います。
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すごく好きなシリーズなだけに、期待も大きかったのだけど、あれはどうなった?と、気になるところがいくつか残り、やや消化不良。
でも、どんどん読みたくなってしまう展開の技は健在で、あっという間に読み終わってしまった。
もうこれでシリーズが終わりなのは残念だけど、やっぱりルメートルが好きです。
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あっという間に読み終えました。
このシリーズ大好きだから警部にまた会えて嬉しかったです。
この小説を読んで、第一次世界大戦時のフランスを少しだけ調べました。笑
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カミーユ・ヴェルーベンただ一度の復活!
と言われては読まないわけにはいかない。
中編だけれど、これまでの長編の密度に比べると、ファンサービスでちょっと書いてみた、くらいな読み応え。
犯人には他人を害する意図がないのだということはかなり早く感じてしまい、母親の服役の理由を知るとほぼ同時に、本当のターゲットが彼女だと気づいてしまった。
残念。もっとだまされていたかった。
カミーユはもう書かないなら、ルイの活躍するスマートなミステリなんていかがですか。
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面白いねぇ。2.5作の位置づけだって。グダグダ三部作にこだわらず、シーズン2の三部作とかやってくんねぇかなぁ。奇をてらった仕掛けとかより、人物描写にいちいち納得しちゃうルメートル。カミーユのその後とか、堪能させておくれよ。