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傷ついた女性が進もうとする話。
綺麗だけど幸せがあふれているわけじゃない。
島本さんの世界はただ綺麗なだけじゃないから素敵だ。
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読みはじめて5ページで苦しくなって一回読むのをやめた。はっとする表現が多いと言うよりは、蛍から麻由へ与えられる全てが、なんとなくわたしが求め続けていたものを明確にしていて、泣きながら読み続けた。わたしは本の中の彼女が羨ましくてらたまらない。宮下奈都は解説で麻由に救われて欲しい幸せになってほしい そうおもうひとは多いだろうというようなことを描いていたけどわたしはこの本を読みながらそんなことは一度も思わなかった。救われろとも落ちろとも思わなかった。ただただ嫉妬し続けていた。ひとつ、主人公の麻由と言う名前だけが濁っていて異質だな、とおもった。もっと透明感のある名前にすればよかったのにそうしなかったのは、蛍の名前を際立たせるためなのか。なんとも名前のつかない感覚が渦巻いている。きのうがなければこんな今はなかったのか。それともこれは文章だけに導かれた今なのか。わからない。ただただわたしは救われないようなきもちでいっぱいです。純粋に蛍がすてきなひとだ、好いな、と感想をいえないのは麻由があまりにもあの子やわたしに重なるからだなとおもった。似ているものにこそ嫉妬する生き物なのかもしれない。
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大人はずるいよ、ということを全面にだして正当化どころか開き直るところに少し不快感を感じた。島本さんは男の人にいい印象を持っていないのだろうか、蛍さんに魅力を感じられずに、だらだらと読み終えてしまった。
文章の描写がきれいすぎるからこそ、登場人物の不安定さが浮足立って、よんでいて不安になって、それがこの小説の醍醐味なら、私には向いてないかなあ、とおもった。あなたの呼吸が止まるまで、のほうが好き。
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過去に心の傷を負っていた主人公は、蛍に出会ったことで、少しずつだけど彼女の中で何かが変わり始める。繊細で独特な表現があったりして面白い。
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心を描く文章がとても綺麗
ふたりの持つ混乱は本人にしかわからないと思うけど、それも細かく書かれていて、逆に滅入りそうになった
母親との関係はよくわからなかったのでもう少し意味を考えたい
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痛々しさと緊張感を常に持って読んでしまうくらいに、主人公麻由が過去の恋愛に怯えて生きていることがわかる。蛍との出逢いは確実に麻由の世界を変えたけど、蛍に近づくことの喜びと近づくことへの恐怖が交わりあい混乱してしまうのは読んでいてとても苦しかった。
どれだけ時間がかかっても互いに支えながら生きていてほしい。
でもさとるくんの存在は特別すぎるなあ。さとるくんの存在があってこその麻由なんだと思う。
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素直に綺麗で淡々とした文章ですっと抵抗なく頭の中に入ってきた。なのに内容は繊細で脆くてすぐに壊れてしまいそうな話。
主人公の心の描写の比喩がほんとに綺麗。
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200ページでは足りないと思った。でも、このくらい深く語られず、内容の薄い作品になっているからこそ、綺麗だと思えるのかもしれない。読み返して深めていく一冊だと感じた。
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精神科でであう。女の人は対人恐怖、昔の恋人に暴力をふられていた。蛍は閉所恐怖?で物腰柔らかな人を書くのがうまかった
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蛍さんの良さが全くわからん。
真由も何もしてないのになんでこんなぐるぐるなるのかよくわからん。
あとがきからするに回帰作っぽいけど、え?って感じでした。
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信じられないんです、と私は首を振った。強く振った。
「道端でいきなり殴られたり刺されたりしないことを。ホームに立ってて背後から突き落とされないことを。知らない人が、意味もなく私は蔑んだり疎んだりはしないことを。キスやセックスが、私を殺しはしないことを」
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なんだかよくワカラナイ…
情緒不安定なのかな?精神疾患?パッと目に見てわからない病気ってツラい。心が弱いって言い方は適切じゃないかもしれないけど。好きだけど一緒にはなれない。面倒見てくれるいとこのお兄ちゃん?いい人だよね。蛍さんも悪い人じゃないけど元カノと一緒に誕生日にライブ?行くのはいただけないなあ…DV男はくたばれって話。
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川本麻由はかつての恋人によるDVで心に傷を負い、生きることに臆病になっていた。ある日、通院先で植村蛍に出会い、次第に惹かれてゆくが…。どこまでも不器用で痛く、眼が眩むほどスイートな恋愛小説。
心って面倒ですね。
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【あらすじ】
川本麻由はかつての恋人によるDVで心に傷を負い、生きることに臆病になっていた。ある日、カウンセリングの相談室で植村蛍という年上の男性に出会い、次第に惹かれていく。徐々に生活を取り戻し始めた麻由だったが、もっと彼に近付きたいのに、身体はそれを拒絶してしまう。フラッシュバックする恐怖と彼を強く求める心。そんな麻由を蛍は受け止めようとするが…。リアルな痛みと、光へ向かう切実な祈りに満ちた眩い恋愛小説。
【感想】
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前半、主人公の不安定さに自分も引きずられて、心苦しくなりながら読み進めていった。最後、しっかりした麻由は綺麗だなと思った。さっぱりした紗衣子さんが好き。