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真梨幸子作品、初めて手に取ってみた。
イヤミスだと聞いていたけど、
読み終わった今現在、それほどイヤな気持ちにはなっていない。
章ごとに視点がコロコロ変わって、話が進むごとに登場人物がゴロゴロ増えるので、感情が動く前に、話を整理しながら読まないといけないから忙しい。
以下、少し内容に触れる。
おそらくは東京近郊の、とある街のタワーマンションで起こった一家4人殺害事件。
驚くほどあっさりと起こったその事件を皮切りにして、どんどんと話が転がっていく。
軸になっているのがタイトルにあるように「失敗」。
登場人物がとにかく多くて、まあそのほとんどの人が些細な、ときに大きな失敗を経てストーリーに絡んでいくのだが…、
もうびっくりするぐらいみんな死んじゃう。
死んじゃうというのがイコール最も大きな失敗ということなんだろうか。
そしてびっくりするのはその死が本当に唐突であっさりなところ。…スペランカかよ。
たぶんこういう書かれ方なのであんまりイヤな感情がわかなかったのかな。
話自体はとても面白い。
よく練られてるなーと感心する。
登場人物にはまったく共感できないんだけど、わりと勢いで読めてしまうので、
読み終わった後もう一度読み返すと、
ああここで伏線張ってたんだな、というのもわかって思わず膝を打った。
他の作品にも手を伸ばしてみようっと。
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登場人物多くて頭がこんがらがった。何回も前に戻って確認しながら読みました。失敗に見えても成功に見えても、良かったり悪かったりで、転がる人生何が起こるかわからないなぁと。
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私にとっては初真梨作品。
『私が失敗した理由は』という本を作るにあたり、それぞれ失敗した人々に失敗した理由を問うていく作品。
まず、登場人物が多過ぎて困り、人が死に過ぎて戸惑い、読み進めては戻りを繰り返して何とか読了。
作中に真梨幸子本人が登場するなど、奇抜な設定は面白かったが、総じてこの作品は私には合わなかったようだ。
同著者の積読は数冊あるので期待しよう。
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あれれー?
意外と評価低いですね!
個人的には、すごく楽しみました^^
小説の中に自分を登場させるところと、自分の作品をネタにしちゃうその内容もブラックで、なんか面白い・・・。
最後まで読んで、、ん?って思って、今、2度目を読んでいます。
怪しい人物が多すぎて、ちょっと推測しにくかったです(笑)
まあそれが作者の意図でしょうけど。
真梨幸子さん、なんかドロドロしてて好きです(笑)
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登場人物が多いので一気読み必須。最初の登場人物の悩みは、最後にはなんだっけ?となるくらい、要素がたくさん。真犯人は結局あの人だけど、あの事件の犯人も?これは読み返し必須。
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イヤミス。
わたしにとってこの本は、読み始めたからには最後までと、『いやいや読むミステリー」だった。
最初の主人公、彼女を取り巻く周りの女性たち、彼女の夫と元カレ、元カレの家族、話は白い紙にボトリと落ちた黒いインクの染みのように広がっていくのだが、いくら読み進めても本筋が見えてこない。
成功するには失敗しないこと。
『ときめき』が、人を動かす(必ずしも良い方向へとは限らないが)大きな原動力となること。
そうやって精力的に動いていく人がいて、それに引き摺られるように動かざるを得ない人がいて、沢山の人が殺され、失敗したと思ってた人が一転成功者になり、でも結局は皆不幸になっていく。
読んでいるうちに、誰が誰を殺したのか、その真相はどうでもよくなってしまった。主人公が次々と入れ替わり、目まぐるしく騒がしく物語が進行し、読んでいるわたしだけがそのテンポに乗ることができず取り残されてしまった。
読む人を選ぶ本なのだろう。
つまらないとかそういうのではなく、わたしは向いていなかったということ。
タイトルに惹かれ、読もうと思ったのが、そもそも失敗した理由だ。
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こんなに死ぬ?!てほどみんなが死んでしまい、ちょっと置いていかれた感が。
頭で整理する前にあらあらあら...と展開してしまい、結局ラストはこんななの?!と呆気ない感じでした。
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どこかで『あの人』にチェックされているかもしれないから声を大にして言おう、「この本、サイコーです!」と…(笑)。いやー、冗談抜きで大好きな作品でした。
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久しぶりにめちゃくちゃ疲れる読書だった。
読後感は、やり切った…
とにかく登場人物が多い、そして関連事項が多いため気を張って読む必要がある!
ただ最後にスッキリ繋がったことと、真梨さんの遊び心が好きなので、読後感は良し。
とても!おもしろかったです…。
最後ホラーだったけど。
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スーパーで働くパート社員の落合美緒。
そこの同僚が隣人一家を殺害した理由で連行された。
そこから、雪崩のように、色々な事件が起こる。
女たちが繰り広げるバトル。
巻き込まれる男たち。
後半、色々なことが混乱した…
2023.8.4
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ミステリーというよりもホラーの方がしっくりきます。中年のおばさんたちってところがまた静かに怖いですね。
しょっぱなから美緒のキャラクターがきつすぎて、何回も途中まで読んではやめ、また最初から読み始めるを繰り返してました。みんなじっとり湿った気持ち悪いキャラクターばかりですが美緒が一番ダメでした。なのでようやく彼女が退場したあたりから面白くなってきて一気に最後まで読めました。
“失敗談を集めた本”を作るというアイデアはわりと良いかもしれないと思います。まさに他人の不幸は蜜の味というやつです。世の中には“成功するには~”みたいな本はたくさんありますが、その逆ってあんまり聞かないですしね。聞かないってことは売れる要素がないってことなのかもしれないけど。反面教師って言葉もあるし、個人的には良い企画だと思うんだけどな。
ちなみに作家さんがエゴサしてる率ってどのくらいなんでしょう。自分への生々しい評価を聞きたい人と聞きたくない人と半々くらいかなって思うけど。この作品を読んだらあんまり批判的なこと書くの怖くなりますね。
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内容が複雑で加害者各々の動機がそんなことで?っていう動悸でこの世界線で生きてたら確実にもう死んでた。
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作者のおふざけが過ぎる作品。
なかなか新感覚でシュールで面白かった。
主人公がどんどん入れ替わり登場人物も多いので相関図を見失うと読むのが辛くなるかもしれない。
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「失敗」と「ときめき」に、翻弄される登場人物の面々。
この本一冊でいろいろな人物が登場する。
「ときめき」に、突き動かされた人たちの行動・事件、人間模様がえがかれている。濃密な一冊。読みごたえじゅうぶん。場面がコロコロ変わるので、どんどんページが進む。人間の欲は、計り知れない。何をどこまで手に入れれば満足するのか。愛する人、結婚、子ども、高級マンション、地位、名声等々。「ときめき」を抱いても、浮かれすぎないこと、一度立ち止まる、考えること。キラキラしているときほど難しいのかもしれないけど。
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最初は、美緒のハイテンションに疲れる。
その後サブキャラがゴロツキまわる。
でも真梨幸子を酷評したら殺されるかも。
明日にはわたしも空の上かもしれません。