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陰と陽。白と黒。前半4話は「ちょっと足りない」ちーちゃんをフィーチャーして、事情をちらつかせながらもポップ目な日常が描かれているものの、5話目を境に視点がナツに移ってからはストーリーも足りなさのベクトルも一気に暗転、怒涛の阿部共実節。そして最終ページへの帰結。全1巻、持ち味を圧倒的濃度で保ちながらもやはり面白かった。
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序盤はチビ、普通、メガネの仲良し女の子3人組が
繰り広げるゆるい日常漫画だが、中盤以降は登場人物が重い現実と対峙してゆく展開に。
ラストの何とも言えない突抜けた絶望感に戦慄『ダークよつばと!』とでも言うべき傑作。
阿部共実さんは『空が灰色だから』の頃からすごい漫画力のある作家さんだと認識していたけれど、初長編の『ちーちゃんはちょっと足りない』では序盤と終盤で同じ人物でもまったく印象が異なって見える内面描写を見事にされていて上手いなー!と感動。
特に第一話の最後のページと、最終回の最後のページを対比すると同じように見える描写なんだけど、そこから感じ取れるキャラクターの内面の変化に『おおぅ…』となって鳥肌が立つ感じ… これは素晴らしい漫画力。
読後、いつも『足りない』何かを探し続けて、満たされる事のないナツの今後が心配で仕方無い…
でもこれって今を生きてる僕らが皆、大なり小なり抱えている病理なんだよね…
この作品を読んで、阿部共実はチャンピオン出身のギャグ漫画作家と言う事もあって古谷実の後継者になれる人物だな、と強く思った。
第一話の試し読みがあるので是非読んでみて欲しい。http://motto-e.jp/blog/2013/post-63.html
2014.12.10 加筆「このマンガがすごい!2015」オンナ編1位、受賞おめでとうございます!
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最初は不穏な雰囲気を隠し切れないながらもほのぼのしていたのに、どんどんどんどんつらくなる後半。
ギャグは面白いわ心理描写は巧みだわでさすが阿部共実さん。すごい読み応えでした。体調の優れない時に読んだら寝込みそうでした。
こんなにつらいのに何度も読み返してしまうー。うおお。
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ナツの心情はよく分かる。
表面からは読み取れないこのタイプが一番重症。
好かれたいし、憧れられたいけれど、自発的に行動できず空回り。そして自己嫌悪。悪循環。
ちーちゃんよりも周りが見えるし、敏感な分、つらいのかな。
人に対して誠実に、夢に向かって努力を重ねれば打開できる。
がんばれナツ!
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阿部共実作品はぐっさり心にささる。
前半の足りない子ギャグからぼんやりと不穏になっていき、突き落とされる後半、ナッちゃんに感情移入しちゃってつらい。
クラスって狭い世界に色んな人がいて、それぞれに光と影があって、簡単にわかりあえたら苦労しないんだけど、そうはいかないんだよね。
幸せになって欲しいなぁ…。
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全8話。序盤は千恵の「ちょっと足りない」ところがウリの日常系漫画だと思いながら読んでいたが、5話目から話が動き出す。
著者の作品では一話完結型のものしか読んだことがなかったので新鮮だった。
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ほんとにこの人のマンガはコメカミからポッキー突っ込んで脳みそ混ぜ込むようなの描くの巧すぎるだろ、もー! 堪らず泣きかけたじゃないか。。。
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すごくつらい気持ちになった。阿部共実節が炸裂しまくってる。不定期連載中みたいだから大丈夫そうだけど、ここでラストだったら救われなさすぎる。
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これは、なんつーか、かなり痛い。
現代のどこかの街の、
どこにでもいそうな中学生の話が、たんたんと進む。
どこの公立中学のクラスにも、
一人くらいはいそうな女の子たち。
お勉強はさっぱりでまるで小学生並みだけど、
ま、仕方ないよね、あの子だし、悪気はないんだから、と「おみそ」扱いのちーちゃん。
ちーちゃんと小学校からずっとつるんでいるナツ。
ちーちゃんの言動を面白がりながら、面倒を見たり見なかったりの旭。
この三人の他、クラスの優等生とか、
ちょっと不良っぽい子とか、その他の子とか、
ちーちゃんのお姉さんとか、少しずつ描かれる。
短編の連載なので、
最初は「まるでお猿みたいなちーちゃん」の話を、
笑っていいのか、どうなのか、
ビミョーだなあ、と戸惑う。
話が重なっていくうちに、少しずつ、
「フツーの」「どこにでもいる」という言葉が
だんだん重くなっていく。
。。。とか、説明してもしかたないよなあ。
これは読んでみてください、としか言いようがないかも。
わたしはめちゃくちゃ「リアル」に感じました。
中学生をとりまく閉塞感と希望と、
中学生ならではの責任感とか、
不平等感とか、無力感とか。
この作品の、先の見えない、
実はどこにもたどりつかないんじゃないか、
という不安感とか
すごく「現代的」だと思います。
「今は、そういう時代なのだ。
そういう時代に、
どんな『子どもの物語』を描けばいいのだろう」と
おばさんは、立ち止まって考え込んでしまいましたよ。
こんなのがマンガであったら、
もう児童文学いらねーんじゃないの? って感じです。
「児童文学を書きたいと思っているおばさん」という立場からも、とっても痛いマンガでした。
この感じ、児童文学であえていうなら、
「かさねちゃん」に似ているかも、と思いました。
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ちょっとアホなちーちゃんと、その周りの人々を描いた日常漫画。
な、はずなんだが、実は、心臓を抉るような話。
人間が持ってる、人を羨んだりする感情の描写が怖い。
リアルで怖い。
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一気に読むつもりが、後半ページをめくるのが辛くなって2日に分けて読んだ。
みんな良い子なのに心が痛む。
再読すると序盤のほのぼの感が違った印象になる。
中学生の頃私のクラスにもちーちゃんみたいな男の子がいたなー。周りの空気も分からずいつもニコニコしてた。私は完全に傍観者だった。
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旭とナツはもうわかりあえないのかなあ。苦しいよー仲直りして欲しいよ、、
みんな悪くないのに…みんな悪くないからつらい
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垂水が舞台!
中盤からの主人公ナツの中身がグラグラしていく描写がすごい。読後感は悪いですが、みんなに読んで欲しい一冊です。
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ちーちゃんはちょっと足りない子です。おそらく何か障がいがあるのだろうと思われます。
この子と付き合うには寛容さと面倒見の良さが必要。友達のナツはとても良い子なんでしょう。
なのに誘惑に負けて盗んだ千円を使ってしまったぐらいで、自分をクズ呼ばわりとは…。
思春期特有の視野の狭い思い込みですね。間違いを犯さない人なんていないのに。清廉潔白のまま生きてる人なんていないのに。
自虐思考から抜け出して、旭ちゃんと仲直りするところまで何で描かなかったんだろう?クズじゃないよと言ってあげたい。
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長編もの。
すこし頭の足りないちーちゃんの日常ものかとおもってましたが、途中から全然変わりました。
落ちていくスパイラルに心がどんより。よむひとを選ぶ作品かと思います。ラストも決してハッピーではないですし。
読むとざわつく漫画でした。